前半と後半で明暗。 12月15日(土)12:00近鉄花園ラグビー場、心配されていた雨も上がり、雲の隙間から晴れ間ものぞく絶好のコンディションの中、トップリーグ第11節パナソニックワイルドナイツ戦がヴォルテクスのキックオフで開始されました。
ゲーム序盤から速い展開のラグビーで仕掛けてくるパナソニックワイルドナイツ。ヴォルテクスディフェンスが後手後手になり始めた前半5分、パナソニック13番にラインブレイクされると、スピードに乗った14番につながれ、トライを奪われます。ゴール成功0−7。 開始早々からトライを奪われたヴォルテクス。気持ちを切り替えて反撃・・・といきたいところでしたが、パナソニックの怒涛の攻撃を受けます。前半13分・15分・20分にトライされると、更にアタックのスピードを加速するパナソニック。前半24分・29分にもトライを奪われ、ヴォルテクスはディフェンスの綻びを修正できず、いつの間にか0−40に。ヴォルテクスは33分にモールで1トライ返すも、その後のリスタートキックオフからノーホイッスルトライを奪われ、前半を7−50で折り返します。
このままパナソニックにやられっぱなしで終わるのか・・・それとも気持ちを切り替えて反撃できるのか・・・パナソニックのキックオフで後半がスタートしました。 後半、先にトライを獲ったのはヴォルテクス。前に出るディフェンスでパナソニックのアタックを凌いでいた後半4分、CTBスウィーニー選手が相手のパスをインターセプト! そのまま60mを走り切りゴール中央にトライ! ゴール成功、14−50。 これで勢いに乗ったヴォルテクスはトライ後のキックオフリスタートから果敢に攻めます。後半6分、SO齊藤選手のパスに勢いよく走り込んできた途中出場のFL小原選手がラインブレイクすると、こちらも後半から出場のNo.8マクベリー選手につなぎ、敵陣深くに攻め込みます。最後はSO齊藤選手からのキックパスを受けた早田選手が転がるボールを拾い、そのままインゴールに飛び込みトライを奪います。ゴールも成功し、21−50。
パナソニックの一方的な試合になるかと思われた前半のゲーム展開とは打って変わって、後半は完全にヴォルテクスペース。しかし、このまま黙ってはいないパナソニック。強力FWでラックサイドを執拗に攻められ、後半10分・14分に同じような形でトライを奪われます。21−64。 点差的には離されているものの完全に息を吹き返したヴォルテクス。後半17分には敵陣22m付近のスクラムからSO齊藤選手が相手ディフェンスラインの裏にショートパントを上げると、そこにCTBスウィーニー選手が走り込んで相手に掴まれながらもインゴールに飛び込みトライ。ヴォルテクスの多彩な攻撃に会場が沸きます。ゴール成功、28−64。 この時点で計4トライを奪い「勝ち点1」を獲得。
その後、1トライを奪われるものの攻撃の手を緩めないヴォルテクス。後半33分、敵ボールをターンオーバーしたヴォルテクスは自陣からFL松本選手→CTB島選手→FB荒牧選手と繋ぎ、荒牧選手がパナソニックディフェンスラインの裏に空いたスペースにボールを蹴り込むと、そこに走り込んできたWTB早田選手が本日2本目となるトライを奪い、ゴールも成功35−69。 後半最後に1トライ1ゴールを奪われ35−76で黒星を喫しましたが、後半は強豪パナソニックを翻弄したヴォルテクスに会場から大きな拍手が送られました。
会場までお越しいただき、80分間選手に熱い声援を送り続け、チームを後押ししていただきましたファンの皆さま、本当にありがとうございました! ヴォルテクスは次節、鴨池陸上競技場(鹿児島)にて東芝ブレイブルーパスに挑みます。 トップリーグも残り2節となりましたが、ヴォルテクスとしては残留を懸けた正念場です。1月6日の最終節には笑って終われるようチーム一丸となって戦いますので、変わらぬご声援をよろしくお願いいたします。