8月9日(日)。北見合宿も残すところ3日となりました。ここ北見市は、連日暑い日が続いています。とは言え、福岡に比べると、まだまだ涼しい北海道ですが、選手たちは強い日差しによって、合宿前よりも、明らかに真っ黒に焼けていっています。

 本日は、ヤマハ発動機ジュビロとの練習試合です。神戸製鋼戦のメンバーとはメンバーを少々入れ替え、トップリーグでどのような状況でも戦えるというチーム作りを念頭に、神戸製鋼戦に続く勝利を信じて、試合に臨みました。

 今試合は、第24回北見市ラグビーフットボールフェスティバルの一環として開催され、期間中に高校生、社会人の試合が多数実施されていました。
 フェスティバル最後の試合を飾るヴォルテクスvsヤマハ発動機ジュビロの一戦は、最終戦にふさわしい、互いに激しさが途絶えない試合となりました。


VS ヤマハ発動機ジュビロ戦



キューデンヴォルテクス ヤマハ発動機ジュビロ
15   19

チーム名   T G PG DG 小計 合計
キューデンヴォルテクス 前半 1 0 0 0 5 15
後半 2 0 0 0 10
ヤマハ発動機ジュビロ 前半 1 0 0 0 5 19
後半 2 2 0 0 14



出場選手

1 中村 嘉宏 9 村上 龍寛
2 ジョシュ マンレー → 佐藤 孝樹(後半23分) 10 齊藤 玄樹 → 本多 祐三(後半20分)→ 齊藤 玄樹(後半30分)
3 田尻  亮 11 前田 健介
4 吉上 耕平 12 ナイサン グレイ
5 浦川 伸太郎 13 山口 雄一 → ナイジェル スタニフォース(後半23分)
6 松本  允 14 吉永 将宏 → 今村 圭吾(前半14分) →吉永 将宏(前半24分)
7 端迫 雅俊 → 川嵜 拓生(後半10分) 15 黒木 孝太
8 ルーク ドハティ → トム マクベリー(後半10分)    

 会場は、北見市東陵運動公園ラグビー場。無風の中、ヴォルテクスのキックオフで試合は開始されました。試合開始から互いに先制トライを奪いたい、阻止したいという気持ちが早まり、反則が続いてしまいます。激しいプレーが続く中、まずチャンスを得たのは、ヴォルテクス。10分、相手反則からの右ゴール前ラインアウトで、FWがモールを押し込むと、HOマンレー選手が勢いよく抜け出し先制トライを奪います。





 このトライで流れを呼び込みたいヴォルテクスでしたが、14分、ヴォルテクスが反則を犯していまい、ヤマハにチャンスを与えてしまいます。先ほどと同じように、ゴール前からのラインアウトを展開され、ゴール左隅にトライを許します。
 5対5の同点となり、振り出しに戻されてしまいます。
 その後も互いに猛攻を仕掛け、ディフェンスラインを突破するものの、あと一歩のところでのミス、そして度重なる反則が響き、得点に繋げることができません。
 結局、前半は互いに追加点を奪えぬまま、5対5で後半戦への勝負に持ち越します。

 ハーフタイム、トンプソンHCは、「フィジカル面では勝っている!簡単なミスで自分たちを苦しめている。相手にパスをしたり、いらない反則をしているから、そこをもっと意識して、残り40分出し切ろう!」とミスを指摘しながらも励ましました。




 後半はより高い精度を求めつつも、反則をしないようにと全員で意思統一し、グラウンドに立つメンバー。後半も最初にチャンスを掴んだのはヴォルテクス。6分、ハーフウェイライン左のラインアウトから右へ展開し、SO齊藤選手、CTB山口選手、WTB吉永選手へと繋ぎます。吉永選手が、切れのある快足で相手ディフェンスを抜き去り、そのまま走り込んでトライを奪います!
 良い形で奪ったトライだけに、このまま流れはヴォルテクスへと思ったのも束の間、10分に立て続けに反則を犯してしまい、追加点を与えてしまいます。ゴールも決められ、10対12と逆転されてしまいます。




