4月28日(火) 3日目

 今日の東京は、少し風が冷たいですが、空は晴れ渡っています。
 メンバーは、午前中にミーティングを行い、午後は東京電力砂町グラウンドで練習を行いました。明日の決勝戦に向けての軽めの調整で、サインプレー、ディフェンスシステムなどを確認し合いました。





4月29日(水) 最終日

 25日から始まった電力大会も最終日を迎えました。ホテル出発前にミーティングを行い、いざ会場となる東京電力砂町グラウンドへ。5年連続の優勝をかけて争う相手は、1回戦で中部電力相手に接戦を制し、勢いにのっている東京電力です。
 地元開催ということもあり、優勝にかける思いが試合前から強く伝わってきました。

VS東京電力


キューデンヴォルテクス 東京電力
7 - 7
前半:7 後半:0 前半:7 後半:0


出場選手
1 有馬 昌宏 9 安部 和輝 → 松尾 匡祐 (後半7分)
2 濱田 修一 → ジョシュ マンレー (後半12分) 10 松添 健吉
3 小野田 寛文 11 山田 和弘
4 吉浦 利浩 12 本多 祐三
5 川嵜 耕大 13 森田 啓介
6 河原崎 峻 14 久保 章太
7 進藤  猛 15 前田 健介
8 端迫 雅俊 → 大山 貴弘 (前半22分)    

レポート
 ここ砂町グラウンドは、1回戦の時のような強い風もなく、快晴で絶好のラグビー日和です。ヴォルテクスメンバーはウォーミングアップから積極的に声を出し、東京電力に負けず劣らず、この試合にかける意気込みが感じられます。
 試合開始直後の1分、ヴォルテクスは最初のトライチャンスを得ます。しかし、ペナルティを犯してしまい自らチャンスを潰してしまいます。その後も攻め続けるヴォルテクスですが、東京電力の気迫のあるディフェンスに阻まれるうえ、相次ぐペナルティでなかなかリズムに乗れません。
 試合が動いたのは、前半12分。自陣ゴール前で東京電力ボールのラインアウトからラックとなり、SHからパスを受けたSOの選手に交わされ、ヴォルテクスにとっては痛い先制トライを許します。ゴールも決められ、0対7となります。




 前半16分、今度はヴォルテクスにチャンスが巡ってきます。ゴールラインまでは残り5m程。敵陣ゴール前のスクラムを押し込みますが、ペナルティとなり、チャンスをものにできず苦しい状況が続きます。
 前半22分、再び、ヴォルテクスのチャンス。敵陣ゴール前スクラムからNO.8端迫選手がサイドアタックし、ラックを形成。そこから展開し、最後は、フランカー河原崎選手がゴールラインを割り、待望の初トライを奪います。ゴール成功で、7対7の同点。
 その後両チームともに追加点を奪えず、同点で前半を折り返します。




 後半からメンバーを入れ替え、気持ちを新たに挑むヴォルテクスメンバーでしたが、この日のヴォルテクスは自ら自滅へと追い込んでしまう悪循環。ラインアウトのミスなどアタックでのミスが響き、全くリズムに乗れません。
 一方の東京電力は開催地で多くの声援を背にトライを狙ってきます。後半残り5分、お互いに点を取ろうと最後の攻防。ヴォルテクスがボールをキープし続け、FW、BKが一体となり、攻め続けます。しかし、東京電力の優勝への執念は強く、激しいディフェンスをやぶることができないまま、最後はノックオンのミスによりチャンスを失ってしまいます。残り、ワンプレー。東京電力がドロップゴールを狙いますが、外れてしまいノーサイド。後半は互いに無得点のまま、7対7の両チーム優勝という結果になりました。ヴォルテクスにとっては、ミスの多かった不甲斐ない内容なだけに、満足できず、優勝という結果も心の底から喜べるものではありませんでした。




 試合後に郷田監督は、「自分たちのやるべきことができてなかったのでこういうことになる。初戦はボールキャリアーが良かったが、今日はできていなかった。全てをネガティブにとらえる必要はないし、ディフェンスはよく頑張っていたと思う。これから休みに入るが、“下を向いている暇はない!”しっかりとリカバリーして、気持ちを切り替えてまた練習に励もう。」と落ち込んだ様子のメンバーに話をしました。




 最後になりましたが、今回の電力大会開催に際し、事前からのご準備、ならびにご支援、ご協力いただいた東京電力の太田主務をはじめとする関係者の皆さまに改めて感謝申し上げます。また、各電力会社チームの皆さまにも御礼申し上げるとともに、ご活躍を心からお祈りいたします。そして、九州電力東京支社の関係者の皆さま、応援に駆けつけていただき、ありがとうございました。
 今年度のトップリーグも全国各地で試合が行われます。トップ7を目指して戦い抜きますので、各地で行われます試合の際は、変わらぬご声援をよろしくお願い申し上げます。


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