去る6月15日(土)〜16日(日)、2003年から続いている、キューデンヴォルテクスOBチームと釜山大学ラグビー部OBチームとの交流試合が今年も開催されました。
この交流試合は、元九電ラグビー部監督の白石栄一氏が、九電対馬営業所長の時代にラグビーを通じ、地域活性化、ラグビーによる日韓国際交流の実現を目指し始まったものです。
2003年より3つの地域(釜山市、対馬市、福岡市)を持ち回りで開催しており、今年は釜山市で開催されました。また、今年は交流戦「10回目」という節目の年となりました。
午前10時に博多港国際ターミナルにOBが集合しました。今年の参加者は11名と少し寂しい人数でしたが、白石団長のもと「必勝宣言」をし、意気揚々と高速船(ビートル)に乗り込みました。
船を降り、税関を抜け、釜山の地に足を踏み入れると、釜山も福岡同様、蒸し暑く、日差しもジリジリと照りつけていました。
釜山港では、釜山大学OBチームのメンバー数十人が正装で出迎えてくれました。1年ぶりの再会に、固い握手や抱擁する光景があちらこちらで見られました。
グラウンドは、一面人工芝の素晴らしいもので、釜山大学OBチームが10回記念大会を祝す大きな横断幕などで歓迎してくれました。
試合に先立ち、セレモニーが行われ、両チーム交わっての記念撮影や荒川キャプテンと金キャプテンの間で両チームのペナントの交換が行われました。
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きちんと整列! |
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ペナントの交換 |
さて、いよいよ試合開始です。試合は、20分×2本、両チーム混合での10分×1本で行われました。
始めは、一進一退の攻防が続きましたが、平均年齢の高いヴォルテクスOBチームのディフェンスに綻びができたところを、釜山チームが見逃さず初トライ。ホームである釜山大学のサポーターから歓声がわきおこりました。その後も攻め続けられ、釜山大学OBチームに加点されます。
そのような中、ヴォルテクスOBチームが目を覚ましたのは前半15分。参加者最年少・No.8山下選手が192cmの身体をフルに活かし、2〜3人の相手タックルをものともせず、トライ!
これには、釜山大学OB陣営からも、「とうとう現役選手を連れてきたぞ」との声が聞かれました。 |
試合開始 |
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山下選手に的確な指示をする荒木ヘッドコーチ |
後半に入っても一進一退の攻防が続きます。ヴォルテクスOBチームは、若林選手、湖山選手、綿元選手、井出選手、阿比留選手の体を張った献身的なタックル。出場選手では白石団長の次に高齢の56歳、元日本代表、川地選手のボールへの絡み。片山選手の老獪なステップからのトライ。また、オールドファンにはたまらない、大隈、園田両選手の両センター陣の猛タックルなどで応戦しましたが、ノーサイド。
最後は、両チームのメンバー混合でエキジビションマッチを行い、激しさの中にもどこか和気あいあいとした10分間となり、ノーサイド後は文字通り、敵味方なく固い握手を交わしました。
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試合後は、ファンクション(交歓会)に招待していただき、ホテル会場へ移動。
宴会場に入ると、総勢約80名から拍手で迎えていただきました。
会の冒頭から、釜山大学OBチームが交流の10年間をまとめたビデオを大型スクリーンで鑑賞し、会場から盛大な歓声と拍手で盛り上がりました。 |
その後、両チームの代表から挨拶があり、釜山大学OBチームのチョン会長からは、第1回開催まで経緯や、これまでの交流の話、そしていろいろな障壁がありながらも、交流が10年にも渡って継続してきたことについて感謝の念にたえないことなどの話があり、最後に「10回目という盛大な記念大会の年に(キューデンヴォルテクスOBチームの)メンバーが15名に満たなかったことが残念だったが、今後益々の交流の発展を祈念する」と挨拶を締めくくりました。
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キューデンヴォルテクスOBチーム、白石団長からは、前回以上の盛大なもてなしをいただいたことに大変感謝していることや、民間レベルの交流で10年にわたって関係が継続していることは双方の努力の結晶であり、素晴らしいことなどの話をされました。
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乾杯後は、釜山大学OB、キューデンヴォルテクスOBとも席を替えながら、今日の試合の話や、韓国、日本のラグビー事情、互いの家族の近況など、片言の日本語や韓国語、英語などを交え、懇親を深めました。
19時前に乾杯で始まった宴会でしたが、20時には、乾杯・中締めと思いきや、宴会開始(?)の乾杯だったようで、その後、歌や演奏の披露、景品抽選会が行われるなど宴は続き、22時の万歳三唱で一次会は幕を閉じました。その後、二次会が用意されており、大いに盛り上がりました。 |
翌日は、釜山大学ラグビー部OBの方々から、観光やデパートに案内していただき、有意義な時間を過ごせました。
帰りも釜山港で両チームの記念撮影などお別れのセレモニーを行い、再会を誓い合いました。
最後に、無事に今回の遠征が終わったことについて、釜山大学ラグビー部の関係者はもちろんのこと、白石団長、事務局の内田さん、仲摩さん始め、毎回OBの活動に賛同いただき、ペナントやジャージを手配して下さったキューデンヴォルテクスのマネージメントスタッフの方々、OB事務局の是澤さんなど深く御礼申し上げます。
キューデンヴォルテクスOBチームは今後も、現役選手のサポートをはじめ、ラグビーを通じた国際交流や地域貢献など継続してまいりますので、よろしくお願いいたします。
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