劇的逆転勝利!! 12月9日(日)13:00ベストアメニティスタジアム、この冬一番の寒気が日本列島に流れ込み雪が降る中、第10節リコーブラックラムズとの熱い戦いの火蓋が切って落とされました。
ゲームを優位に進めるためには、なんとしてでも獲りたい先制点。ゲームが動いたのは前半5分。敵陣でペナルティを得たヴォルテクス。タッチに出してそこからモールで押し込むかと思いきや、状況を冷静に見ていたFB荒牧選手が相手の隙を突いて速攻を仕掛け、そのまま飛び込みトライ! ゴールは惜しくも外れるも待望の先制点を獲って幸先の良いスタートを切ります。5−0。 しかし、トライ後のリスタートからリコーの猛攻に遭います。強力FWで自陣ゴール前まで攻め込まれると、そこからBKに展開されトライを奪われます。ゴールも成功、先制点を挙げた直後に逆転され、嫌な展開に。5−7。 その後、8番と12番の外国人選手を起点にアタックを仕掛けてくるリコー。じわじわとヴォルテクス陣内に攻め込こまれ防戦一方になりかけた前半16分、CTBスウィーニー選手が相手のパスをインターセプト。そのまま60mを独走し中央にトライ。ゴールも成功し、傾きかけた流れを再び引き戻します。12−7。
前半21分、再びゴール前まで攻め込まれたヴォルテクス。体を張ったディフェンスでなんとかしのぎますが、パワフルな外国人選手を止めることができず、トライを奪われます。ゴール成功。12−14。再び逆転されます。 ヴォルテクスも攻め込みますが、なかなか得点に繋がらず、逆に前半終了間際にリコーに攻め込まれます。ヴォルテクス陣内ゴール前のラックからリコーはバックスに展開、ラストパスが通ればトライ・・・と思われたラストパスをFB荒牧選手がインターセプト。自陣ゴール前から90mを独走し左隅にトライ! ゴールは失敗するも、17−14と逆転し前半を折り返します。
前半の勢いそのままに先にトライを獲って突き放したいヴォルテクスでしたが、後半8分・14分に連続トライを奪われ17−28になり完全に流れはリコーに。しかし、まだ11点差。あきらめないヴォルテクス選手・スタッフ・ファン・応援団。「GO!GO!キューデン!!」の応援が力強く響き渡る中、ヴォルテクスの反撃が始まります。後半29分、敵陣奥深くまで攻め込んだヴォルテクスはCTBスウィーニー選手がチャンスメイクすると、ラストパスを受けたWTB吉永選手が右隅に飛び込みトライ! ゴールは惜しくも外れますが、1トライ1ゴールで逆転できる射程圏内に。
6点差、ヴォルテクスは果敢に攻めるもののトライに繋がらず、刻一刻と時間だけが過ぎていきます。 残り1分となったところで、ヴォルテクスにチャンスが訪れます。SO齊藤選手がリコーディフェンスのギャップを突いてディフェンスラインの裏に出て、そこからFW・BK一体となって攻撃を仕掛けます。残り5m・・3m・・2m・・最後はヴォルテクス主将松本選手がリコーディフェンスごと押し込みトライ!ここで1点差に。時間は39分20秒。決めれば逆転、外せば負け・・この大事なゴールキックを蹴るのはCTBスウィーニー選手。静まり返る会場・・左隅からの難しい角度・・蹴ったボールは綺麗な放物線を描きゴールの方向へ。会場中がゴール下にいるアシスタントレフリーの旗に注目し、旗が上がったと同時に大歓声が会場に響き渡ります。29−28、試合終了のホイッスルが鳴り、ヴォルテクスの劇的な大逆転勝利で激闘に幕を下ろしました。
雪が降る寒い中、会場までお越しいただき、80分間選手に熱い熱い声援を送り続け、チームを後押ししていただきましたファンの皆さま、本当にありがとうございました! ヴォルテクスは次節、近鉄花園ラグビー場にて強豪パナソニックワイルドナイツに挑みます。トップリーグで一戦一戦、戦いながら成長し続けるヴォルテクス。残り3節となりましたが、一つでも多くの「勝利」をファンの方々に届けられるよう、チーム一丸となって戦いますので、変わらぬご声援をよろしくお願いいたします。