チームの総力を挙げて挑むも及ばず。越えるべき壁を前にヴォルテクスの新たなステージが幕を開けた!
夏季オープン戦の最後の相手はNTTドコモレッドハリケーンズ。昨シーズン、トップリーグチャレンジマッチ第3節で対戦し勝てなかった相手を前に、アップ時からいつも以上に気合の入った表情を見せる選手たち。気温が高く、突き刺さるような日差しの中、80分間のハードな試合は始まりました! 前半、序盤からアグレッシブに攻めるヴォルテクスですが、勢いのあるNTTドコモのディフェンスを前にペナルティが続きなかなか流れに乗れません。16分には自陣ゴールライン前中央付近でのラックから展開され、ディフェンスラインの隙を突かれて先制点を奪われます。続く20分にも自陣左サイドゴールライン前ラインアウトからモールを押し込まれトライで失点。 その後はラインアウトでもプレッシャーをかけ、FB荒牧選手が俊足を活かして突破するなど、ヴォルテクスらしさが見られ始め、ライン際まで詰め寄る場面が続きます。31分にはモールからSH小森選手が持ち出し、WTB吉田選手へとつなぎトライ。一進一退の攻防が続き、ハーフタイムで後半に持ち越されます。
後半、開始直後からセットプレーでも強さを見せ、ボールをキープしてチャンスをうかがいます。12分には敵陣左サイドゴール前ラインアウトモールを押し込み、FLジョシュ・マンレー選手がトライを決めます。12−14と追い上げ、一気に逆転したいヴォルテクスでしたが、徐々に自陣へ押し戻され、ゴール前中央付近でのラックから連続攻撃となっていたところを飛び込まれてトライで失点。 その後はFL吉上選手のキックチャージが決まりターンオーバーするなど、敵陣で粘り強く連続攻撃を仕掛ける時間が続き、幾度かチャンスが訪れますがぎりぎりのところで阻まれ、得点につなげることができません。試合が動いたのは試合終了間際の38分、自陣でのスクラムから右へ持ち出されそのまま突破されてトライで失点。ヴォルテクスも最後まで攻め続けますがここでノーサイドとなりました。
試合後、ゲームキャプテンを務めた副将・齊藤選手から「試合に勝てなかったことは悔しいけど、前を向こう。まだ時間はあるから、勝つための練習を積んでいこう」とハードな試合を戦い抜いた選手たちに声が掛けられました。 本戦をもってヴォルテクスの夏季オープン戦は終わりました。勝つこと、結果を残すこと、そして自信を確信に変えることを目標に挑んだ4戦、個々の大きな飛躍が見られ、チームとしても成長を実感する場面が多かったものの、勝ちたい相手に勝つためにはまだまだ強くなる必要があることを痛感させられた4戦でした。 今まではスコアラグビーを確立し、個々の成長、そしてチームを形作るために邁進してきたヴォルテクスですが、これからは勝つべき相手に勝つこと、越えるべき壁を越えるための新たな次元での挑戦が始まります。開幕まで残り2週間、立ち止まっている時間はありません。チームは戦略を羅針盤に、情熱を疾風としてさらに突き進んでゆきますので、どうぞ変わらぬご声援をよろしくお願いいたします。 夏季オープン戦開催にあたりご尽力いただきました関係者のみなさま、ご声援いただきました方々に心から感謝申し上げます。ありがとうございました!