選手日記「ロッカールームからこんにちは」 vol.108 川嵜 拓生選手(No.8)

2011年1月31日(月)の日記


 これは、今日の話ではないのだけれど、一昨日の試合後にちょっとした仲間と晩飯を一緒に食った。

 もちろん試合に負けたから反省会をしようとしたわけでもなければ、初めからトップチャレンジの終わるこの日に祝勝会をということで予定を入れていたわけでもない。別の用事があって、たぶん言い出しっぺは、たまたまこの日がみんなの都合がいいと思ったのだろう。もしかしたら、自分の都合が良かっただけかもしれない。

 それでも、救われた気がした。1月に入って3週も続けて同じ気分で晩飯を食うなんてまっぴらだったし、ひとごとのように愚痴りたい気分もあった。

 愚痴、批判、自己弁護、大の大人がみっともない会話で、それを諭す奴もいた。それでも、馬鹿とか阿呆とか。いい話になんてなるわけがない。同じような試合を同じように繰り返して、同じように3連敗した張本人たちなのだから。

 反省もしたが、新たな怒りの感情も湧いた。後ろ向きにもなった。
ただ少しすっきりした。

 もちろん今はまだ何も変わってないが、最悪の気分は脱出した。今回もこの仲間に気づかされた。
 本音で話すこと。手がかりはこれしかない。
 これからの2週間で、正直に本音で話ができないようであれば、2週間後にも、この前の2週と同じ気分で飯を食うことになる。

※もちろん別の用事は別の用事で準備は進んでいる。言い出しっぺの強力なリーダーシップのもと。


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