2013/6/1(土)13:00 東芝ブレイブルーパス戦(九州電力香椎競技場) 試合結果一覧へ



キューデンヴォルテクス 東芝ブレイブルーパス
28   31

チーム名   T G PG DG 小計 合計
キューデンヴォルテクス 前半 1 1 0 0 7 28
後半 3 3 0 0 21
東芝ブレイブルーパス 前半 3 2 0 0 19 31
後半 2 1 0 0 12



6月1日(土)、九州電力香椎競技場にて、毎年定期戦として開催している東芝ブレイブルーパスとの試合が行われました。

昨年12月に対戦したトップリーグの試合では、終始圧倒され、5対101で敗戦。あの悔しい大敗から6カ月。その差を縮めるべく、2月から徹底的に体づくりに取り組んできました。フィジカル面強化の成果が見られるのか? トップチームとの力の差はどれほどあるのか?

降り続く雨の中、春季オープン戦の第2戦目は、東芝のキックオフで始まりました。
試合開始直後からヴォルテクスは連続してペナルティを取られ、なかなかリズムをつかむことができません。
前半3分、そのペナルティからピンチを招きます。自陣ゴール前、東芝ボールのラインアウトからモールを押し込まれ、先制のトライを奪われます。ゴールも成功し、0対7とされます。



序盤から、東芝の攻撃をしっかりとしたディフェンスで対抗するも、連続攻撃にまたもやペナルティを犯してしまいます。
前半8分、自陣での東芝ボールラインアウトからBKに展開し、ディフェンスの隙をつかれ、ゴール中央にトライを奪われます。ゴールも成功し、0対14となり、徐々に点差が広がり始めます。

ヴォルテクスも攻撃をしかけ、敵陣でチャンスの場面を迎えるも、ラインアウトでのミスなど、チャンスを活かすことができません。

前半20分、ヴォルテクスは、敵陣ゴール前ラインアウトからBKに展開するも、パスミス。そのボールを東芝選手に拾われ、約80mの独走を許し、追加のトライを奪われます。ゴールは失敗したものの、0対19とさらにリードを広げられます。



これ以上点差を広げまいと、好機をうかがうヴォルテクス。時折、チャンスの場面でよいアタックを見せるものの、自らのミスにより、なかなか得点につなげることができません。

前半32分、ヴォルテクスにチャンスが訪れます。敵陣ラインアウトからBKに展開、SO齊藤選手がキックでインゴールにボールを転がし、WTB末藤選手がそのボールを押さえようと東芝の選手と競い合って追いかけますが、残念ながらトライとなりません。しかしヴォルテクスは、徐々に相手インゴールに近づいていきます。

ヴォルテクスは、この日、攻守で体を張ったプレーを見せているFL小原選手がブレイクダウンでボールに絡み、東芝の反則を誘い、ペナルティを得ます。

前半37分、ヴォルテクスは敵陣ゴール前ラインアウトからモールを押し込んで小原選手がトライを奪います。CTBスウィーニー選手のゴールも成功し、7対19として、前半を折り返し、後半に逆転の望みをつなげます。



ハーフタイム中、平田監督は「慌てなくてよい。我慢すれば、必ずトライを取ることができる」と伝え、後半に向けメンバーを送り出しました。

後半初めから、新人のSH児玉選手、CTB中選手などを投入し、ヴォルテクスは後半での巻き返しを試みようと、強い気持ちで果敢に攻め込んでいきます。
しかし、ディフェンスやコンタクトで踏ん張っていても、1つのミスから流れは変わってしまいます。

後半8分、やはり自らのペナルティからタッチキックで自陣ゴール前ラインアウトとなります。ここも東芝の強力FWにモールを押し込まれてトライを許します。ゴールも成功し、7対26。この時点で19点差と大きくリードを広げられます。

後半10分、ラインアウトからBKに展開、CTB中選手がゲイン、ラックから素早く球を出し、SO齊藤選手からライン際のWTB吉田選手にパス。パスが通れば、トライチャンスとなる場面で、惜しくもスローフォワード。得点にはならなかったものの、少しずつヴォルテクスらしいアタックを見せます。

後半15分、敵陣ゴール前ラックからこぼれ出たボールをLO吉上選手が素早く拾い上げ、そのままインゴールまで走り切り、トライを奪います。SO齊藤選手のゴールも成功し、14対26と点差を縮めていきます。



後半18 分、相手ボールスクラムを押し込み、ボールを奪います。ここから、少しずつ流れがヴォルテクスへと変わり始めます。

後半20分、ヴォルテクスは、ラインアウトからBKが左に展開し、連続攻撃をしかけます。ラックから出たボールを、パスを受けたWTB吉田選手がタッチライン際で相手ディフェンダーを振り切り、左隅ギリギリのところへ飛び込み、トライを奪います。SO齊藤選手のゴールも成功し、21対26とします。

さらに後半28分、ヴォルテクスは、敵陣ゴール前ラインアウトでLO吉上が確実にキャッチ。モールを少しつずつ押し込み、最後はFL小原選手が右隅にトライし、26対26の同点とします。入れば逆転となるSO齊藤選手のゴールキックは、ゴールポストに吸い込まれ、28対26と逆転します。

試合終了まであと約10分。このままリードして勝利することができるのか? 逆転を許すことになるのか? 雨が降り、気温も下がる中、スタンドからグラウンド上の両チームの選手に熱い声援が掛けられます。

残された時間、逆転を試みる東芝は、怒涛の攻撃をしかけてきますが、ヴォルテクスも体を張ったディフェンスで幾度なく、訪れるピンチを切り抜けます。

しかし、後半37分、またもや自らのペナルティにより、自陣ゴール前から東芝ボールのラインアウトとなり、ピンチの場面を迎えます。何とか、ここを凌ぎたいところですが、東芝FWのモールにまたも押し込まれ、逆転のトライを許します。ゴールは失敗しますが、得点は28対31と3点差をつけられます。

ヴォルテクスは、最後まで諦めずに攻め続けますが、追加点を奪えぬまま、ノーサイドとなりました。

コンタクトの部分では負けておらず、一人ひとりのディフェンスも評価できる内容でしたが、自らのミスから失点を招き、結果、惜しくも28対31と3点差の敗戦となりました。



試合後、平田監督から「後半はテンポ良く攻め、トライを取ることができている。良いディフェンスもできているが、自らのペナルティでリズムを崩している。ゲーム巧者になろう」と話がありました。

最後になりますが、遠路はるばる福岡までお越しいただきました東芝ブレイブルーパスの関係者の皆さまをはじめ、雨が降り続いたにもかかわらず、グラウンドでご声援いただきました多くのファンの皆さまに心から御礼申し上げます。

今週末、6月8日(土)は、春シーズンの第3戦目として「JR九州サンダース戦」をホームの九州電力香椎競技場で行います。試合後はグラウンド開放も実施します。選手と一緒に芝生の上で遊んだり、パスやゴールキックを体験できます。大人も子ども参加OK。ぜひ、会場にお越しいただき、選手への熱い応援をよろしくお願いします。(雨天時はグラウンド開放を中止する場合がございます。ご了承ください)

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