平成25年4月13日(土)〜14日(日)の2日間、宗像市のグローバルアリーナにおいて、全九州7人制大会が開催されました。
この大会は九州の社会人、大学生及びクラブチームが一堂に会して催される大会で、初日は予選プール8組に分かれてプール内の総当たり戦が行われ、上位2チームが2日目の決勝トーナメントに進みます。
2月からトレーニングを開始したヴォルテクスは、今シーズン初の公式戦となる大会にベストメンバーを組み、必勝を期して臨みました。
予選プールの対戦相手は、玄海タンガロア、日本文理大、鹿児島銀行(棄権)。
初戦はサニックスやコカ・コーラウエストのOBも所属するクラブチームの雄、玄海タンガロアです。前半2分、3分、4分、セットプレーやターンオーバーからのライン攻撃から、7人制日本代表の荒牧選手やスウィーニー選手が多彩なランニングプレーでチャンスを作り、3連続トライ(17−0)を奪って一方的な試合となるかと思われましたが、終了間際に、FW井上選手のシンビンとなるプレーから、ライン突破を仕掛けて来たタンガロアの外国人選手に抜かれてトライを返されます。(17−5)
後半2分、またもやボールを持って抜きに掛かる外国人選手へのタックルミスからトライとなり、1トライ1ゴール差まで詰め寄られます。(17−10)ここで慌てずに落ち着いたプレー運びを心掛けていたFW大山選手の突進が起点となって、ライン攻撃で大きく展開し、最後はスウィーニー選手のトライで引き離し、初戦終了。(24−10)


2戦目は日本文理大。初戦の苦戦から一転して、気持ちを入れ替え練習の成果が出た一戦。日本学生7人制代表でも一緒にプレーしたことがある、荒牧選手と正海選手の息の合ったキックパスからのトライを皮切りに、前半から4トライ(24−0)。後半もビルドアップしたFW平田選手の2トライ、地道なトレーニングを重ねる2年目の成長株FW中村選手のボールドライブから防御を崩し、計4トライを重ね、ワンサイドスコア(50−0)の1位通過で初日終了。


2日目の決勝トーナメント準々決勝の対戦は、かつて西日本社会人リーグで鎬を削った三菱重工長崎。昨日の初戦同様、ラインアウトからBKに展開し、スウィーニー選手と正海選手のクロスプレーでそのままトライ。その後2トライを追加するも全てゴール不成功(15−0)。前半終了間際には、相手左右ライン攻撃で数的優位を作られ、被トライで終了(15−7)。
後半開始から互角の攻防が続き、後半2分までに双方1トライずつ奪い(22−12)となりましたが、後半3分ヴォルテクスの手痛いタックルミスから中央トライを許します(22−19)。その後は僅かなリードのままで勝利しました(29−19)。


続く準決勝の対戦相手は、昨季の大学選手権に出場した福岡工業大。試合開始早々、スウィーニー選手と末藤選手の見事なロングランで2トライ奪取(12−0)。相手スタンドオフからのライン裏へキックボールを拾われて被トライ(12−7)。その後、スウィーニー選手が1トライ追加して前半終了(19−7)
後半開始直後、巨漢ルアマヌ選手が巧みなステップと、強烈なハンドオフでディフェンスを寄せ付けず前進し、スウィーニー選手へパスしてそのままトライ(24−7)。後半3分に1トライ返されるものの、荒牧選手や吉田選手の快走から2トライして試合終了(38−12)。


いよいよ決勝の対戦相手は、決勝トーナメントで福岡大と九州共立大を破って勝ち上がった玄海タンガロア。前日の予選プール同組でも戦い、最後に優勝をかけて再び戦うことに。
決勝を前にアップを始めようとした矢先、遠くの空から黒い雲と雷の閃光が徐々に近づき、落雷も予想される危険な状態になったため、協会の判断により試合中止となりました。
両チーム優勝となり、5月26日に東京・秩父宮ラグビー場で開催される「ウイダージャパンセブンズ2013」への出場権の抽選を行なった結果、玄海タンガロアが出場権を得ました。
悪天候により決勝開始目前で中止となった大会でしたが、中学生チームや女子チームなど多くのカテゴリーからチームが集い、セブンズらしい賑やかな2日間でした。

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