3月10日(火)、九州電力本店にて、平成20年度の納会を開催しました。
 ヴォルテクスにとっては悔いの残るトップリーグ2年目となりましたが、この納会は、シーズンの健闘を称えつつ、シーズンを振り返っての収穫や課題等、来シーズンに向けて多くの方々から激励のお言葉を頂戴しました。

一ノ瀬ラグビー部長

 「今季は、厳しい且つ悔しいシーズンであったと思いますが、その中でも、得点力の向上、そして、昨シーズンに続くフェアプレー賞とはいかないまでも、反則が少なかったことは、明るいニュースです。多くの企業スポーツが規模の縮小を強いられる中、ヴォルテクスの場合は、チームが努力し続ける限りシンボルスポーツとして支えていこうとしています。
 ヴォルテクスは、その期待に応えなければなりません。来シーズンに向けて、郷田新監督のもと、チームとして進化を遂げ、正々堂々と精一杯努力して欲しいと思います。」

眞部ラグビー部顧問

 「今年度は昨年度を下回る結果となりましたが、我がチームは良くやっていました。ただ、他のチームが思っていた以上にレベルアップし、ヴォルテクスも2年目ということでよく分析され、厳しい戦いになったのではないかと思います。
 今シーズンの試合の中でも、サントリー戦、トヨタ戦、神戸製鋼戦、サニックス戦、ヤマハ戦は、強く印象に残っています。また、入替戦では終盤での底力見せて決めたトップリーグ残留は大きな成果です。新たに迎えるシーズンでも真摯な姿勢、且つ責任感溢れる姿勢で臨んで欲しいと思います。」

 今年度限りで退任する神田監督、そして、神田監督に代わりこれからヴォルテクスを率いる郷田新監督より挨拶を行いました。

神田監督

 「7位を目指して頑張ったシーズンでしたが、12位という結果に終わってしまいました。この結果が私達の実力ではないかと思う反面、選手の持つ能力は高く、力を引き出せなかったことに責任を感じています。これから郷田新監督のもとで、さらに成長し、いつか日本一を獲得して欲しいと願っています。監督をさせていただいた7年間、本当にありがとうございました。
 最後に、選手のみんなに伝えたいことがあります。それは、プロフェッショナルになって欲しいということ。アマチュアリズムを忘れろということではなく、応援してくださるファンの皆さまに応える義務があると思います。体調管理、私生活を含め、個々の欲を我慢してでも行うべきことがあるはずです。まだまだやれると確信しているので、チャレンジしていって欲しいと思います。」

郷田新監督

 「今日、この場で神田監督の熱い想いを感じ、新たに監督になる者として、責任の重さを改めて感じてきているところですが、今シーズンは、トップリーグ定着を確固たるものとし、上位進出に向けて飛躍する年として、トップ10は必ず達成。そして、トップ7に再度チャンレンジしようと目標を掲げました。新体制となりますが、今後もご支援、ご声援をいただき、目標を達成したいと思います。」





 また、7名の引退選手が発表され、引退する選手からそれぞれ挨拶を行いました。


平野勉選手(FL/在籍期間:2001/4〜2009/3)
 日新製鋼から九電産業へ入り、登録選手の規定が変わった2001年の36歳から43歳までプレーさせてもらいました。現役を退く理由の一つに膝の調子が悪いことがあり、自ら引退を決断しました。今後はコーチとしてチームに残り、選手を支えていきたいと思います。


吉岡泰一選手(CTB/在籍期間:2000/4〜2009/3)
 今シーズン、体力と気持ちのバランスがとれなくなったことから、引退を決意しました。昨シーズンまでの5年間は副将として過ごしましたが、良い経験をさせていただきました。社会人でのラグビー生活を振り返ると、ヴォルテクスのBKの先輩方の存在が自分自身のラグビーへの気持ちを奮い立たせてくれたと感謝していますし、10人の仲の良い仲間とラグビーを通して良い関係を築けたことは幸せだったと思います。9年間、本当にありがとうございました。


松尾健一選手(PR/在籍期間:2000/4〜2009/3)
 私が入部した当初は、練習時間になっても部員が揃わないのが当たり前の時代でした。ラグビー部がシンボルスポーツとなって、素晴らしい環境を与えていただき、今のラグビー部があると思います。社会人で9年間もラグビーをするとは思ってもいなかったのですが、同じ年の5名(川嵜、吉岡、松添、山元、田尻)の存在が大きく、ここまで頑張ってこれたと思います。また、チームスローガンである“Team Comes First!”という言葉が私は大好きで、このために9年間ラグビーをしてきたと思っています。本当に楽しいラグビー生活でした。ありがとうございました。


田中宗法選手(PR/在籍期間:2001/4〜2009/3)
 私のラグビー人生20年間は、本当に多くの人に支えられて続けることができました。それは、九州電力に入社してからも同じことで、多くの支えがあってラグビーができたことに感謝しています。今シーズンは、トップリーグの舞台に立てませんでしたが、全力で戦ってきたので、悔いはありません。今まで本当にありがとうございました。


瓜生丈治選手(SO/在籍期間:2001/4〜2009/3)
 人の出会いに支えられた26年間のラグビー人生でした。良い指導者、良い仲間に恵まれ、ラグビーを楽しむことができました。今後は、OBとしてヴォルテクスを支えていきたいと思うとともに、チームの活躍を心から願っています。8年間、ありがとうございました。


谷口大督選手(HO/在籍期間:2004/4〜2009/3)
 引退が27歳ということで少し早いですが首の状態が悪く引退を決意しました。相手の足もとに突き刺さるようなタックルができなくなった時点で、大好きなラグビーに対して嘘をついているような気がしていました。5年間ではありましたが、色々とありがとうございました。






 上記の6名の選手に加え、納会には出席できませんでしたが、ピーター・ミラー選手(FB/在籍期間:2006/4〜2009/3)が、また、スタッフでは、アシスタントトレーナーとして練習、試合、遠征等全てにおいて、用具の準備から片付けまでグラウンドを走り回って選手たちを支えていただいた白水慶子さんがチームを離れることになりました。

 今年度の納会も、個々が今シーズンに対する思いを存分に語り合い、盛況の中、最後にOB会を代表し、半田さまのご挨拶とともに全員での万歳三唱で幕を閉じました。

 最後になりましたが、ご多忙中、キューデンヴォルテクスの納会にご出席いただきましたご来賓の皆さまに厚く御礼申し上げます。

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