3月7日(日)レベルファイブスタジアムにて、『トップリーグオールスター「FOR ALL チャリティーマッチ」』が開催されました。今回で2回目を迎えるこのチャリティーマッチは、キャプテン会議メンバーである“選手”が、自分たちを取り巻くすべての方々への感謝の気持ちを表わすために、1年間通して行なわれた「FOR ALL」活動の集大成の場として位置付けられています。
 今回は、ヴォルテクスの地元でもある福岡の開催ということで、試合に出場する選手をはじめ、多くのヴォルテクス選手がイベントのお手伝い等で参加しました。

 当日は、開場する前に、長蛇の列ができ、開場を10分早めるほどの盛況ぶりで、昨年の入場者数を大きく上回る7307人が来場しました。



 トップリーガーとラグビージャーナリスト村上晃一氏による“トークイベント”、


小学生による“タグラグビー大会”、


九州3チームの選手と一緒にラグビーを楽しめる“ふれあいレクリエーション”、

トップリーガーが使用したラグビー用品やグッズをチャリティー価格で販売する“ガレージセール”等、



沢山のイベントが試合前に行われ、ヴォルテクス選手も来場した方々と一緒になって、寒さを忘れるほどに楽しみました。

 当日の最大イベントであるオールスター戦は、トップリーグ14チームをジャパンラグビー トップリーグ2009-2010リーグ戦順位の奇数と偶数にわけたFOR ALL ORANGE ALL STARS(三洋電機/東芝/神戸製鋼/サニックス/ヤマハ発動機/近鉄/ホンダ)と、FOR ALL GREEN ALL STARS(サントリー/トヨタ/クボタ/コカ・コーラウエスト/NEC/リコー/九州電力)<以下GREENチーム>の2チームによる対戦で、ヴォルテクスの選手が所属するGREENチームを、コカ・コーラウエストレッドスパークスの向井監督が率います。


福岡市の吉田市長

 ヴォルテクスからは、FL松本允選手、SO久木元孝成選手、PR有馬昌宏選手が後半から出場しました。

FORALLGREENSTARSの出場メンバーたち


 試合自体は、個々のスキルはもちろんのこと、1日しか練習していないにも関わらず、素早い展開や、絶妙な連携プレー等が随所に見られ、観戦しているラグビーファンの方々も接戦を繰り広げる両チームにエールを送っていました。後半38分に、今年度で引退を表明している神戸製鋼のCTB元木由記雄選手がトライを決め、45対40でORANGEチームが勝利しました。残念ながら、ヴォルテクスの所属するGREENチームは敗北に終わりましたが、日頃ライバルチームである選手たちとラグビーをすることは貴重な経験であり、少しでも学び得たものがあったのではないかと思います。

〜オールスター戦に出場して〜松本允選手
 今回、ありがたいことにトップリーグチャリティーマッチに参加させていただきました松本です。
 正直、私がチャリティーマッチに呼ばれるなんて予想だにしませんで、気持ちのほうは十分に準備していったのですが、いかんせん体のほうの準備は全くと言っていいほどの仕上がりで。。。試合は、後半からの出場だったんですが、個人としては散々な内容でした。




 ただ、今回チャリティーマッチに参加して、とてもよい刺激を受けました。
 まず、ジャパンに呼ばれるような選手たちはレベルが高い。個々のスキルやパワーなんかもそうなのですが、何よりコミュニケーションの能力が高い。ディフェンス、アタックに関わらず、常に周りから指示の声や状況を伝える声が出てきます。ラグビーにおいてコミュニケーションとは、とても重要なスキルの一つなのですが、それぞれが声を出し、聞くことができると、それだけでとても楽にプレーすることができます。特に、今回のような即席チームでは組織としてのプレーをすることはとても難しいのですが、コミュニケーションをとることで面白いようにボールがつながります。キューデンヴォルテクスでも、日頃からコミュニケーションをとりながらプレーしようと言ってはいるのですが、まだ一人一人がしゃべること、話すことができていません。今回参加して改めてコミュニケーションの重要性を実感しました。

