苫小牧合宿3日目。合宿開始後初めての快晴です!これでこそ、北海道!空は晴れ渡り、強めの日差しの暑さを冷たい風が冷やしてくれる心地よい気候です。

 午前中は、前日同様、BK・FWに分かれ、BKがウエイト、FWがスキルでスクラム、ラインアウトと練習を行いました。
 今日は、いつも利用しているグラウンドが使用できないため、隣の芝生公園での実施。練習前、シロツメ草がいっぱい咲いている上に、身体の大きなラグビー選手がストレッチしたり、ジョギングしたり…。その様子について山元選手と話していると、「牛たちの放牧」というタイトルをつけていました。(笑)まさに、タイトル通り。ふと笑ってしまった瞬間でした。





 午前中の練習後、疲労がなるべく蓄積しないように、少しでも早い回復を促すために、プールリカバリーを行いました。



中村主将、プールで一人浮きながら瞑想中!?


 昼食をとり、午後は全体練習です。本日からストレングス&コンディショニングアドバイザーのダーク氏が合流したこともあり、なかなかのハードな練習が待ち受けていました。
 ひたすら走るコンディショニングに加え、ブレイクダウンの練習では激しいコンタクトを繰り返し、最後にアタックディフェンス。15人vs15人で、ディフェンスシステムやアタックのサインプレーを確認し合いました。さらに、最後の最後に待っていたのが、ダーク氏によるフィットネスメニュー。ダーク氏のメニューの場合、ただ走るだけでなく、走って、コンタクトして、また走ってというのを繰り返し、何本走るのかは明言せず、「先の見えない恐ろしいメニュー」と言われています。これを終えた時には、選手の疲れもピークに達し、ぐったりしていました。
 選手のみなさん、お疲れさまでした!





 さて、本日は、夕食後にメインイベントが行われました。
 それは、「チームビルディング」です!
 会社の研修や、ラグビー日本代表などのスポーツチームで行われているもので、世界でも幅広く行われています。簡単に言うと、“何か一つのことに対して、皆で協力し合い、ゴールに向かって進めていく”という組織作りです。
 今回は、コミュニケーションゲームを導入し、選手を4つのチームに分けて、3つのゲームに取り組みました。

1 リフト ザ フラフープ
 手をピストルの形にし、フラフープを人差し指の上に乗せ、その状態のまま、座った位置から全員で立ち上がり、フラフープを持ち上げます。持ち上げる際、必ず全員の指がフラフープに触れていることが条件で、チームの誰か一人でもフラフープから手が離れたら失格です。10分間、チャンレンジ可能で、成功すればポイントが与えられます。
 数を全員で数えながら呼吸を合わせて持ち上げるチームや、どうすれば固定できるかを考えるチーム、それぞれのチームに個性があり、非常に盛り上がっていました。



慎重に慎重に…。まだアイデアは出てないようです。

変わった持ち方で挑戦!!

2 目かくしマスゲーム
 ルールは、手を取り合って円陣をつくり、円陣ができたら目をつぶります。目を開けずに全員で三角形、長方形やハートなどの形を作るというものです。声は出して良いので、それぞれメンバーに番号をつけたり、声の位置から判断したり、身体を寄せ合って作ったりとコミュニケーションを図りながら取り組んでいました。



声を頼りに、必死でハートを作ってます!

ハート作りに挑戦中!

3 ペーパータワー
 与えられた50枚のA4用紙だけで、できるだけ高いタワーを作って競います。最初に、15分間、作戦タイムを設け、この時間は5枚の紙しか使用できません。本番は、3分間しかなく、終了時間を迎えた時点の高さがそのまま順位に反映するというものです。
 このゲームは、ほとんどの選手がアイデアを出し合って積極的に意見交換をしていました。



いかに高くするか!?沢山アイデアが出ています!

みんなをまとめ上げるリーダーシップも必要です!


意見を出し合いながら、試行錯誤中!

正解がないので、全員が知恵を出し合ってます!


ひたすら折り続ける担当の3名。

 今回の「チームビルディング」は、グループワークにおけるリーダーシップ・フォロアーシップ・自主的参加・コミュニケーションなどを目的として実施しました。ラグビーにおいてコミュニケーションは必須です。
 改めてコミュニケーションの大切さを学んだので、明日からの練習に生かし、コミュニケーションをとってチーム力をアップさせていきたいと思います。
 1時間ほどのチームビルディングでしたが、大変盛り上がり、全員が楽しみながら取り組んでいました!



Aチーム!ユーモアたっぷり、想像力豊かで面白いチームでした!

Bチーム!ハートの形は芸術そのもので、吉永副将が演技力を見せつけました!


Cチーム!フラフープ上げを完璧にそして短時間で成功しました!

優勝したDチーム!「一番高いタワーと記念撮影のつもりが…、ホテルの従業員さんが横を通り、風で一気に崩れてしまい、跡形もなくなっちゃいました!残念!(苦笑)」

 さて、本日の合宿レポートの最後を締めくくるのは、「選手日記from苫小牧」第2回目。今回の執筆者は、SH安部和輝選手です!!


選手日記(7月20日)
安部 和輝 選手


 みなさんこんにちは、入社2年目の安部和輝です。今日は7月20日、海の日!!苫小牧合宿3日目となり、ようやく晴れました!合宿での二部練により、そろそろ体が重くなってきた頃ですが、ここからいかに疲れを取り、練習でアピールできるかが勝負です!私は10時にはテレビも電気も消し、ひたすら寝まくります!これが、私にとっては、一番の疲労回復方法です!私は学生時代から寝ることはとても得意とするので合宿中の空き時間を見つければ、即、寝に入ります!!たくさん寝て疲れを取り、今日も練習がんばるぞぉ !!

 合宿の話はこのくらいにして、少し私の家族(犬)のことをお話させていただきます。私の家は子供四人のお父さんとお母さんの六人家族です。あと犬一匹飼っています。犬の名前はチビといって私が小学校三年生の時に家にやってきました。チビが来たときはとても小さく可愛かったので、いつのまにかみんながチビと呼び出し、そのままチビという名前になりました。チビなので小さいと思う人も多いと思いますが普通に大きい犬です。私が大分の実家まで帰る度に、いつもチビが尻尾を振って、出迎えてくれるのです。


 そんなチビはもう歳をとり、最近元気が無くなっていたのですが、7月5日、実家に帰ると、いつも出迎えてくれるチビではなく、両親が私を出迎えてくれました。その日チビが死んでしまったことを聞かされ、実感がわかない私は、実家では涙が出ませんでした。しかし、福岡に戻り、チビのことを考えると、意外にも思い出がたくさんあり、頭の中を走馬灯のようにチビとの思い出が巡ってきて、涙が止まりませんでした。チビはうちの家族になり本当に幸せだったのかな?もっとたくさんいろんな所に連れて行き思いっきり走り回らせてあげたかったな!との後悔が少しあります。しかしもう何もしてあげることができません。

 だいぶ暗い話になってしまいましたが、私はチビの死を機に、今、この環境でラグビーができる喜びや幸せを改めて感じ、とにかく今できること、今しかできないことを時間のある限りやっていきたいと思いました。
 ひたすら練習するのみ!!今日もハーフ団の隊長マメさん(村上選手)を筆頭に、SH3名で個別練習をしました。残り5日間も続けていきます!苫小牧合宿、気合いだぁぁ!!!



 さて、明日は、合宿前半戦の山場です!選手、スタッフの皆さん、コミュニ―ケーションをしっかりと図りながら、がんばりましょう!!



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