6月19日(金) 選手日記vol.3 担当:齊藤玄樹選手
 G’day!!
 選手日記3日目、4日目は、初冬にも関わらず、あまりの暑さに厚手の練習道具を多めに持って来たことに少々後悔しております。わたくし斎藤が担当させていただきます。
 本日の研修(いや、もはや合宿と化しておりますが)3日目は、午前中のスピードトレーニングから始まりした。このセッションでは、走るときのテクニックをレッズのストレングストレーナーダーク・スピッツ氏に講義していただきました。腕の振り方や、足の着地の仕方など、目から鱗な事ばかり。これで鈍足ラガーの僕も、今や快速ウィンガーです。その後は、スキル練習。通常、日本でスキル練習といえば、パスやステップなど比較的易しい練習を思い浮かべますが、甘い甘い、始まってみれば当たり前だろうと言われんばかりのがっちがちのフルコンタクト。30分のセッションの予定が、1時間もやっちゃう熱の入りよう。もう午前中にしてくったくたですよ。昼休みはソファーでぐったりでした。

 午後のセッションはストレングスから入りました。4人でせっせ、せっせとやってると向こうで1人ストレングスに励む選手がいました。コーチに誰だと聞くと、レッズのものすごいプレーヤーだとの事。彼はワンステップで3メートル移動しちゃうらしく、ディフェンダーの視界から瞬間的に消えちゃうらしいんです。彼は多分人間じゃないんだと思います。きっと人間の姿をしたカンガルーなんですね。

 ストレングスの次は、キックスキル。さすがはプロのチーム。このチームにはキックの専属コーチがいます。今まで聞いたことのないテクニックや新しいキックを教えていただきました。チームに帰ったらしっかりチームメイトに落とし込みたいと思います。
 長くなったんで今日はこの辺で。おやすみなさい。
Cheers Genki

6月20日(土) 選手日記vol.4 担当:齊藤玄樹選手
 G’day!!
 AM7:45カーテン開けっぱなしの窓から差し込む光で目が覚めました。ベッドから降りる足取りはかなり重く、しばらく椅子に上で放心状態。前日、前々日のストレングスにより筋肉痛が原因か?いいえ、違います。今日は1時間のコンディショニング(走り込み)の日なんです。
 “もうやるしかねぇだろ!!”と動こうとしない体を無理矢理動かし洗顔。今日を迎えたくないばかりにギリギリまで目を開けようとせず、無駄な抵抗を続けるジャガーを起こした後、ヤミーさんが作ってくれたトーストと目玉焼きをかき込み、グラウンドへ。

 案の定、1時間のコンディショニングは壮絶たるものでした。シャトルランでグラウンドを行ったり来たり。コーチが蹴り上げるボールを犬の様に追いかけまわし、これまた行ったり来たり。しまいには高校生以来、まさかのランパスを強いられ行ったり来たり。果たして何往復したんですかね?もう思い出したくありません。貴重な体験、どうもありがとね。

 地獄の練習が終わった後、午後はプレミアラグビーの試合観戦に行きました。さすが本場。とても激しい試合でした。流血やら、膝の怪我やらで3〜4人負傷退場しちゃってました…。やっぱりこっちの人達は闘争本能がものすごいんですよね。負けたくないという気持ちが観客にものすごく伝わってくるんです。ラグビー先進国であるこの国が泥くさいプレーをひたむきに行うんですから、そりゃ強いわけです。
 技術、戦術、云々よりもやっぱりそこが1番大切なんだと改めて感じました。
Cheers Genki

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