2009年4月10日(金)の日記
 
 
 ロカコン愛読者のみなさまこんにちは!久保章太です。

 動物占いは陽気な猿です!

 2008−09シーズンは厳しいシーズンにも関わらず、最後まで変わらぬご声援に対し心から感謝申し上げます。

 チームにとっても自分自身にとっても厳しかった昨シーズンを反省し、今年に活かすことができるように毎日の練習に励んで参りたいと思っています。

 さて、話は変わりまして、私事で大変恐縮ですが、2月19日〜3月4日までの2週間、ラグビーのオフシーズンを利用し、インド一人旅に出かけてきました。なぜインドなのか?とチームメイトからも質問を度々受けましたが、明確な答えが見つからず、「仏教徒だから!?」と答えられる方もリアクションしづらい回答をしていたわけでございます。

 インドに行きたいという理由はたくさんありましたが、大きな理由の一つに、日本に生まれ、ラグビーが出来る、という環境が当たり前となりそうな時期だからこそ、日本と違った環境の地に自分の身を置いてみようと考えたからです。

 そんな、かっこいい理由を抱いて渡ったインドではございますが、実際は、物乞いに怯え、悪徳な客引きと言い合い、狂犬病の犬の横をしのび足で横切りながら、旅とは名ばかりの旅を続けていました。旅の初めの方は、正直日本に帰りたいと思いました。しかし、旅も1週間を過ぎると、物乞いの人の横に座ってお喋りしたり、インドの貧しい子供たちとガンジス河の辺りで凧揚げしたり、インドの大学生にヒンズー教について教えてもらったり、犬を抱いて写真を撮ったりと、とても楽しい旅になりました。インドを肌で感じて思ったことは、「今を受け入れる」ということです。これは、成長しないということではなく、今を否定せず、素直な気持ちで現状を受け入れて明日を想像するということで、インドの人たちと過ごしていると自然とそういう気持ちになりました。

 この考え方が正しいかどうか、よく分かりませんが、インドで感じたこの感覚を信じ、日々の生活と、今シーズンのラグビーに活かしていきたいと思います。そして、昨シーズンよりもいい成績を残すことが出来るよう、チームのために自分が出来ることを考えながら、取り組んでいきたいと思います。

 今シーズンも変わらぬご声援をよろしくお願いします!!

 [余談]
 インドで出会った少年との会話の一コマ。
 少年:「お前は家を持っているか?」
 久保:「実家ならあるよ!」
 少年:「ユーアーラッキーボーイ!!!」と言って、自分の頭をパシンと叩いて驚く少年。

 奥が深いですね〜インドは。。。
 行ったことのない方は是非行ってみてください。色々な発見があります。

このページはメールマガジン”V/MAIL”に連載された選手日記のバックナンバーを掲載しています。
最新号を読むにはメールマガジン登録(無料)をしてください。
メールマガジン登録

vol.52 山田 和弘選手(WTB) || vol.54 大坪 弘明選手(CTB)

このページの先頭へ