10月1日(土)リコーブラックラムズ戦 リコー総合グラウンド(東京) 試合結果一覧へ



キューデンヴォルテクス リコーブラックラムズ
24   17

チーム名   T G PG DG 小計 合計
キューデンヴォルテクス 前半 2 1 0 0 12 24
後半 2 1 0 0 12
リコーブラックラムズ 前半 3 1 0 0 17 17
後半 0 0 0 0 0



九州電力キューデンヴォルテクス出場選手
1 有馬 昌宏
2 佐藤 孝樹
3 池田 圭治
4 吉上 耕平
5 クリス・ジャック → トム・マクベリー(後半0分)
6 平田 一真 → 浦川 伸太郎(後半33分)
7 浦 真人
8 端迫 雅俊 → 進藤 猛(後半27分)
9 小森 光太郎
10 齊藤 玄樹
11 吉永 将宏
12 島 拓也 → ガレス・ホルゲート(後半0分)
13 ドウェイン・スウィーニー → ベン・ジェイコブス(後半0分)
14 早田 健二 → 黒木 孝太(後半21分)
15 荒牧 佑輔

前半得点経過  前半Kick off :リコーブラックラムズ
前半 チーム 選手 種類 得点
2分 九州電力 吉永 将宏 5-0
2分 九州電力 ドウェイン・スウィーニー G× 5-0
8分 リコーブラックラムズ - 5-5
8分 リコーブラックラムズ - G× 5-5
14分 リコーブラックラムズ - 5-10
14分 リコーブラックラムズ - G× 5-10
30分 九州電力 齊藤 玄樹 10-10
30分 九州電力 ドウェイン・スウィーニー 12-10
41分 リコーブラックラムズ - 12-15
41分 リコーブラックラムズ - 12-17

後半得点経過  後半Kick off : 九州電力キューデンヴォルテクス
後半 チーム 選手 種類 得点
1分 九州電力 平田 一真 17-17
1分 九州電力 齊藤 玄樹 19-17
13分 九州電力 平田 一真 24-17
13分 九州電力 齊藤 玄樹 G× 24-17

満を持して迎えた秋の定期戦は、獲っては獲られ、獲られては獲り返す展開に。
好敵手を得てチームは80分間の中でもレベルを上げていき、ついには逆転して接戦を制す!

本試合はサテライトリーグと第39回FBS杯争奪社会人ラグビー定期戦を兼ねて開催されました。トップリーグチームとの交戦は、現在のチームのレベルを知るまたとない機会としてヴォルテクスは本戦に向けて準備を進めてきました。開会式では前回勝利したリコーブラックラムズから優勝カップの返還が行われ、いよいよ試合がスタートです。


優勝カップの返還

前半、相手のキックオフボールをキャッチし、そこからテンポよく展開してスピード感のあるアタックを仕掛けます。開始2分、ブレイクダウンからSO齊藤選手、No.8端迫選手と展開し、左へ走り込んだWTB吉永選手へつなぎそのまま走り抜け先制トライを決めます。
その後もマイボールを保持し、ハーフウェイ付近でバシバシと身体をぶつけながらチャンスをうかがいますがブレイクダウンでターンオーバーされ、ボールをキャッチした相手SOに速攻を仕掛けられてWTBにパスがつながり、スピードに乗ったまま走り切られて獲り返されます。
続く時間帯には敵陣ゴールライン際でLO吉上選手のキックチャージが決まり、敵陣ラインアウトのチャンスを獲得しますがこれは得点につなげられません。14分にはスピードのある相手BKにキックボールを右隅に抑え込まれて失点。
これまでの1カ月間、接点での強さを持つチームを相手に負けないことを課題のひとつとして取り組んできたヴォルテクスは、FW、BK共にフィットネスの強さを持つリコーを相手に、LOジャック選手を筆頭に正面から対抗しますが、ブレイクダウンで競り負ける場面が何度か見られ、ラインアウトでもプレッシャーをかけられてしまいます。




