いよいよ合宿が本格的に始まった2日目、午前中は試合に出場しないメンバーが練習をし、午後からは三菱重工相模原ダイナボアーズとの試合が行われました。

■午前中の練習(三菱戦出場選手以外のメンバー)
昨日の移動の疲れをほぐすように入念なウォーミングアップのあと、ブレイクダウンなどのコアスキルや、ディフェンスシステムの確認など試合を想定しての練習を行いました。選手同士で積極的にアドバイスをしあいながら、次戦の試合メンバーで合わせられる貴重な時間を集中力高く過ごしました。





vs三菱重工相模原ダイナボアーズ

午後は、合宿での一戦目となる三菱とのオープン戦です。
会場となったのはモイワスポーツワールドのグラウンド。天候は晴天、北海道といえども少し動けば汗ばむ陽気の中、今までの練習の成果を試す、待ちに待った試合は行われました。




キューデンヴォルテクス 三菱重工相模原
ダイナボアーズ
31   26

チーム名   T G PG DG 小計 合計
キューデンヴォルテクス 前半 3 1 0 0 17 31
後半 2 2 0 0 14
三菱重工相模原
ダイナボアーズ
前半 2 2 0 0 14 26
後半 2 1 0 0 12



出場選手

1 中村→小柳(後半10分) 9 松尾→安部(後半30分)
2 佐藤→大山(後半20分) 10 齊藤
3 小野田 11 末藤
4 吉上 12 大坪
5 吉浦 13
6 河原崎→川嵜(拓)(後半20分) 14 早田
7 端迫 15 レイサム
8 マクベリー    

試合はヴォルテクスのキックオフから始まりました。前半6分、自陣の右ゴール前ラインアウトモールからオープンサイドに展開され、先制トライを奪われます。その後もペナルティやパスミスによってペースをつかめないまま自陣でのプレーが続いた13分、ゴール前左ラインアウトモールを押し込まれ、再び得点を許します。ゴールキックも決まりスコアは0-14。




しかし、ここからヴォルテクスの反撃が始まりました!FWの献身的なプレーによりブレイクダウンで確実にボールを獲得し、18分にはゴール前右ラインアウトモールからPR小野田選手が持ち出してトライ。続く24分、ヴォルテクスペースで試合が進む中、同じく右ラインアウトモールでPR小野田選手が巧みにボールをキープし、2本目のトライ。さらに34分には敵陣でのラックからSO斎藤選手、CTB島選手とつないだボールをWTB末藤選手が外側に走り抜け、最後はWTB早田選手がトライを決めます。17-14と逆転したところで前半が終了。





ハーフタイムには、ヘッジャーアシスタントコーチから「ボールをコントロールすればゲームをコントロールできる。そのためはしっかり動こう。攻めるときはボールだけじゃなく、相手のディフェンスもよく見て」とアドバイス。中村キャプテンからは「やってきたことを自信をもって、しっかりやっていこう!」と声がかけられ、後半がスタートしました。




後半も前半の流れに引き続き、ヴォルテクスペースで試合が進んでいきます。後半4分、ゴール前でのラックから展開し、SO斎藤選手、CTB大坪選手、CTB島選手とつなぎ、最後はWTB早田選手がタックルを受けながらも強さを見せ、ゴール右隅にトライ。その後もヴォルテクスがゲームをコントロールするも、後半29分、敵陣22mから連続攻撃によりトライを許し、続く33分にも自陣22mからターンオーバーされ、連続トライを許し、24-26と逆転されてしまいます。





2点差を必死に追うヴォルテクス。最後まで諦めずに攻め続けます。試合終了間際の後半38分、ゴール前右スクラムから展開、連続攻撃となり、最後はFL川嵜(拓)選手がラックから持ち出し、左隅に渾身の逆転トライ。FBレイサム選手のゴールキックも決まり、31-26で試合終了となりました。



試合終了後、ヘッジャーアシスタントコーチから「トライした後に相手にも得点を許すチャンスを与えてしまった。ミスタックルもあった。これからしっかり修正していこう」、郷田監督からは「最後まで集中力が切れないようにすることが今後の大きな課題のひとつ。また明日からがんばろう!」と話がされました。



次の試合に向けてしっかりと休息をとり、再び奮起して戦います!

本日のレポートを締めくくる選手日記は、クリス・レイサム選手です! 三菱戦でも正確で多彩なキックによりヴォルテクスにチャンスをもたらしたレイサム選手。オーストラリア代表として活躍したワールドクラスのプレーヤーでありながら、謙虚に、そして真摯にラグビーに取り組む姿勢はヴォルテクスに刺激を与えています!

選手日記(8月4日)
クリス・レイサム選手


“リフレッシュ”と“楽しみ”

KyudenVoltexに来て以来、この2つの言葉が私の頭の中で繰り返し響いている。

プレッシャーのある中でも、また疲れた状況下でも良いパフォーマンスができるように、ラグビーの基本練習を行うことは、私にとっては“リフレッシュ”に値する。

基本練習は時に軽視されがちだが、ラグビー選手として成長するためには、この基本練習が最も大事だと私は思っている。私たちVoltexは、基本練習を継続して行ってきた。そしてチームとしても成長してきたと思う。

2つ目の言葉“楽しみ”は、この練習の成果を今日の試合でやっと試せることである。私たちは北見市で9日間の合宿を行う。この合宿中に4試合行う予定で、今日は1試合目の三菱重工相模原戦である。この試合は私たちが今まで練習してきたことの結果を出すチャンスであり、またシーズンに向けての課題を見つけるチャンスでもある。

今、試合から戻ってきた。勝った。が、決して良い内容ではなかった。まだ、ミスが多過ぎる。特にミスタックルが多過ぎた。ミスの防止は春シーズン終了から今まで練習してきたことだったので、残念である。

ただ、試合の中で相手にリードを許す場面があったが、諦めず再び逆転できたことは今日の収穫だと思う。
個人的にはフォワードが非常に良いプレーをしたと思う。また、両ウイングの早田選手と末藤選手が今日のベストプレーヤーだと思う。


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