 その後、ヴォルテクスは流れを取り戻し、幾度となく敵陣でのプレーを制し、ゴールラインを脅かします。27分、敵陣でのラインアウトから連続攻撃後、LO吉上選手がラインブレイクし、ラックを形成します。SH村上選手、CTBグレイ選手、FL松本選手へと繋ぎ、松本選手が相手タックルを振り切りトライを決めます。
 再びヤマハからリードを奪ったヴォルテクス。今度こそ追加点を与えず逃げ切りたいという気持ちは山々でしたが、30分にまたも反則からのクイックスタートを仕掛けられ、まさかの失点。15対19と逆転を許してしまいます。
 最後まで果敢に攻め込みますが、ヤマハの固いディフェンスにも阻まれ、追加点は奪えぬまま、接戦の末、敗北を喫しました。

 試合後、郷田監督は、「課題が明確だからこそ、もっと強くなれる!開幕までにもっと精度を高めていこう!」と話しました。




 明日は、NTTコミュニケーションズとの練習試合です。キヤノン戦で敗北を喫したBチームにとっては、非常に重要な試合です。誰一人欠けることなく、強い気持ちを持って臨むことが最低条件です!
 NTTコミュニケーションズはトップリーグ昇格を目指す強いチームですが、背水の陣で、気持ち一つに、勝利を目指します。試合後の速報をお楽しみに!

 今夜も、選手日記のお時間です。本日は、BKリーダーを務めるSO齊藤玄樹選手です!


選手日記(8月9日)
齊藤 玄樹 選手


 今日はAチームの合宿最終戦、ヤマハとの試合。
 先日の神戸戦での修正点をいかに克服できるか。九電ラグビーの絶対的土台である、気持ちの入ったラグビーを体現できるか。中村キャプテンの熱い言葉でミーティングを締め、僕らは試合会場へ向かいました。
 試合内容については、別途Upされるのでそれを見ていただくとして、今日は僕の毎試合のテーマであるディフェンスについて書きたいと思います。


 近代ラグビーにとって、スタンドオフはタックル回数のとても多いポジションであり、それに加えて、体の小さい僕は相手にとって絶好のアタックターゲットなんです。でも不思議と狙われてる事が嫌じゃないんですよね…(汗)
 俺はMか!?たぶんMです。外国人選手が自分めがけてまっすぐ走って来た時の、「本当は行きたくないんだけど、自分が行かなくちゃいけない・・・あ〜来たよ〜(恐怖)やばいよ〜(大恐怖)え〜い!行っちゃえ〜!(開き直り)。」 この感じが何ともいえない快感なんです。ここまで来ると頭イッちゃてますね(笑)

 でも最近、自分をはるかに越えるドM君を発見致しました。その肌の黒さから、本当は、“外国人”ではないか!?と専らの噂になっている人。もう皆さんおわかりですね!
 宮崎の生んだ野性児。そう黒木孝太君です。先日の神戸戦、彼の対面は、ニュージーランド人の大きな選手でした。しかし、黒木君は人間魚雷の如く、頭から彼に突き刺さってました。試合開始直後に顔面を5センチ弱も切っているにも関わらず・・・。選手の鏡ですね!すごいです!ドMですね!彼のタックルには迷いがありません。毎試合流れを変えるタックルを決めてくれます。これが先に書いた気持ちの入ったプレー。九電ラグビーの絶対的土台なんだと思います。トップリーグ開幕まであと27日。もう後戻りできないとこまで来ています。1日1日を大切に、チーム一丸となってやっていきたいと思います。

 最後に、快く合宿に送り出していただいた職場の皆さん。本当にありがとうございます。残りの期間も怪我のないよう頑張ってきます!



このページの先頭へ