その後はCTB島選手が突破役を担いラインブレイク、チャンスを作り出してFW、BK一体となったライン攻撃を仕掛け、何度もフェーズを重ねながら徐々にゲインしていたところをSO齊藤選手がディフェンスラインの隙をついて走り込み、相手につかまれながらも手を伸ばしたボールはゴールラインを越えトライ、12−10と追い上げます。
その後は激しい肉弾戦が展開され、このままハーフタイムに突入するかと思われた前半終了間際、自陣で徐々にゲインを許しモールでライン際まで攻め込まれ、一瞬の隙を突かれて飛び込まれてトライ、再び1トライ差をつけられてハーフタイムを迎えます。





後半開始直後、中央でのモールからヴォルテクスのトライゲッターFL平田選手がサイドを抜け、相手をかわしながら20mほどを走りきってそのまま中央に飛び込み逆転トライ!
ハーフタイムにブレイクダウンについて意識の統一がされ、後半は序盤から接点でよりコミュニケーションがとられ、ヴォルテクスのFWたちがその真価を発揮しはじめ相手に引けをとらないプレーを見せます。そこから接点でプレッシャーをかけて相手のペナルティを引き出し、徐々に流れを引き寄せます。
13分には密集でのプレーとなっていたところをSO齊藤選手のタックルで相手の手からボールがこぼれ、そのボールをPR池田選手がピックアップ。そこから大きくスペースの空いた右サイドへSO齊藤選手がキック、走り込んだWTB早田選手がキャッチして、サポートとして走り込んだNo.8端迫選手にオフロードパス、そこからさらにFL平田選手につないで2本連続のトライ。24−17とリードを広げます。





その後はゴールラインぎりぎりまで攻め込まれる場面があるもののFWが身体を張って死守。ラインを間近に背負った相手ボールスクラムでもボールが飛び出た瞬間にSH小森選手が素早いタックルで相手の動きを封じ、途中出場のWTB黒木選手、FL進藤選手のフレッシュプレーヤーもディフェンスにおいて活躍し追加点を許しません。そのまま後半は相手を完封に抑え、追加点を守りきる形でノーサイド、逆転勝利を収めました!





閉会式では表彰状と優勝カップの授与が行われ、ゲームキャプテンを務めた齊藤選手とBKリーダーの早田選手がチームを代表して受け取りました。



表彰状と優勝カップを受け取る齊藤選手(右)と早田選手(左)

本試合のMVP“マン・オブ・ザ・本気!!”には、タイトなゲームの中でSO齊藤選手と密なコミュニケーションを取りながらテンポのよい正確な球出しでゲームを動かし、ディフェンスでも活躍したルーキーSH小森選手と、冷静なゲームメイクとキック、そして自らの闘志あふれるプレーでチームを引っ張ったSO齊藤選手が選ばれ、平田監督から本気バッジが手渡されました。



平田監督から本気バッジを受け取るSH小森選手 同じく本気バッジを受け取ったSO齊藤選手

試合後のSH小森選手の感想「ブレイクダウンに関してはこれまで準備してきましたが、まだまだ通用しないところがありました。しかし、もっと厳しさを持って練習していけばトップリーグでも通用するという手応えを得ました。タイトなゲームをコントロールするのは難しさもありましたが、(齊藤)玄樹さんが常に後ろから声をかけてくれたのでやりやすかったです。ブレイクダウンエリアで勝てるように、自分の技術も磨いていきたいです。」と語ってくれました。

チーム一丸となって挑んだ接戦を制することができ、明らかになった課題にもこれから前向きに取り組むことができそうです。会場にてご声援いただきましたみなさま、ありがとうございました。
ヴォルテクスはこれから3週間のパフォーマンスウィークに入り、次戦は10月23日に岡山で予定されているトップキュウシュウAリーグ第4節三菱自動車水島との試合となります。今後ともご声援よろしくお願いいたします!




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