永遠のライバル コカ・コーラウエストレッドスパークスに決勝で敗れるも、 気持ちを前面に出した熱いラグビーで戦いぬいた春の4試合!
4月10日、宗像市のグローバルアリーナで第49回全九州7人制大会が行われました。4月から新体制となったヴォルテクスにとっては初の試合。決勝でコカ・コーラウエストに敗れる結果となりましたが、チーム一丸となり、最後まで勝利を目指すキューデンヴォルテクスのスタイルで戦った4試合となりました!
出場選手
山形屋のキックオフで始まった前半、ヴォルテクスはキレのある動きで序盤からアグレッシブに攻めます。開始1分に仲西選手が中央付近でターンオーバー、そこから右に展開し吉浦選手が走り込み、チームにとって今シーズン初となるトライを決めます!続く6分にはキックオフボールを山下選手がキャッチ、そのままパワーのある走りでビッグゲインしトライ。その直後には中央でのスクラムから展開されゴールライン際まで攻め込まれて再びスクラムとなり、そこから左に展開されトライで失点。しかしヴォルテクスは最後までスピードのあるアタックを仕掛け、後半には吉浦選手、吉永選手、仲西選手がトライを決め、33-7で1試合目を終えます。
パワーのあるプレーが光った仲西選手にインタビュー! 仲西選手「7人制に出場するのは初めてでしたが、フロントローなのでいろいろと負けられない、と思って必死にやりました。きつかったけど、ボールを持つ機会が多かったので楽しかったです。」
2試合目は井上選手の母校、福岡大学ラグビー部との対決です。ヴォルテクスは立ち上がりからミスが目立ち、なかなか流れをつかめず0-0のまま前半を終えます。後半開始直後、大山選手がハーフウェイ付近で突破し、そこから大坪選手がゲイン、左へ展開し最後は島選手が先制トライを決めます。そこからボールがまわりだし、5分には河原崎選手、続く8分には安部選手がトライを決め、15-0でノーサイドとなりました。
果敢なアタックでチームに流れを引き寄せた大山選手にインタビュー! 大山選手「前半ミスが多かったのが反省点です。ボールを持ったら前に行くという思いで、接点では勝っていたのでそこを活かして後半は戦いました。」
3試合目の相手は三菱重工長崎です。短いインターバルを挟んで試合が行われていくトーナメント戦の今大会、3試合目となり選手たちも疲れをピークに感じるころですが、キレのある動きで最後までトライを目指し攻め続ける試合展開となりました。 試合開始直後、自陣でのラインアウトからのボールを吉永選手が突破してゲイン、そこからFW、BK一体となってボールを展開して先制トライ。続く3分にも中央付近で松本選手がターンオーバー、そこに吉永選手が右から走り込みそのままトライ。7分には自陣でのペナルティからの速攻でトライを許しますが、7分にはハーフウェイ付近でインターセプトし安部選手が独走トライ、8分にもトライを決め、20-7で前半を終えます。 後半、キックオフボールをターンオーバーし、島選手が華麗なハンドオフでディフェンスラインを突破しトライ。続く2分には自陣からのビックゲインを許し、そのままスピードのあるプレーで左隅へのトライを奪われます。しかし、その後もヴォルテクスは集中力高く攻め続け、4分に大坪選手、7分に井上選手もトライを決め41-12で決勝へと駒を進めました。
3トライをあげた吉永選手にインタビュー! 「つかれた・・・。トライに関しては、前が空いていたので走った、というかんじです。周りがナイスパスしてくれたのがトライにつながったと思います。しかしながら、つかれました。」
いよいよ決勝、相手はヴォルテクスの永遠のライバル、コカ・コーラウエストです! 試合の立ち上がり、相手のキックオフボールをキャッチし松本選手が突破、安部選手につなぎ先制トライを決めます。その後もコミュニケーションのとれたディフェンスとアタックで徐々に前進し、ヴォルテクスの流れで試合が進みます。5分にはサインプレーでディフェンスラインを揺さぶり、右隅に大坪選手がトライ。ベンチからも熱のこもった声援が飛びます。続く7分には自陣でのラインアウトから攻め込まれ、トライで失点。しかしリードは守りきり、12-5で前半を終えます。 後半、ハーフウェイ付近でのラックからスピードのあるパスワークで展開され、トライを許します。続く2分には自陣でインターセプトされ速攻をしかけられ、ゴールライン前左でのラックから展開されてトライで失点。12-15と点差を縮められるも、ヴォルテクスも4分には松本選手、6分には吉永選手がトライを決め、再び22-15とリードを広げます。一進一退の攻防が続いていた8分、キックオフボールから仕掛けられ、右隅にトライを許し、22-22と並びます。試合終了間際、自陣でのラインアウトからスピードのあるプレーで展開され、ついにトライで失点、ゴールキックが決まったところでノーサイドとなりました。悔しさとすべてを出し切った疲労でグラウンドに立ち尽くす選手たちでしたが、観客席からは好ゲームを称える温かい拍手が送られました。
大会が終わり、平田監督から「今年やろうとしているラグビーを出場した選手たちが体現してくれた。みんなで応援して、みんなで勝利を目指す、これがキューデンヴォルテクスの形。負けたことは謙虚に受け止めないといけないが、春にこういう試合を経験できたことはいい経験になったはず。これから切り替えてまたがんばっていこう」と選手たちに言葉がかけられ、長く長く感じられた一日が終わりました。
プレーでもチームを引っ張った松本キャプテンにインタビュー! 「あと一歩力が足りなかった。ヤマハ戦から続き、キューデンにとって足りないその一歩を、今年一年かけてうめていきたいと思います。応援ありがとうございました。」
会場に足を運んで声援を送って下さったファンの方々、大会運営のためにご尽力いただいたみなさま、本当にありがとうございました。松本新キャプテンも語っていた通り、あと一歩、その小さいようで大きな、勝負の世界で明暗をわけるその一歩を制するチームを目指し、選手、スタッフ一丸となり取り組んでまいります。今後ともご声援をよろしくお願いいたします!