北見合宿2日目。早朝、北見市は真っ白な靄がかかっていました。 天気予報では、晴れのはずなのに…。なぜか曇り空…。またも!?雨男の力!?と冗談交じりで何となく不安な朝を迎えました。(笑)
午前中、3日目に行われるキヤノン戦を控えているメンバーが、グラウンドで軽く汗を流し、調整を行いました。
午後は、北見合宿で第一戦目となる、神戸製鋼コベルコスティーラーズとの試合です! 会場となるのは、北見市から車で1時間ほど離れた網走市の網走スポーツ・トレーニングフィールド。 相変わらずの強い日差しで暑さを感じつつも、気温は23℃と九州に比べると随分涼しいはず…。しかし、昼の練習に慣れていないヴォルテクスメンバーにとっては、日差しの強さも戦う相手の1つということで、気候に負けず、神戸製鋼に負けないように、メンバー全員気合いを入れて臨みました。
神戸製鋼のキックオフで開始された試合は、開始直後から、互いに一歩も譲らない激しい攻防が繰り広げられます。 試合が動いたのは前半30分。左22m付近のスクラムからSH村上選手、SO齊藤選手へと繋いでラックを形成すると、PR田尻選手、FL松本選手、WTB吉永選手へと絶妙なタイミングでパスを繋ぎ、吉永選手が内側へ走り込むとそこに合わせて走り込んできたLO吉上選手へボールを渡し、そのまま先制トライを奪います。 そして、前半終了間際の40分には、相手の反則からヴォルテクスがペナルティゴールを選択します。FBスタニフォース選手が遠い位置からゴールキックを確実に決め、10対0とし、神戸製鋼を無得点に抑えたまま、前半を折り返します。
ハーフタイムにトンプソンHCは、戦術面についての指示を細かく出し、「残り40分でもっと良いプレーをしよう!」とメンバーに声をかけ、選手を送り出しました。
前半からの良いリズムを継続したいヴォルテクスに対し、後半に全てをかけ、全員一丸となって反撃に出てくる神戸製鋼フィフティーン。両者の攻防は、前半と同じく、キックオフ直後から激しいアタック、激しいタックルやブレイクダウンを展開し、なかなか得点へ結び付けることができません。 20分、チャンスをものにしたのは、ヴォルテクス。ゴール前ラインアウトからPR中村選手が空いたディフェンスの穴を突き、そのまま縦に勢いよく持ち込んでトライを決めます。 17対7とし、リードを広げますが、やはりトップリーグの強豪チームである神戸製鋼も黙ってはおらず、25分に連続攻撃からトライを奪われてしまいます。
激しい戦いによる疲れが出始め、流れを取り戻すことができるのか、一瞬嫌な雰囲気が漂いますが、30分にFWがモールでトライを奪い、22対7と再びリードを広げます。 後半終了間際に、神戸製鋼にトライを許しますが、終わってみれば22対12。夏季オープン戦初戦を嬉しい白星で飾ることができました。 試合後、郷田監督は、「勝ったことは収穫であった。しかし、まだまだチャンスを自らのミスで潰し、流れを掴めずにいるところは修正していかなければならない。ヤマハ戦に向けて、調整していこう!」と選手たちに話をしました。
明日は、キヤノンとの一戦です。キヤノンラグビーフットボールクラブは、最近ラグビー界で、“強化に力を入れているチーム”と言われており、急成長を遂げています。 トップリーガーとしての誇りと強い気持ちを持って、明日の試合に挑みたいと思います。
最後は、合宿恒例の選手日記で締めくくります!今回の執筆者は、WTB今村圭吾選手です!
北見合宿2日目 網走G 晴れ 神戸製鋼戦
春シーズンは、決して満足できる内容ではなかった。ただ、その分得た反省材料も多く、それらを克服するため苫小牧合宿で練習を重ねてきた。
いざトップリーグ開幕へ向けての最終段階を迎えるキューデンヴォルテクスにとって今日の神戸製鋼戦がどれほど大切なゲームであるか、強い意識を持ってゲームに入った。
結果は22-12で勝ち。まだまだ修正が必要な部分はあるが、チームとして戦術のビジョンが明確になってきた気がするし、なにより勝ったという結果が嬉しかった。
今日の勝利を楽観視するわけではないが、チームが成長する為には、勝つ喜びをより多く共感することが不可欠だと思う。
開幕まで約1ヶ月。もう足踏みしている時間はない。今日はゆっくり体を休めて、明日以降の合宿に臨もうと思う。
明日のキヤノン戦、期待してるぞ!!