 また、レベルが高い選手ほど、基本のプレーを基本に忠実に行っています。今まで、試合を観たり、対戦したりしても、目立つプレーに気をとられて、そういう一つ一つの当たり前のプレーには目がいかなかったのですが、今回一緒にプレーしてみて、そういった基本スキルのレベルの高さを感じました。そういった基本プレーが当たり前にできるようになってはじめて、ああいったビッグプレーができるんだなぁと感じました。




 今回、チャリティーマッチに参加しトップの選手と一緒にプレーすることでとてもいい勉強になりました。ただ、コミュニケーションや基本プレーの重要性というのは、普段キューデンヴォルテクスの練習の中でも、常に言われている事となんら変わりはありません。そのことに、どれだけ意識を高く持ち取り組めるかが大切だと思います。今回、私が感じたことを今後チームに落とし込んでいけたらいいなと思います。

 試合後は、試合に出場したトップリーガーと、ファンの方々150人を交え、アフターマッチファンクションが行われました。その中で、14チームのお宝品を出し合ってオークションが開催されましたが、やはり日本代表クラスの選手のお宝品には、高値が付き、驚きの価格に…。値段の詳細はさておき、選手と身近で話をしたり、サインをもらったり、写真を撮ったりと、大盛況のアフターマッチファンクションでした。

〜トップリーグの裏側〜 主将 中村嘉宏
 大盛況で終わったチャリティーマッチ。これはキャプテン会議の中から生まれたものです。目的は、ファンの方々との交流を通して感謝しつつ、ラグビーを楽しんでいただくことであり、オールスター戦に選ばれた選手は、最高のプレーを見せることで目的を達成するのですが、14チームのキャプテン会議メンバーは、様々なイベントを通してファンの方々に楽しんでいただいたので、それを紹介したいと思います。
 まずは、募金の呼びかけ。キャプテン会議メンバーは、4,5人が競技場の入り口に並び募金を募るのですが、トップリーグのスター選手が持つ募金箱に募金する方が多く、一緒に写真を撮ったり、サインをしてもらったりと、募金もみるみる増えていきますし、やはり、スター選手の力はすごいなと素直に感心してしまいました。


 次にトークショー。チャリティーマッチの見所や、チームのこと。挙句の果てにはプライベートな質問まで及び、ファンの方々に楽しんでいただけたのではないかと思っています。村上晃一さんの司会のもと、私は、山本英児さんとトークショーに参加しましたが、最初にズバリ。「大畑選手が去ってから、子どもの数が減りましたね。」と。“どうせプロップは子ども人気薄いですよ…。”と思いながら愛想笑いしてしまいました。


 そして最後に、アフターマッチファンクション時に行われた「チャリティーオークション」での商品説明役として登場。もちろんヴォルテクスグッズも高値で落札していただき、チャリティーに大きく貢献することができました。しかし、大畑選手が世界最多トライをとった時に使っていたスパイクについた値には驚かされました。

オークションは大盛況!!
ヴォルテクスグッズを獲得された小林さまと中村主将

 以上、私が1日の中でキャプテン会議のメンバーと実施したことをご紹介しましたが、今回チャリティーマッチでの収益の一部は、「日本せきずい基金」と、「(財)福岡市森と緑のまちづくり協会」に寄付されます。我々の後に続く、子どもたちがより素晴らしい環境でラグビーを楽しむことに一役かってくれることを祈っています。
 私と山本英児さん以外にもヴォルテクスの選手が様々なイベントで活躍し、積極的に参加してくれました。本当にお疲れさまでした。そして、ありがとうございました。

チャリティーマッチ終了!!お疲れさまでした!!
久しぶりの試合で疲れ切った様子です。。。(笑)

 最後になりましたが、来場されるファンの皆さんと積極的に交流し、日頃の声援に感謝の意を表し、ラグビーやチーム、選手の魅力をファンに伝え、ファンの皆さんに楽しんでいただくという目的を持って臨んだこのチャリティーマッチは、今年も大変な盛況ぶりで、無事、幕を閉じました。
 トップリーガーの皆さまをはじめ、各チームのスタッフの皆さま、日本協会関係者の皆さま、九州協会、福岡県協会関係者の皆さま、このイベント成功に力を注いだ全ての方々に感謝いたします。ありがとうございました。そして、お疲れさまでした。

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