今年も毎年恒例の「電力親善ラグビーフットボール大会」!キューデンヴォルテクスは、5年連続、46回目の優勝を狙って、今年の開催地である、東京へやってきました。

4月25日(土) 移動日

 この日は移動日。午前中に練習を終え、午後から羽田空港に向けて出発です!福岡は曇り空から一転、降り立った羽田空港は、結構な本降り。雨に濡れ、バスに乗り、あの有名なレインボーブリッジ付近から渋滞に巻き込まれながらも何とか宿泊先のある恵比寿に到着。ミーティング後、夕食をとり、明日の試合に備えて疲れを残さないよう早めに就寝しました。


4月26日(日) 1日目

 昨日の雨とは打って変わり、晴天へ。電力大会初日を清々しい気持ちで迎えました。
 ヴォルテクスは、遠征やトップリーグの際、試合会場に向かう直前にミーティングを行います。その中で、試合の組み立て方やポイントをトンプソンコーチから説明があり、FW、BKに分かれ、選手同士で意見を出し合ったりします。この電力大会中のゲームキャプテンは進藤選手。「中国電力は、ヴォルテクスを倒してやろうという意気込みで挑んでくるから、最初の10分で勝負を決めるような気持ちで臨もう!スタートから全力を出し切っていこう!!」とメンバーを高揚させるような声をかけ、ミーティングを良い形で締めくくりました。




 今大会の会場となるのは、東京電力の砂町グラウンド。到着後すぐ、大会に参加する各電力会社8社が揃う開会式に参加しました。大会会長である東京電力取締役副社長・藤本さまより、「この4日間、優勝を目指して頑張っていただき、8チームの親睦を深めてください。」と激励のご挨拶を頂戴しました。ヴォルテクスは前回の優勝カップを進藤ゲームキャプテンが手にし、今年度の優勝を誓って優勝カップを返還しました。




VS中国電力


キューデンヴォルテクス 中国電力
39 - 7
前半:22 後半:17 前半:0 後半:7


出場選手
1 小柳 9 松尾
2 Josh 10 久木元
3 小野田 11 山田 → 本多 (後半12分)
4 進藤 12 大坪
5 山元 13 森田
6 河原崎 14 久保
7 長野 15 前田
8 大山    

レポート
 天気は快晴へと変わった上、暑くも寒くもない心地よい気候なのですが、ここ砂町グラウンドでは物凄い風が吹いています。風をいかに上手く利用し、良いスタートを切るかがポイントとなってきます。

 前半は、風上。前半開始から、ヴォルテクスは良い形で敵陣に攻め込み連続攻撃を繰り返します。試合が動いたのは、7分、連続攻撃から右に展開し、SO久木元選手がサイドラインぎりぎりのところを走り込みます。ゴール寸前でタックルを受けながらもボールを持つ手を伸ばし先制トライを決めます。その後もヴォルテクスは攻め込み、チャンスを狙い続けます。一方の中国電力は、攻められないものの、激しいタックル、堅いディフェンスでヴォルテクスに対抗してきます。22分、再び連続攻撃からSO久木元選手、CTB森田選手、FB前田選手と繋ぐと、前田選手が勢いよくディフェンスラインを突破しトライを奪います。ヴォルテクスは、中国電力に攻める隙を与えない猛攻で、27分、“永遠の18歳”前田選手が再びトライを決めると、30分にも久木元選手が2本目のトライを決め、前半を22対0で折り返します。




 ハーフタイム、トンプソンHCは、「前半は良いゲームだった。この2週間、練習をしてきたことがきちんと出ている。ブレイクダウンでの速い球出しも意識してできている。強いて言えば、ディフェンスのコミュニケーションをもっととっていこう!」と選手たちに指示を促しました。




 後半も前半同様、相手にチャンスを与えない激しいアタックで攻めたいヴォルテクス。しかし、前半の追い風から一転、強い風下となった状況は、前半よりも疲れが出ている後半には大きく響きます。そのような中で、6分、自陣22m付近でのターンオーバーからSH松尾選手、SO久木元選手、WTB久保選手へとボールが渡ると、久保選手が快足とステップを生かして独走。ゴールまで勢いよく走り込み、トライを奪います。風下で少ないチャンスを生かしたいヴォルテクスは、10分、今度は敵陣でのターンオーバーから展開し、No.8大山選手が大きな体で相手選手を弾き飛ばし追加点を決めます。34対0と大きくリードしたことでの安心感と攻め疲れからか、14分に中国電力にトライを決められると、流れは一気に中国電力へ。ゴール間際のピンチが何度も巡ってくる中、必死のディフェンス。マイボールにし、キックを蹴っても風で戻され、自陣でのプレーを強いられます。しかし、ナイスディフェンスで守り切り、中国電力に追加点を与えず、終わってみれば39対7。一回戦を無事勝利で終えました。




 試合後、郷田監督は、「ナイスゲームだった。しかし、後半の残り10分が明らかに疲れ果てて静かになってしまっていた。疲れていてもやらなければならないことを最後までやるという部分を課題として決勝戦に臨もう!」と選手に話をしました。

 次の試合は、29日(水)に行われます東京電力との決勝戦です。この試合に勝ち、5年連続の優勝を手にして福岡へ戻りたいと思います。


4月27日(月) 3日目

 ここ東京の天気は今日も良好です。どうやら地元・福岡は、雨で気温が最高でも15度という気候のようです。
今日は、試合の疲労をとり、明後日の試合に向けて身体を休めるため、午前中に近くの公園へ、約1時間の散歩&ストレッチに出かけました。






 午後は、中国電力戦のレビューミーティングです。試合には勝利しても課題は多く残っています。改善点を洗い出し、全員が共通意識を持って次の試合に臨むためにも、入念に、そして真剣な眼差しでミーティングに参加しました。


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