終了間際に中国電力を突き放して勝利!
11月21日(土)トップキュウシュウ決勝リーグ第2節の中国電力戦が九州電力香椎競技場で開催されました。 トップキュウシュウリーグの上位2チームが出場資格を得るトップチャレンジに進むためには、先週末のマツダ戦と同じく、この中国電力戦も絶対に負けられません。 ウォーミングアップから気合が入るヴォルテクスボールのキックオフで試合が始まります。 序盤から一進一退の攻防が続きなかなか相手を攻めきれないヴォルテクス。9月末のリーグ戦での対戦時同様、この日も接戦が予想される展開となりました。 試合が動いたのは前半18分。園中選手のキックチャージで敵陣深くに入った後、相手ボールのスクラムをFWが押し込みターンオーバー。 その直後のマイボールスクラムで中鶴主将の個人技で相手ディフェンスを切り裂きトライ。 松下彰選手の難しいコンバージョンゴールも決まり7対0とリードします。
続いて32分、ラインアウトのこぼれ球を一度取られるもすぐに取り返し、小原選手がロングパスを末藤選手に通し、末藤選手が大きなストライドで相手ディフェンスをかわして右中間にトライし14対0。
36分には相手にペナルティゴールを許し14対3となりますが、前半終了間際に途中出場の中村選手の2度に渡る大きくゲインラインを越えるアタックから、最後は平田主将が左隅にトライ。 この難しいコンバージョンゴールを松下彰選手が決めて21対3とリードを広げてハーフタイムに突入します。
後半も先制点を取ってリードを広げたいヴォルテクスでしたが、開始から簡単なミスが重なり、5分にトライを奪われ21対10となります。 その後も、追加点を狙うヴォルテクスは反則やミスが多く波に乗れません。 後半16分には相手の攻撃を守り切れず、またもゴール中央にトライを奪われ21対17と後半開始時に18点あったリードがわずか4点となってしまいます。
何度も相手陣内深くに攻め込みトライを取りにいきますが、相手の厳しいディフェンスにゴールラインを越えることができないヴォルテクス。 4点差のこう着状態のまま20分近くが過ぎます。 このまま試合終了かと思われた後半終了間際、先週試合復帰を飾った齊藤選手が出場するとボールが動きだしアタックに勢いが出ます。 その齊藤選手から加藤選手にボールが渡ると加藤選手が相手ディフェンスラインを突破。 ゴール前でラックを作ると、空いてるスペースを見つけた齊藤選手から磯田選手にロングパスが渡り左中間にトライ。 この日、松下彰選手の成功率100%のゴールキックで締めくくり28対17でノーサイドとなりました。 最終戦を前にトップキュウシュウリーグの2位以上が確定し、トップチャレンジ(1or2)の出場権を得ることができました。
試合後には、ホームで開催される今季ラストの公式戦ということで、日頃からグラウンドにお越しいただいているファンの皆さまへ感謝の気持ちを伝えようと、 ヴォルテクスを代表して4選手(山下・早田・中尾・松下真)が豚汁を作り、来場者に振る舞いました。 選手が作る豚汁は、来場者の方から大好評で3杯もお替わりされる方もいました。 中国電力の選手・スタッフの皆さまにも食べていただきました! またミニイベントとして九州協会徳田前会長様からいただいた日本代表選手のサイン色紙を来場者に抽選でプレゼントしました。 抽選券を引いてもらうプレゼンターをこの日ヴォルテクスと中国電力に分かれて試合に出場した松永兄弟(ヴォルテクス:松永 辰哉選手(兄)、中国電力:松永 浩平選手(弟))に務めていただきました。 今季もたくさんの方に九電香椎競技場にお越しいただき、本当にありがとうございました。
次戦はトップキュウシュウ決勝リーグ最終戦の宗像サニックスブルース戦が宗像市のグローバルアリーナで開催されます。 トップリーグチームに引けを取らない強敵宗像サニックスブルース。10月の大敗からヴォルテクスはどこまで変化・成長を遂げることができたのか。 勝てばトップチャレンジ1、負ければトップチャレンジ2出場が決まる非常に重要な一戦となります。 ぜひ会場に足を運んでいただき、ヴォルテクスへの熱い声援をよろしくお願いいたします。
〜安定したスクラムと接点でも強く前に出続けた池田選手のコメント〜 いつも応援ありがとうございます。 ヴォルテクスの池田です。 今回の中国電力戦では、良い部分もありましたが、課題も残る試合でした。 特にセットプレーの乱れから、試合の後半を難しくしてしまった点は、次戦へ向け修正する必要があります。 これからは一戦一戦負けられない試合が続きます。 常にベストパフォーマンスを発揮できるよう日頃から体調面、メンタル面の管理に気を付けていきたいと思います