4月28日(月) 3日目

 今日の大阪は、ちょうど良い風に、晴れた空、とても過ごしやすい気候です。
 午前中、花園ラグビー場で練習を行いました。ヴォルテクスメンバーは、明日の決勝戦に向けての軽めの調整。初戦から中二日での試合ということもあり、疲労を考えての長めのストレッチを含めたウォーミングアップを終えると、サインプレー、ディフェンスシステムなどを確認し合いました。




 練習中、トンプソンコーチより「サインミスなどが目立っている!するべきことを最低限行わなければ、明日の試合には勝てない!明日は、初戦のような気持ちで臨んでいては駄目だ!」と喝を入れる一幕も…。
 メンバーは、明日の試合に臨む気持ちの持ち方ややるべきことを再確認し、練習を終えました。

4月29日(火) 最終目

 26日から始まった電力大会も、今日で最終日。ホテル出発前にミーティングを行い、決勝戦が行われる花園ラグビー場へバスで移動しました。決勝戦の相手は、中部電力です。
 中部電力は、190cm前後の大型FW選手を多く揃えるチーム。中部電力も電力大会優勝を目指し、ウォーミングアップ中から試合への意気込みと気迫が伝わってきました。



VS中部電力

 今日の大阪は25℃。昨日までとは違い強い日差しが照りつけます。 前半から持っているもの全てを出していこうと挑んだ試合ですが、前半は思うような試合ができず、嫌な雰囲気が漂いました。
 8分、ヴォルテクスの反則が続き、自陣ゴール前で中部電力に絶好のチャンスを与えてしまいます。ゴール前左のラインアウト。中部電力は長身を生かしてボールを獲得、相手SHからHOへパスを繋がれると、サイドライン側のヴォルテクスディフェンスの穴を突かれ、先制トライを奪われます。




 反撃をしたいヴォルテクスですが、チャンスを得るものの、得意のラインアウトがうまく機能せず、ボールを繋ぎ続けることができません。互いに攻防が続いた21分、敵陣に攻め込んだヴォルテクスは、相手のペナルティを受け、SH松尾選手がクイックスタート。SO松添選手にボールを繋ぎ、松添選手がそのままトライを奪って7対5。逆点に成功します。
 残り10分の時間を残し、追加点を狙うヴォルテクスでしたが、中部電力のディフェンスに阻まれ、トライを奪えぬまま前半を終了します。

 ハーフタイムにトンプソンHCは、「勝つために必要なことは2つ。セットプレーで勝つこと、そして、3次4次攻撃までボールを繋ぎ続けることだ。FW陣はラインアウトに集中し、そこを起点として攻めていこう。練習してきた成果をきっちり出していこう!」と冷静に指示を出しました。




  前半の不甲斐無さを自覚したヴォルテクスは、後半に全てをかけます。4分、スクラムからの連続攻撃、最後はSH松尾選手、SO久木元選手、FB森田選手へとボールを繋ぎ、トライを奪います。10分にも、スクラムからの連続攻撃でFL河原崎選手がトライを決め、17対5とその差を広げます。 前半とは様変わりしたヴォルテクスの攻撃は留まることを知らず、22分、連続攻撃後、ラックからSH松尾選手、河原崎選手へ繋ぐと、激しい突進で本日2本目のトライを奪います。ゴールも成功し、24対5。




 中部電力の攻撃を個々の激しいタックルで阻止し続け、追加点を入れさせません。29分、自陣で中部電力の連続攻撃からターンオーバーし、CTB山口選手からWTB前田選手へ繋ぎます。そこから前田選手得意のステップと快速が発揮され、勝利を決定づける40mの独走トライ!29対5と突き放し、後半だけで4トライを奪ってノーサイドを迎えました。
 4年連続、45回目の優勝を収め、無事、福岡に優勝カップを持ち帰ることができました。

電力親善ラグビーフットボール大会優勝

キューデンヴォルテクス 中部電力
29 - 5
前半:7 後半:22 前半:5 後半:0





 試合後に神田監督は、「優勝おめでとう!後半は、自分たちのやるべきことができたと思うし、それはとても大切なことです。5月からまた試合が続くけれども、そのことを忘れずに、試合に臨んでほしい。4日間、お疲れさまでした。」とメンバーに話をしました。

 最後になりましたが、今回の電力大会開催に際し、事前からのご準備、ならびにご支援、ご協力いただいた関西電力の皆さまに改めて感謝申し上げます。また、各チームのご活躍を心からお祈りいたします。来年度もトップリーグのチームとして、電力大会に参加できるよう、今年度のトップリーグを全身全霊で戦っていきますので、各地で行われます試合の際は、変わらぬご声援をよろしくお願い申し上げます。




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