2009年12月16日(水)の日記


 山元 宗一郎 32歳 鹿児島県桜島出身 ポジション LO 入社14年目
 田尻と共に九電ラグビー部の中でも一番在籍年数が長く、九電ラグビー部の「光」と「影」を見てきた。

 「光」と「影」と言っても、14年のうち半分以上は「影」であった。
 今のような環境ではなく、毎日17:30まで仕事して19:00から練習。
 きつい練習はするものの、勝てない。
 神戸製鋼、東芝、ワールド等、関東・関西勢に100点ゲームは当たり前。九州リーグでも中国電力、NTT九州(当時)にも負けた九電ラグビー部の「影」。

 大応援団の声援を受け近鉄を破り、トップリーグ昇格を決めた。
 コカ・コーラウエスト、福岡サニックスを破り、4勝を挙げたトップリーグ1年目。
 強豪トヨタ自動車を破り、博多の森が歓喜に包まれたトップリーグ2年目。
 すばらしいファンの声援を受け、「勝利」という美酒に酔いしれることができた九電ラグビー部の「光」。

 そしてトップリーグ3年目。
 10戦終えて未だ勝ち星なし。
 中村が口下手ながら一生懸命チームを引っ張り、吉上さんが練習中からチームを鼓舞しメンバー全員がそれぞれの役割を果たそうと一生懸命やっている。
 でも勝てない。なぜ勝てない?
 選手が、スタッフが、キューデンヴォルテクスがもがき、苦しんでいる。
 何が足りない?チームが暗中模索している。

 チームがこんなとき入社14年目のベテランはチームに対して何ができる?こんなときに役に立たないでチームに居る意味があるのか?
 自分に何ができる?私も暗中模索している。

 次節、強豪「東芝ブレイブルーパス」
 確かに強い。でも私は思う。
 「東芝」といえど、同じ人間。同じ15人。
 九電らしく泥臭く、ひたむきに喰らいついていけば、勝機は必ず見えてくる。
 東芝戦まであと3日。
 東芝戦まで一生懸命悩もう!もがき、苦しもう!
 ヴォルテクスが探しているもの、今のヴォルテクスに足りないものが、次節の東芝戦で見つかる気がする。

 東芝戦に向けて「チェスト〜〜〜!!!」


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