推進力のあるFWで攻めてくる明治大学を相手に、粘り強く迎え撃った雨の対戦80分!
6月12日(日)、佐賀招待ラグビーマッチとして行われた明治大学戦は、時おり激しい雨がグラウンドに降り注ぐ中、開催されました。セットプレーの安定を課題のひとつとして臨んだ本試合、まだまだ修正点が多く残ったものの、アタック、ディフェンスの両面においてFW陣の我慢強くアグレッシブなプレーが光り、新加入のホルゲート選手、ジェイコブス選手も初出場するなど、チームの新たな一面が垣間見られる80分間となりました。 試合前には、メンバー外の選手たちで東日本大震災復興支援のための募金活動をさせていただきました。
前半、ヴォルテクスは序盤からコンタクトで圧倒し、前へ前へとプレッシャーをかけるディフェンスと的確なタックル、そしてキレのあるアタックで流れを掴み、テンポよく攻め込みます。9分には敵陣でのスクラムからオープンサイドへ展開しLO浦選手が突破、最後はSO本多選手からFB荒牧選手へつなぎトライで先制点を奪います。 その後、明治大学もトライに触発されたかのように勢いを増していき、互いにアタックチャンスを狙う中、ペナルティやミスなどでボールを奪われ、自陣でのディフェンスの時間が徐々に増えていきます。25分にはラインアウトからモールとなりゴールライン前でFWに粘られ、そこから中央へのパスがつながり突破されてそのままトライを許します。ゴールキックも決まり5−7。
早いうちに取り返したいヴォルテクスですが、勝負どころでミスが目立ちリズムを掴めません。その後もラインアウトでターンオーバーされるなど、課題としてきたセットプレーでのミスもあり、トライにつながりません。それでもボールをキープし敵陣でアタックを仕掛けていた前半終了間際、ゴール前中央でのマイボールスクラムでペナルティを獲得しそこから速攻を仕掛け、SH松尾選手からNo.8井上選手につなぎそのまま中央へトライ。なんとか前半ギリギリに取り返し、12−7でハーフタイムを迎えます。
後半、一段と雨足が強まる中、ヴォルテクスはアグレッシブに攻めるもののすべりやすくなったボールにノックオンが続きプレーが途切れ、再びテンポをつかめない時間が過ぎてゆきます。その後は自陣ゴールライン前で明治のFWに粘られますが、同大学のOBでもあるHO仲西選手を筆頭にFW陣がアタックにおいてもディフェンスにおいても力強いプレーを見せ、守り抜きます。17分にはCTBホルゲート選手にかわりジェイコブス選手が登場、続く25分にはLO吉上選手も投入されます。
試合が動いたのは30分、FB荒牧選手が突破し、CTBジェイコブス選手からFL平田選手へつなぎトライが決まります。その後も敵陣でのアタックの時間が続き、40分にはブレイクダウンでLO浦選手がターンオーバー、SO久木元選手からWTB早田選手に鮮やかにパスがつながりそのまま走り込んでトライ。22−7でノーサイドとなりました。
この試合では俊足を活かしてディフェンスラインに果敢に切り込み、何度もチャンスメイクをした荒牧選手が“マン・オブ・ザ・本気”に選ばれ、平田監督から胸章が手渡されました。 初出場を果たしたベン・ジェイコブス選手の感想「雨の中での試合だったが、ヴォルテクスのジャージを初めて着てプレーできたのはエキサイティングだった。試合を楽しめました」 同じく初出場を果たしたガレス・ホルゲート選手の感想「素晴らしいスタジアム、そしてグラウンドで、プレーしやすかったです。雨がふって難しいコンディションでの試合だったが、ヴォルテクスでの初めての試合、楽しかったし今後も勝ち続けられるようにがんばりたいです」 雨の中、会場まで足を運びご声援をいただきましたファンの皆さま、そして試合開催にあたりご尽力いただきました佐賀県ラグビーフットボール協会の皆さまをはじめ関係者の皆さま、そして遠路九州までお越しいただいた明治大学の皆さまに感謝申し上げます。 次戦は春シーズン最後の試合となるコカ・コーラウエストレッドスパークスとの一戦です。変わらぬご声援をよろしくお願いいたします!