2008年9月6日(土)の日記

 とうとう開幕しました2シーズン目のトップリーグ。本当の意味で真価の問われるシーズンが始まりました。

 つい先ほどまでレベルファイブスタジアムに居た余韻を味わいながら、開幕戦の結果を書きたいが為に、締切日を過ぎた日記を一人自宅で書いています。

 思い起こせば昨年も開幕戦についての日記を書かせてもらい、何か因縁めいたものを感じます。

 昨年の日記は開幕戦の勝利インタビュー、前主将の川嵜のコメントを書かせてもらいました。ラグビーの主将はよく、西洋発祥のスポーツという理由もあるのか、ヨットの船長に例えられ「スキッパー」と呼ばれます。
 前主将の川嵜は、その風貌からもスキッパーという言葉がよく似合っていました。 しかし今年の主将の中村はその外見から、西洋、ヨットというような言葉はまったく想像できず。明らかにタオル、一本釣りが似合う、マグロ漁船の船長です。

 そんな中村が船長を務める「中村丸」が本日福岡から出航しました。 結果は皆さんご存じのとおりです。この結果については感じるところは皆それぞれ違うと思います。それだけ色々なものを釣り上げた初船出でした。
 私の個人的な感想を言わせてもらえば、そんなに悲観はしていません。もちろん、どの試合も負ければ悔しい、特に福岡ダービーは負けたくない一戦であることに違いありません。 しかし今日のメンバーの試合をしている姿を見れば、失った6点よりも、体を張って、最後まで諦めなかった一つ一つのプレーから貰った勇気の方が、今後の航海において価値があると感じました。
 「勝者」は試合に勝った者にしか与えられない言葉ですが、「強者」は逆境や試練から這い上がった者全てに与えられる言葉です。
その意味で言えば、昨年のヴォルテクスは明らかに「強者」でした。今年も「強者」になるべく、長い航海を進めてまいります。

 これから、10月末のトヨタ戦で福岡に帰ってくるまでは、つらい遠洋漁業が続きます。その中で1匹でも多くの大物を釣り上げられるように、チーム一丸となって頑張ります。

 ただひとつ初戦を終えて明らかなことは、今年もヴォルテクスのファンは日本一であるということ。
 荒波にもまれた時はファンの皆様の声援を灯台の灯火と思い、迷うことなく、最終戦までノンストップ操業していきたいと思います。

 長くなりました、興奮のあまり筆が止まりませんでした・・・
 ご精読ありがとうございました!!

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