自らのミスが響き、接戦に敗れる
9月15日(日)、トップリーグ第3節となるトヨタ自動車ヴェルブリッツ戦が宮城スタジアムにて行われました。朝から降り続いていた雨は、試合前に止んで曇り空となり、キックオフの時間を迎えます。 この試合には、今シーズン、初出場となるCTB黒木選手、初メンバー入りしたキャプテンFL松本選手らに注目が集まります。前節の神戸製鋼戦での反省を踏まえ、メンバー全員が気持ちをひとつにして、試合に臨みます。
試合はトヨタボールのキックオフで開始されました。試合が動いたのは前半3分。自陣22m付近でのマイボールスクラムで反則を犯し、トヨタボールのスクラムへ。そのスクラムからトヨタが攻撃し、内側にリターンパスをもらった相手FBに中央を抜かれ、先制トライを許します。ゴールも決まって0−7。 前半10分、ヴォルテクスにもチャンスが訪れます。自陣スクラムからBKに展開して、相手陣へキック。トヨタ選手がキャッチし、キックしたボールをCTB黒木選手がチャージ。転がったボールを押さえ、ラックから展開、PR廣畑選手が突進し、ラックから出たボールにFL小原選手が走り込んできますが、残念ながらゴール前でノックオン。トライチャンスを逃します。 続く前半15分。トヨタボールスクラムからの攻撃で相手選手のキックボールをFB加藤選手がキャッチ。ランで大きくゲインし、ラックとなります。そのラックでトヨタの反則。SO齊藤選手がゴール正面のペナルティゴールを慎重に決めて3−7。点差を縮めます。
前半33分。自陣で反則を取られます。トヨタがペナルティゴールを決めて3−10と7点差になります。 その後も一進一退の攻防を繰り返しますが、降り続いた雨で濡れたグラウンド、滑るボールの影響もあるのか、自らのミスで好機を逃します。 前半は、粘りのディフェンスで我慢しながらも、トライを取ることができず、3−10で折り返し、ロースコアの試合展開となります。後半、トライを取ることができるのか、ヴォルテクスの反撃に期待が高まります。
後半に入っても一進一退の攻防が続きます。ヴォルテクスは、6分にHO仲西選手、8分にNo.8マクベリー選手を投入します。 後半13分、トヨタボールのラインアウトからこぼれたボールをFL小原選手がキャッチし、前へ出てラックとなり、連続攻撃をしかけます。ここでトヨタが反則。SO齊藤選手がペナルティゴールを確実に決めて6−10。4点差とします。 続く後半17分、スクラムでトヨタの反則。そこから素早く、ヴォルテクスが攻めます。No.8マクベリー選手からパスをもらったCTB黒木選手が相手ディフェンスを抜き去り、大きくゲイン。ゴールライン前でラックとなり、連続攻撃をしかけます。ここでトヨタの反則となり、ゴール前でチャンスを得ます。ヴォルテクスはスクラムを選択し、ゴール前5mから逆転に向け、トライを狙いにいきます。しかし、スクラムで自ら反則を犯し、またもチャンスを逃してしまいます。
ヴォルテクスは後半18分、FL松本選手を投入し、積極的に攻め続け、その後も幾度となくチャンスを得ますが、自らのミスにより、なかなか得点に結びつけることができません。 試合時間、残り10分となっても6−10の得点は変わらないまま。ひとつのトライで勝敗の行方が決まります。 お互いに得点をしようと攻防が続いていた後半35分、ラインアウトからの連続攻撃により、トヨタにトライを奪われます。ゴールも決まり6−17と点差を広げられます。 残りわずかな時間。ヴォルテクスは、トライを狙いにいきますが、ゴールラインを割ることができず、そのままノーサイドとなりました。
試合後の記者会見で平田監督は「1戦目よりも2戦目、2戦目よりも3戦目の方が内容は良くなっている。ディフェンスも粘りが出ている」とコメント。良い部分もあるものの、今後に向けて、課題に対する準備をしっかりと行う必要があります。この試合の反省を踏まえて、次節に向けて、修正をしていきます。 最後になりましたが、会場に足を運んでいただき、選手に熱い声援を送っていただいた皆さま、本当にありがとうございました。 次節は熊本でサントリーサンゴリアスと対戦します。勝利を目指し、チーム一丸となって挑みますので、引き続きご声援の程よろしくお願いいたします。