毎年恒例の「電力親善大会」が今年もやってきました!今年の開催地は、四国高松市の香川県総合運動公園です。九州電力は、3年連続、44回目の優勝をかけ、戦いに臨みます。
4月28日(土) 移動日博多駅に集合したラグビー部一同は、新幹線に乗り、いざ香川県へ。新幹線の中、午前中練習を終えてから移動する選手たちは、出発して間もなくおやすみモードです。今週は、練習終了後深夜までどんたくの練習を行っていたので、疲れが溜まっていたのでしょう。
博多から岡山、岡山から高松(香川県)へと移動し、ホテルに到着。今日は移動日ということで、ホテル到着後、夕食をとった後は、それぞれ明日の試合に向け、マッサージを受けたり、部屋で休息をとったりと個々のプライベートタイムを過ごしました。
電力大会初日。天気は雲一つない快晴。一回戦の相手は、中部電力です。神田監督と試合メンバーは、朝からミーティングを行い、「トップリーグの選手としての誇りを持って戦おう!」と意思統一を図りました。ゲームキャプテンの山元選手は、「今シーズン初めての試合だから、スイッチを入れ直して、キックオフから相手を圧倒していこう!」 とミーティングを締めくくりました。
試合会場に到着後、すると、第一試合の九州電力はアップを行い、開会式に参加しました。今回出場した各電力会社は8社。九州電力は前回の優勝カップを手に整列し、今回も優勝カップを福岡に持って帰るという思いを胸に、代表でゲームキャプテンの山元選手が返還しました。
VS中部電力 キックオフは午後1時半。日差しが激しく照りつける中、九州電力のキックオフで試合が開始されました。電力大会のルールとして、30分ハーフということもあり、流れをいち早くつかみたい九州電力。試合が動いたのは、前半開始8分。自陣で、中部電力のオーバーザトップにより、ペナルティキックを得ました。ゴール前右ラインアウトから、勢いのあるモールで押し込み、1番小柳選手がトライを決め、5対0。
その後、チャンスを得るものの、うまく息が合わず、自らのミスなどでなかなかトライを奪えません。刻々と時間は過ぎ、前半終了間際の28分。11番末次選手が持ち込み、中部電力ゴール前で九電ボールのスクラムになります。ここが前半最後のチャンスと、FWは力を振り絞り、激しいスクラムからNo8山本選手が持ち出し、そのままトライを決め、九州電力は前半を10対0で折り返しました。
前半を終え、あまり点差をつけられなかった九州電力は、神田監督より、「ディフェンスは我慢できているから、後半もその調子で我慢していこう。FWはラインアウトの成功率が良くないから、しっかり修正して後半に臨もう。BKにおいては、ラインの深さが足りず、サポートに行けていなかった。後半は、風上だから、テリトリーをしっかりとっていこう!」と後半に向けての指示がありました。
後半は、中部電力キックオフにより開始。後半10分、九州電力のハンドの反則により、ゴール前で中部電力にペナルティキックを与えてしまいます。相手は、ゴール前左ラインアウトからモールを作り、SHが出したボールを、10番、12番と右に展開していきます。中部電力は、深いラインから12番のパスが、素晴らしいタイミングで走り込んできた15番に渡り、ゴール中央にトライされてしまいました。コンバージョンも成功し、この時点で10対7。その差3点。
突き放したい九州電力は、後半23分、中部電力の連続攻撃により22m付近まで持ち込まれたボールを、14番久保選手が激しいタックルからボールをもぎ取り、そのまま相手ディフェンスの間をすり抜け独走状態へ。久保選手は、スピードある走りで敵陣22m付近まで持ち込みますが、相手のディフェンスに阻まれそうになります。しかし、そこにサポートに走り込んできた15番吉永選手にパス。そのまま中央にトライ。ゴールも決まり、大事な追加点を入れました。17−7。その2分後、23分に決めたトライと同様、ターンオーバーからの攻撃を今日大活躍の14番久保選手が、今度は自分でトライを決めます。これが決め手となり、試合は24対7で九州電力の勝利となりました。
試合後、ゲームキャプテンの山元選手は、「なかなかうまくいかないのを痛感しました。反省すべきところを、しっかりと反省し、次の試合に生かしたいです。」と勝利を喜びつつも、納得のいかない表情で話し、グランドをあとにしました。
次の試合は、5月2日に行われる決勝戦です。反省を生かし、納得のいく内容で、3年連続の優勝を手にしたいと思います。
今日も高松は快晴です。午前中、試合メンバーは練習、メンバー外はウエイトを四国電力の潟元グラウンド、四国電力体育館で行いました。試合メンバーはアップを終え、ハンドリングドリル、ブレイクダウンを行い、明後日の試合に向けて、チームランでオフェンスの確認をしました。
チーム全体での練習後、昨日の試合で戦った中部電力とスクラム練習。昨日の試合では、何度か組み直しになったシーンがあり、FWも修正が必要だと反省していました。最初は一列目のみ、その後、2列、3列と本格的なスクラムへと移行していきました。修正が必要な場合は、「肩が落ちてるよ!」、「もっと低く!!」とお互いに指摘し合い、声を掛けながら、激しいスクラムを繰り返し練習していました。