トップ
>
ニュース/ニュース一覧
>
キャプテンズインタビュー(後編)
戦術的にも新しいことをやり始めてて、面白いよね。
やっぱりディフェンスよりアタックが好きな選手のほうが多いと思うんだけど、今までチームの戦術はディフェンシブなイメージだった。それが、今シーズンはセブンスで試合をしたときにも現れてたように、ひとりひとりに前に行っていいんだよ、行ってから自分で考えろ、みたいな感じがあるよね。だから若手でも、もう勝負することが楽しくて仕方ないっていうやつがどんどん出てきて、変わってきてる。今の新しい戦術はそういう意味でも楽しいし、チームがアタックに飢えてたと思う。
アタックにしてもディフェンスにしても、受け身じゃなくて自分たちから攻めていくっていうことを今やってる。実際、世の中のラグビーにもそれぞれスタイルがあって、それぞれでやってるんだからどれが正解っていうのはなくて、どれにもメリットがあって、デメリットがある。だからまずはやってみることだよね。そういう意味では結局今やってるのが間違ってるかどうかはやってみないとわからないから。
取り組んでいる戦術に対して納得するとかしないとか、自分たちでもあやふやなままでやって、信じれてなかったら何で負けたんだろうっていうときに矛先が違うところに向くよね。今年は、こういうことをやるからっていわれて、これは絶対大丈夫だし、アタックをやりたかったし、していきたいって思ってるやつがいっぱいいるから、向き合えるんじゃないかな。どうしたほうがいいのか、考えてやれてるんじゃないかな。
去年までは役割分担が明確にされてたから、それぞれがそれは自分の役割じゃないと思ったり、互いがあまり興味や関心を示さないことがあった。でも平田さんがそういうのをなくしたいっていう方向で、スタッフ陣の中でも意識改革をしようという動きがあって、そういうところでスタッフとのコミュニケーションも活発になってきてると思うし、リーダーの3人も、もともとスタッフとコミュニケーションを取るのが苦手じゃないから、今のところは選手が思ってることを的確に伝えられてると思う。
そうだね、これはどうなってるんだろう、あれはどうなってるんだろうっていうのが今のところないから、それはいいよね。
各週でチームとしての週間目標が設定されてるのも、選手としてはそこにターゲット、目標を設定しやすいし、一年のうちの一週間かもしれないけど、目標があるから一日一日の練習が有意義になる。一日一日をより大事に取り組めてるよね。
個人個人でそれができればいいけど、やっぱり集団としてそれをみんなで共有するのは難しいから、ああいう明確なものがあるのはやりやすいし、まとまりやすいんじゃないかな。
去年もおれは練習の雰囲気っていうよりも戦術とかでスタッフと話してたから、今年もやることは変わりないんだけど、ただ去年に関してはチームとして改善した方がいいんだろうなっていうところがあっても、どうすればいいんだろうというのが自分の中にもあったし、じゃあどうしようっていうところで中村さん(前キャプテン)に負担をかけ過ぎてたと思う。
今はいい雰囲気できてるけど、多分どっかでいきづまることって絶対にある。結果が出ない時期があるかもしれない。そのときこそリーダーが率先して前にでて、やることっていうのは大事。それはがんばろうぜとかいう声とかじゃなくて、姿勢で示さないといけないと思う。
今はいいかもしれないけど、試合が始まってもしかしたら1戦目で大敗するかもしれないし、それはまだわからない。そうなったときにどうしようかっていうのはスタッフと話していかないといけないし、チームがよりよい方向に行くためのヴィジョン、考え方は3人統一しておかないと、リーダーがばらばらだと全く意味がないと思う。そこはしっかり話したいし、コミュニケーションはとらないといけないね。
そうだね。そしておれが思うのは、もちろんみんな自分のためにラグビーをやってるっていうのはわかるけど、それは大前提、当たり前であって、ラグビーが好きだからやってるんだし、やらせてもらってる。でもみんなが思ってる以上に背負ってるものが大きいんだよっていうのをわかってほしい。
会社の支援、職場、家族の支援とか、いろんな支援があってできてるってことをみんなもう一度理解して、それを背負うと絶対プレッシャーもあるけど、強いものにもなるから。いろんな人から応援されてる、支援されてることを理解すれば、自分のためにラグビーしていることに加えて、その人たちのためにももっとがんばれると思う。そういう、応援してくれてる人がいるならもっとやらないといけないなって思うような、ひとりひとりが感謝の気持ちを持ったチームにしたい。
今年掲げたチーム理念でも、本当にいい言葉がいっぱいあると思うんだよね。そこにある言葉をひとりひとりが理解して、そういう気持ちを持ったチームだったら絶対強くなるし、そういうことで結果を出して応援されるチームになったら本当にいいチームだなと思える。
ラグビーだけして仕事しなかったら応援してもらえないし、試合で勝っても、あいつらラグビーしかしてない、仕事もしてないでっていわれるのはだめじゃん。自分たちが一生懸命仕事もしてラグビーもして、その上でプロのチームに勝つことに意義を感じるし、それをやりたくてみんなここにきた、ここを選んだ。プロでラグビーしたかったら他のチームを選べばよかったわけだから。ラグビーしかやってないチームに負けるのは当たり前と思うかもしれないけど、それは言い訳。それでも勝つことに意義があるし、自分たちがそれをしないといけないって使命感を持って、志を高く持てば、うまくいかないときにもめげずに、戦っていけると思う。
今新しく取り組んでることを選手たちも純粋に受け入れてやってるけど、だんだん疑問に思うことも、これは違うんじゃないかなとか、これでうまくいくのかなっていうのも出てくると思う。その時に特にこの3人はしっかりスタッフとか今やろうとしていることをおれたちが信頼しているところをまわりに見せて、チームとしてそこに不信感を持たせないように、おれたちがまず率先して、平田さんがいうことはまずおれらがやろうぜっていう姿勢を見せていかないといけないよね。そうすれば他の選手たちも、キャプテンとかもやってるからとりあえず信じてやってみようってなると思う。そこでおれたちがいや、ちょっと違うんじゃないかっていう姿勢を見せると、他の選手たちもスタッフとかやっているラグビーに対して心から信じることができなくなる。そしたらきつくなったときに集団として弱くなる。
これからいろいろ出てくるだろうけど、おれたちが疑問に感じたことは平田さんとかスタッフにぶつけて、そこはしっかりコミュニケーションをとって、解消していけばいい。その上でおれたちは今スタッフがやろうとしていることを信頼しきること、信頼してるっていう姿勢を示すことは今後新しいことに取り組んでいく上ですごく大事なことだと思う。
言ってもしょうがないっていう雰囲気をつくっちゃいけないね。誰に対しても直接言っていいわけだし、そういう信頼関係を大事にしたいね。
おれたち3人がまずやっているラグビーについて一番理解して、信じなくちゃ下は絶対についてこないから。どうやって信じるかっていったら、やっぱりスタッフとの信頼関係だよね。
サイトマップ
個人情報保護方針
特定商取引法に基づく表記
リンク集
サイトのご利用にあたって
お問い合わせ
All right Reserved.(c) Kyushu Electric Power Co.,inc. Rugby Football Club