3月8日(日)花園ラグビー場にて『トップリーグ オールスター「FOR ALL チャリティーマッチ」』が開催されました。このチャリティーマッチは、キャプテン会議を通じて発案された企画であり、今回が初開催です。
ヴォルテクスからは選手として、中村主将(投票1位)と吉永副将(監督推薦)が出場しました。 |
|
|
はじめに各チームのジャージを着てエスコートキッズとグラウンドに整列、記念撮影後、一旦、ロッカールームに戻り西軍(WEST)と東軍(EAST)とそれぞれのジャージに身を包み、再登場。 |
橋下大阪府知事のキックオフで試合が開催され、中村選手はコカコーラウエストレッドスパークス、福岡サニックスブルースの九州3チームを含む西軍の1番として先発出場しました。 |
西軍ボールでのファーストスクラムは、FWとBKが入れ替わり、中村選手がスクラムハーフとして、スタンドオフへの華麗なパスを披露し、会場から拍手がおこりました。また、吉永選手は、後半から出場し、開始1分に右サイドを快走してトライを決めるなど、リーグ戦とは違う雰囲気の試合を楽しみました。 |
試合は、日本選手権優勝の三洋電機ワイルドナイツや東芝ブレイブルーパス、サントリーサンゴリアスを中心とした東軍の勝利となりましたが、トップリーグを代表する選手のレベルの高いプレーも随所にあり、華麗なプレーに5千人超の観客が沸きました。
また、ハーフタイムには、「FOR ALL タグラグビー大会」のトーナメントを勝ち抜いた優勝チームと、「トップリーグキャプテン会議選抜チーム」とのエキシビジョンマッチが行われ、ヴォルテクスから瓜生選手が参加し、他チームのメンバーと一緒にドリームマッチを楽しみました。
このチャリティーマッチは、キャプテン会議メンバーを中心としたラグビーを愛する熱い思いからはじまった初の試みでしたが、大成功となりました。今回のこのイベントの運営に携わった全ての関係者のご協力、ご尽力に感謝を申し上げます。 |
―チャリティーマッチを終えての感想をお願いします。― |
中村 嘉宏(PR):
いつもはライバルである他チームのスター選手と交流し、試合や試合以外でも存分に楽しむことができました。試合は、オフ中で動いていないということもあり、走れずに周りのメンバーに迷惑をかけてしまったことが心残りです…。しかし、オールスターの特別ルールで試合開始直後の1stスクラムの際、PRの私がSHとなって球出しの経験を行えたことなど、ヴォルテクスにいるだけではできないことが体験できたので、充実した2日間となりました。 |
|
|
吉永 将宏(WTB):
色々なチームの選手と触れ合い、トップリーグで戦う上での意識の高さを改めて実感できる良い機会であり、良い勉強にもなりました。
試合は後半から出場し、開始1分でトライを決めるシーンがありましたが、ヤマハの太田尾選手、神戸製鋼の今村選手、そして私と早稲田OBラインでトライを決めることができ、久々に感じることのできた懐かしいシーンでした。同期の太田尾選手と再び同じチームでプレーできたことがとても嬉しかったですね。 |
|
|
中村&吉永:
今回のチャリティーマッチ開催にあたり、キャプテン会議の皆さんには本当に感謝しています。シーズンを終了し、短期間でこのような大きなイベントを開催するのは、非常に大変なことだったと思います。多忙を極める中、ボランティア同然で開催に全力を尽くしていただきありがとうございました。厚く御礼申し上げます。 |
3月7日・8日とトップリーグ初のオールスター「FOR ALL チャリティーマッチ」のため、大阪は「近鉄花園ラグビー場に行ってきました。今回のこの「オールスター戦」は選手の発案により実現した、ラグビー界初の試みです。私は縁あって発案から当日の運営に携わらせてもらいました。 |
|
|
|
|
我らがヴォルテクスからは、主将の中村選手・副将の吉永選手が選ばれ堂々とトップリーグの名だたる選手に混じり、「九州魂」を披露してくれました。
彼らの活躍や他の選手のプレーはTV(J−SPORTS)で見られた方も多いのではないでしょうか。
初の試みということで、手探り状態の中、不安と期待が入り混じり迎えた当日でしたが、心配していた天気は前日の予報を見事に覆し晴天。それに呼応するようにファンの方も続々と全国から足を運んで頂きました。 |
開催時期や試合内容に関しては賛否両論あるものの、出場した選手の口々から「やっぱりラグビーって楽しいな!!」との声が聞かれ、ファンの方々も日ごろ見られない、チームの垣根を越えた自由溌剌としたプレーを大いに楽しんでいました。
そしてそんな華々しい表舞台の裏側で、ラグビー界の前途を照らす選手の「志」を見ることもできました。
それは、出場選手以外の運営メンバーの「自ら考え・行動する」姿勢です。 |
|
|
チャリティーマッチという趣旨を理解し、宿舎からグラウンドまでの移動も自発的に自費で電車移動。その際もチームの代表だからとしっかりスーツを着込みグラウンド入り。それを一人ではなく全員が志を共有する「トップリーガーとしての自覚」を感じ、グランドに到着すれば入場門での募金活動の呼びかけ、子供たちとの触合い、写真撮影やサイン等のファン対応を片時も休まずに続ける「ファン感謝の気持ち」。
急に空きが出たTVの解説に「同志が困っているなら」とノーギャラで急遽駆けつけてくれた、代表選手。 |
そこには日本代表であろうが、無名であろうが、ベテランであろうが、若手であろうが関係なく、チャリティーに貢献したい、強いては日本ラグビー界に貢献したいという熱い気持ちを至る所で感じる事ができました。 |
そんな好漢達と共に戦ったハーフタイムでの小学生とのタグラグビーエキシビジョンマッチ。
初めてプレーする選手たちとは思えない一体感の中、5分間という短い時間ではありましたが、子供達との触れ合いも含めて大観衆の花園グラウンドで楽しむ事ができました。
現在、皆さんもお感じと思いますが、ラグビー界にあまりいいニュースが聞かれません。
これは一部のチーム・選手の問題ではなく、日本ラグビー界全体の問題です。
しかし、この2日間花園に集まったラガーマンたちは、口には出しませんが態度やプレーから、「選手自身で日本のラグビー界を変えたい」という気持ちに溢れていました。
このような場所で同じ時間を過ごせた事を光栄に思うと共に、来年は我がヴォルテクスの選手が一人でも多くオールスターに選出されて欲しいと強く思いました。 |
|
|
|