ねばりを見せる長年のライバルを前に我慢のラグビーで攻め続け、 ホームでつかんだトップキュウシュウリーグ制覇!
いよいよトップキュウシュウAリーグ制覇・そしてトップチャレンジ1に王手をかけたヴォルテクス。最終節はホーム九州電力香椎競技場で多くのファンの方々が見守る中、長年のライバル中国電力との対決となりました。一週前に行われたマツダブルーズーマーズ戦での快勝に続き、手ごたえのある勝利をつかんでトップチャレンジに向けての弾みをつけたい本戦。試合は終始ヴォルテクス優勢の展開となるも、中国電力のねばりのプレーに挑み続ける80分間となりました!
マイボールキックオフで始まった前半、序盤から双方激しくぶつかる中、安定したセットプレーでヴォルテクスが徐々にリズムをつかんでボールをキープします。開始7分には敵陣22m付近でのラインアウトから連続攻撃となり、SO齊藤選手のパスでFBレイサム選手が突破し先制トライを決めます。
その後もヴォルテクスは攻めの姿勢を崩さず、12分には敵陣22m付近でのスクラムをターンオーバー、SO齊藤選手からWTB末藤選手につなぎ左隅にトライ。その後、自陣ゴール前ラインアウトからブラインドサイドを突かれヒヤリとする場面でも、1対1での正確なタックルと連携のとれたディフェンスでゴールラインを背負った状況で守りきり、ペナルティを得て危機を脱します。
24分にはWTB早田選手が突破してゲイン、続く、スクラムから連続攻撃となり、SH松尾選手からFBレイサム選手、WTB末藤選手とつなぎ左隅にトライ。
その後も安定感のあるブレイクダウンで圧倒し敵陣でのプレーが続き、30分にはハーフウェイ付近での左ラインアウトからオープンサイドへ展開、FBレイサム選手がゲインしWTB早田選手がトライを奪います。
ハーフタイムにはトンプソンHCから、細かい技術指導と共に「前半の試合への取り組みはとてもよかった。後半は自分たちのプレーのレベルを上げていこう。後半は何が起きようと、相手にトライさせずに守り切ろう」と激励され、後半に入ります。
後半開始直後には再びゴールライン際まで攻め込まれますが、前に出るディフェンスでプレッシャーをかけ守り切ります。しかし8分にはハーフウェイ付近での左ラインアウトからオープンサイドへ展開され、ブレイクダウンから持ち出しでゲインを許し、再び逆サイドへ展開されてトライ。痛恨の失点となります。完封を一つの課題として取り組んでいた後半だっただけに悔しい表情を浮かべる選手たちでしたが、失点を取り返すべく気持ちを切り替えてアグレッシブに仕掛け、テンポのよい攻撃で再び流れを引き寄せます。
13分にはゴール前でのマイボールラインアウトから展開し連続攻撃となり、マイボールスクラムをそのまま押し込みNo.8ドハティ選手が押さえてトライ。続く15分にはキックオフボールをLO浦選手がキャッチしてゲイン、連続攻撃となり、最後はHO仲西選手がトライを決めます。
後半になりBK陣がマツダ戦でも見せたレベルアップした展開力を発揮し、疲れを見せずに攻め続けます。30分にはブレイクダウンでターンオーバー、自陣ゴールライン前で後半出場したSOアトキンソン選手がビッグゲインし、そこから連続攻撃となり徐々に陣地を拡大、最後はWTB末藤選手が左隅にトライを奪います。
そして35分にはブレイクダウンからPR小柳選手が持ち出してトライ。その直後にはキックオフボールを左へ展開され、2本目のトライで失点するもヴォルテクスは最後まで攻め続け、39分には敵陣でのラインアウトからオープンサイドへ展開しHO仲西選手が突破してトライ。試合終了間際にはブレイクダウンでターンオーバーしCTB島選手が左隅にトライを決め、試合終了となりました。
試合後にはトップキュウシュウAリーグ優勝を表する表彰式が行われ、九州ラグビー協会の徳田会長から松本ゲームキャプテン、齊藤選手、浦選手に賞状とトロフィーが渡されました。 最後に、中村キャプテンから会場にお越しいただいたファンの方々に挨拶を行い、リーグを通しての応援への感謝の言葉と共に、トップリーグ昇格に向かってチーム一丸となって取り組んでいくことを誓いました。
香椎競技場の客席を埋め尽くすほどに足を運んでいただきましたたくさんのファンの方々、そしてトップキュウシュウリーグを通して温かいご声援をいただきました皆さまに感謝を申し上げます。これから1月に行われるトップリーグ昇格を決めるトップチャレンジ3戦に向けて、ヴォルテクスはオープン戦を戦いながら準備していきます。今後とも変わらぬご声援をよろしくお願いいたします!