ヴォルテクスにとって決して満足のできる結果は残せなかったものの、ケガ人の多い中、持てる力を振り絞って臨んだ春シーズンが終わりました。悔しい試合の続く中、それでも前を向きチャレンジし続けた一戦一戦はチームに何をもたらしたのか。ヴォルテクスの指揮をとって2年目となる郷田監督に、春シーズンを振り返ってもらいました。

●春シーズンを通してコアスキルの強化に力を入れてきました。そのようになった経緯を教えて下さい。
昨シーズン、1対1のタックルや勝負どころのミスが負けにつながった大きな要因のひとつと考えています。どの選手が試合に出てもコアスキルが確実にでき、チームの規律を守れないと勝利はできない。ここでいうチームの規律とは、ゲームに対するチームでの約束ごと、そして各個人がゲームの中で役割を果たすということです。このような理由から、春シーズンを通してコアスキルに力を入れてきました。

●春シーズンを通しての手ごたえ、課題を含めたチームの状況はいかがですか?
力を入れて取り組んだコアスキルについてはシーズンを通してよくなりましたが、80分を通してできるまでには至りませんでした。ブレイクダウンの時に立ってプレーできず人数をかけすぎ、次のアタックでターンオーバーされたり、ディフェンスにおいて人数は足りているのに単純なタックルのミスでトライを奪われることがありました。一人ひとりの強さや激しさも十分ではなく改善しなければならない課題と考えています。

●春シーズンを振り返り成長の見られた選手、また、今後が楽しみな選手を教えて下さい。
昨シーズンからのケガが回復していない選手もおりメンバー構成で苦慮しましたが、一方で若手が試合にでるチャンスが増えました。2年目の島選手(CTB)は、昨シーズントップリーグに出場した経験を活かして力強さが増してきました。また、今シーズンLOからPRにポジションを替えた川嵜(耕)選手もいい働きをしてくれました。今後、競争が増してチーム力の向上につながればと考えています。そして今年から廣畑、井上、早田、レイサムの4名が新メンバーとして加わりました。最初はチームの動きに慣れず戸惑いもあったようですが、練習や試合を重ねるごとにコミュニケーションも取れてきていい動きが見られるようになりました。コカ・コーラウエスト戦から出場したレイサム選手は、的確な指示やプレーでチームに貢献してくれています。特に彼のラグビーに取り組む姿勢、細かいところを正確に行うプレーから周りの選手も学ぶところが多いようです。また、早田選手はチームで唯一、全試合フル出場しました。新メンバーが加入し、彼らがゲームで個性を発揮することによって他の選手にもいい刺激になっているのではと思います。

●ファンのみなさまに一言メッセージをお願いします。
8月に予定している夏合宿にはケガ人も復帰してくる予定です。今年の目標であるトップリーグ再昇格を果たすことができるよう日々の練習に全力で取り組み、開幕戦に向けて準備していきます。今シーズンもみなさまの熱い声援をよろしくお願いします。


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