ヴォルテクスのジャージに恥じない、泥臭く、熱いラグビーでの快勝! 確実にレベルアップした個人技とチーム力で掴み取った勝利。
トップキュウシュウリーグを順調に勝ち進みながらも、秋季オープン戦では強豪チームを相手に僅差での敗北が続き、選手たちからは「勝ちたかった」という言葉がいつも悔しげに語られていたヴォルテクスの秋季シーズン。 トップキュウシュウリーグでの最大の山場として準備してきたマツダブルーズーマーズとの一戦で掴んだ白星は、勝利に飢えていたヴォルテクスにとって、のどから手が出るほど欲しかった“勝利”をチームにもたらしたとともに、これから続く激戦を戦い抜くための新たなエネルギーと自信を選手たちに与えました!
ヴォルテクスのキックオフで始まった前半、ヴォルテクスはディフェンスでもアタックでも攻めの姿勢を見せ、序盤からゲームを支配します。先週、先々週と行われたサントリーサンゴリアス戦、リコーブラックラムズ戦を通して着実に調子を上げてきているFL松本選手、LO浦選手、SO齊藤選手などのリーダー陣がチームに勢いを与え、アグレッシブな中にも終始安定感のある試合展開となり、今試合が復帰戦となったFBレイサム選手のグラウンド全体を俯瞰したような空間を活かしたビッグで的確なキックがゲームを大きく動かしていきます。
セットプレーでもHO佐藤選手の的確なスローイングなど個々が確実に自らの仕事を行い、チームにいい流れを作り出します。試合が動いたのは24分、敵陣ゴール前でのラインアウトからモールを押し込んでFL松本選手がトライ。この先制点で勢いがついたヴォルテクスは、続く33分にも敵陣ゴール前でのラインアウトモールからNo.8マクベリー選手が持ち出してトライを決めます。
そして38分にはマツダボールスクラムからのこぼれ球をSH村上選手が身を挺してマイボールとし、そこから右サイドに展開、FBレイサム選手がキックし、相手がカウンターでしかけたところをタックルして再びターンオーバー、FBレイサム選手とSO齊藤選手がパスをつないで突破し、最後はWTB早田選手がトライ。SO齊藤選手がゴールキックを決め、19-0で前半を折り返します。
ハーフタイムにはトンプソンHCから「前半は我慢強くプレッシャーをかけ続けることができた。しかし後半はこの続きでいけると思うな。気持ちを新たに、今シーズン最高の後半40分にしよう!」と声が掛けられ、選手からも「絶対0点に抑えよう!」と発せられます。 後半も勢いが衰えないヴォルテクスは序盤からアグレッシブに挑み続け、開始6分には敵陣ゴール前でのラインアウトモールをそのまま押し込んでFL松本選手がトライ。その後は自陣ゴールライン際まで攻め込まれる場面があるも、ひとりひとりの的確なタックルと連携のとれたチームディフェンスで守りきります。
16分には中央でのラインアウトでターンオーバーし、No.8マクベリー選手からWTB早田選手へのパスでディフェンスラインを突破、そのままWTB早田選手がゲインし、最後はFBレイサム選手が20mほどを爆走して左隅にトライを決め、会心のガッツポーズで完全復活をアピールします。
続く18分にはキックオフボールをLO浦選手がキャッチ、中央でのモールから左へ展開しNo.8マクベリー選手がゲイン、ラックから右へ展開し、FL川嵜(拓)選手からパスをもらったLO吉上選手がノーホイッスルトライを決めます。ピッチに立った15人はなおも集中力高く挑み続け、ディフェンスでもプレッシャーをかけて相手のミスを誘い得点を許しません。
後半中盤からはヴォルテクスのゴールデンタイムとなり、30分にはスクラムから左へ展開、交代で入ったCTBアトキンソン選手が突破して連続攻撃となり、最後はFL進藤選手がトライ。33分にはハーフウェイ付近でのスクラムから左へ展開、FBレイサム選手がキックしたボールをWTB末藤選手がチェイスし、再度、足でひっかけ、インゴールで押さえてトライ。試合終了間際には敵陣でのマイボールスクラムからオープンサイドに展開し、BK陣が華麗なサインプレーを見せCTB島選手がトライ。FBレイサム選手がゴールキックを決めたところで試合終了となりました。
試合終了後、80分間のハードワークをこなし、勝利の喜びがあふれる選手たちに、監督から「ディフェンスでもアタックでも攻め続けた。さらにレベルアップを目指していこう。」とねぎらいの言葉がかけられました。
広島の地まで足を運び、23人目のメンバーとして大きな声援でチームを支えてくださったファンの方々に感謝を申し上げます。ありがとうございました! 次戦は、トップキュウシュウリーグ最終節の中国電力戦が11月27日に九州電力香椎競技場で行われます。13:00キックオフです。続けての温かいご声援をお願いいたします。