2009年1月12日(月・祝)の日記 最終スコア19−31。 勝ち点0。 コカ・コーラウエストレッドスパークスが勝利した為、最終節を残し、私達の自動残留はなくなった―― 今回の試合も勝てない試合ではなかった。スコアほどの力の差はなく、ほんの一瞬の気の緩み、集中力の欠如がこの結果を招いてしまった。 今シーズン惜しい試合、勝てる試合は何試合もあった。あと一歩の踏ん張り。ここでトライを取っておけば、ここで反則を犯さなければ、ここでタックルを決めていたら…。 しかし、もうそんなのは関係ない。過去を振り返っても、何も生まれない。前を見ろ。残された1試合。これから何をすべきか、何が必要か。 必要なのは純然たる勝利。最終節、自分たちに必要なものは“勝ち”という結果のみ。 勝ってトップリーグ残留への望みを繋ぐ。ただそれだけ。 相手チームももちろん勝ちを狙ってくる。トップリーグの順位決めの要素である勝ち点の上では、横河武蔵野アトラスターズとの勝ち点差は5。勝ち点が同点まで上がってくる可能性があるのだから、相手も必死だ。 そこで大切なのは、ラグビーのスキルやフィジカルの強さなどではない。どれだけ勝ちに貪欲になれるか、どれだけ80分間集中し続けられるかだと私は信じている。 これは私が20年間ラグビーをやってきた上で持つようになった考え方で、他のラグビー選手がどのように考えているかは知らないが、私は、ラグビーは気持ちのスポーツだと考えている。体の大きい小さい、力が強い弱い、足が速い遅いなどそういったことではなく、どれだけ強い心を持つことができるか、どれだけその気持ちを維持できるか、どれだけチーム全員でそれを共有することができるか。それが、試合の勝敗を大きく左右する要因だと思う。 そこであと一歩前に踏み込めるか、そこであと一歩相手に向かっていけるか。そういった、個人個人の積み重ねがチームの本当の強さになると思う。 張り詰めた風船はどこかに小さな穴があると、そこから空気が漏れてしぼんでしまう。 最終節に向け私達は、全員で同じ気持ちを共有しなければならない。“絶対に勝つ”という強い心を。 それを試合に出る15人が持つということは、当たり前のことなのだが、試合に出る15人だけが共有していても意味がない。 九州電力ラグビー部部員全員が同じ強い心を共有しなければその気持ちは大きく膨らまない。 決戦の日は1月18日。 それまで1週間。 今こそ、 “Team Comes First !!” トップリーグ残留の望みを勝ち取る為に。 全てを懸けよう。