Player in Focus

習字、英語、ピアノ・・・習い事に忙しかった幼少期。そしてラグビーとの出会い
小さい頃は習い事をたくさんしていて、習字、英語、塾、水泳、ピアノ(今はもう弾けませんが・・・)もしていましたね。両親は、子供のためにと多くの習い事をさせてくれました。1週間なにかしらやっていたので、毎日が忙しかったのを覚えています。
ラグビーは久留米のりんどうヤングラガーズで小学校3年生の終わり、9歳から始めました。それまでは水泳をやっていました。ラグビーは当初、本当に何もわからないところからのスタートでしたが、ただただ楽しかったですね。和気あいあいとエンジョイラグビーで楽しい日々を過ごしました。それがあるから今も続けてるのかなと思います。

ポジションは小4からずっと左プロップですね。いろいろやってみたいなと思ったことはありますが、1番(左プロップ)として必要としてもらってるし、プロップだから他の人だったら当たり前にやるプレーでも褒めてもらえたりする(笑)。ウイングが独走トライしても、当たり前の様な雰囲気になるけど、プロップが独走トライしたら褒めてもらえるとか、そういうところが逆に楽しいなと思います。

厳しさの中にも自由があった明善高校時代、そして法政大学への進学
高校は地元の明善高校に進学しました。そこでも先生、そしてチームメイトに恵まれて楽しく真剣にラグビーをさせてもらいました。
3年生のときにはキャプテンを任されました。全体をまとめるとかではなく、とりあえずチームを中から盛り上げることに徹していました。

そして3年生のときにそんなに体が大きいわけでもないし、足が速いわけでもないにもかかわらず、明善高校の中から私だけ福岡県代表に選ばれました。それが自信にもなって、ラグビーをもっと強いところでやってみたいという思いが大きくなりました。
しかし、明善高校では3年の花園予選が終わったらラグビーをスパッと辞めて受験勉強を頑張り大学に進学するのが当たり前だったので、関東・関西の大学でラグビーをしている先輩はほとんどいませんでした。花園予選も終わり、進学で悩んでいるときに偶然りんどうYRでお世話になった北島コーチに再会したことがきっかけになって、大学でもラグビーをする道に進むことを決めました。



ラグビーを始めたころ

明善高校時代

大学時代、忙しかった工学部での勉強とラグビーの両立

大学では12畳くらいのところに2段ベッドが2つある4人部屋の寮に入りました。高校時代も理系だったので、電気電子工学科に入学しましたが、勉強は難しかったです、身の程を知りました。

寮はグラウンドに近かったのですが、寮から大学へはバス、電車に乗り継ぎ、そこからさらに歩いて・・・片道1時間半くらいかけて通っていました。1年生のときは1限目から6限目まで講義があることも多かったので、朝早くから満員電車に乗らないといけなくて・・・それは本当にしんどかったです。
そして6限目が終わって、寮で急いで着替えてグラウンドに行くと、みんな練習も終わりクールダウンをしていて、「あぁ、練習に間に合わなかったか・・・」という感じでした。それから一人で練習メニューをやって、寮に帰れば1年生としての仕事をして、日々忙しかったです。
そうしながらも、プロップという職人技みたいなものが必要とされるポジションで1年生から試合に出場させてもらったのは自信になり、さらにラグビーにのめりこんでいきました。そこでの経験が今の自分を作ってくれていると思います。

ハードな生活の中で、自分を支えた想い

忙しい毎日でしたが、小さいときから両親に習い事などさせてもらい、大学もせっかく行かせてもらっているので、さぼろうという気持ちとかは全く起きなかったです。とりあえず一生懸命にやっていました。
きっと大学の4年間で親のすねは無くなってしまったと思うんですけど・・・今になるとやっぱり両親ってすごいなって思います。


法政大学時代、1年生のときからレギュラーとして活躍した

九電ラグビー部に入った時の印象

大学を卒業し、九州電力に入社しました。私が入部したときのチームは本当にスマートな選手が多くて、今もいらっしゃる吉上さんとか、引退された三輪さんや拓生さんなど、頭を使ってラグビーをする選手が多かったです。個々で、それぞれで考える。その上で、方向性がひとつになっている。そういう意味で大人なチームだなという印象を受けました。

現在の仕事

今は福岡西営業所の配電技術グループに所属しており、車両や備品などの管理等の仕事をしています。配電部門で使用する車両、備品等の整理を手配したり、使用計画の日程調整など、配電の中ではあまり目立たないものの、やりがいのあるこの仕事にプロップとの共通点を感じながら、日々の業務を行っています。


会社での様子、穏やかな笑顔です

今シーズンの試合中の様子

プロップでも最年長となった今、チームのためにできること

自ら声を出してチームのルールなどを認識させていくことは今、私が積極的に取り組みたいことです。コーチ陣が示した指針をゲーム中に実行できるのはプレーしている人間だけなので、私も経験ある選手として、余裕があるときには他の選手に気付きを与えられる一言を言える選手になりたいですね。試合中だけやろうとしても難しいので、練習中から声を出すことを意識してやっています。そういうところでチームに貢献したいです。
また、私はファンの方たちから顔を覚えてもらっていたり、話しかけてもらうことも多い方だと思います。だから選手とファンの方、選手とOBの方などをつなぐのも私の役割かなと思っています。

支えてもらっている感謝の気持ちを力にかえて

私たちが戦う相手は、その試合での結果が来年の契約に繋がるようなプロの選手だったりします。そういう選手を相手にするとき、自分にとっての強さ、そしてより所となるのは、やはりたくさんの人たちに支えられている感謝の気持ちだと思います。
これだけ応援してもらっているチームは他にないと思うし、いつも快く送り出してくれる職場の人や、会場まで応援に来て下さるファンの方々に対しての「ありがとうございます」「おかげさまで」という想いは、自分にとって大きなエネルギーですね。



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