10/24(土) 12:00 リコーブラックラムズ戦(秩父宮ラグビー場)

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キューデンヴォルテクス リコーブラックラムズ
17   41

チーム名   T G PG DG 小計 合計
キューデンヴォルテクス 前半 2 2 1 0 17 17
後半 0 0 0 0 0
リコーブラックラムズ 前半 3 3 2 0 27 41
後半 2 2 0 0 14



リコーブラックラムズ VS キューデンヴォルテクス

No. 氏名(身長/体重/年齢) ポジション No. 氏名(身長/体重/年齢)
1 高橋英明 (178/103/26) フォワード 1 有馬昌宏 (180/107/25)
2 滝澤佳之 (173/96/31) 2 ジョシュ・マンレー (181/105/28)
3 長江有祐 (171/105/24) 3 田尻亮 (184/104/31)
4 相亮太 (186/96/28) 4 吉上耕平 (185/100/34)
5 田沼広之 (193/95/36) 5 浦真人 (190/107/25)
6 ピーティー・フェレラ (192/105/33) 6 川嵜拓生 (184/101/32)
7 ジョエル・ウィルソン (187/95/32) 7 端迫雅俊 (183/101/29)
8 後藤慶悟 (178/92/32) 8 トム・マクベリー (187/105/29)
9 池田渉 (172/76/33) ハーフバックス 9 村上龍寛 (166/70/33)
10 河野好光 (173/80/28) 10 久木元孝成 (173/88/25)
11 横山健一 (180/80/23) スリークォーター・バックス 11 今村圭吾 (179/90/29)
12 金澤良 (174/86/28) 12 ティム・アトキンソン (177/89/32)
13 小松大祐 (173/85/25) 13 山口雄一 (174/78/28)
14 小吹祐介 (181/88/28) 14 吉永将宏 (170/77/28)
15 スティーブン・ラーカム (190/88/35) フルバック 15 黒木孝太 (174/83/26)
16 大竹勝也 (174/98/27) リザーブ 16 佐藤孝樹 (170/97/25)
17 伊藤雄大 (173/118/27) 17 小野田寛文 (180/112/24)
18 ホッティ・ロウ (198/115/33) 18 進藤猛 (185/101/28)
19 馬渕武史 (186/102/23) 19 ルーク・ドハティ (196/108/27)
20 ヘラルド・ヒューマン (189/104/23) 20 松尾匡祐 (166/67/26)
21 重見彰洋 (181/89/24) 21 ナイジェル・スタニフォース (193/100/28)
22 津田翔太 (176/83/24) 22 吉田克也 (184/93/23)

九州電力キューデンヴォルテクス入替/交替

種類 時間 選手
入替 前半 36分 山口雄一 → 吉田克也
入替 後半 20分 トム・マクベリー → ルーク・ドハティ
入替 後半 20分 今村圭吾 → ナイジェル・スタニフォース
入替 後半20分 ジョシュ・マンレー → 佐藤孝樹
入替 後半 33分 浦真人 → 進藤猛
入替 後半33分 村上龍寛 → 松尾匡祐

リコーブラックラムズ入替/交替

種類 時間 選手
入替 後半 17分 高橋英明 → 伊藤雄大
入替 後半 36分 ピーティー・フェレラ → ヘラルド・ヒューマン

前半得点経過  前半Kick off : 九州電力キューデンヴォルテクス

前半 チーム 選手 種類 得点
1分 九州電力 ティム・アトキンソン T 0-5
2分 九州電力 ジョシュ・マンレー G 0-7
10分 九州電力 ジョシュ・マンレー PG 0-10
15分 リコー 金澤良 T 5-10
17分 リコー 河野好光 G 7-10
20分 九州電力 川嵜拓生 T 7-15
21分 九州電力 ジョシュ・マンレー G 7-17
25分 リコー 河野好光 PG 10-17
29分 リコー 河野好光 PG 13-17
34分 リコー 横山健一 T 18-17
36分 リコー 河野好光 G 20-17
40分 リコー 金澤良 T 25-17
41分 リコー 河野好光 G 27-17

後半得点経過  後半Kick off : リコーブラックラムズ

後半 チーム 選手 種類 得点
2分 リコー 金澤良 T 32-17
3分 リコー 河野好光 G 34-17
20分 リコー 長江有祐 T 39-17
20分 リコー 河野好光 G 41-17
27分 リコー スティーブン・ラーカム DGx 41-17
32分 リコー 河野好光 DGx 41-17

レポート

トップリーグ昇格後、初の7連敗。

 10月24日(土)、秩父宮ラグビー場(東京)にて、リコーブラックラムズとの試合が行われました。
 開幕6連敗を喫し、良い戦い方をしながらも、勝利に届かず波に乗り切れないでいるヴォルテクスは、まず1勝を当面の目標とし、その勝利を信じて、日々の練習を積み重ねてきました。



 今試合の相手は、毎年、定期戦で対戦し、ここ4年間、ヴォルテクスが勝ち続けているリコーブラックラムズです。この試合後からウインドウマンスに入るということもあり、絶対的なまでの勝利へのこだわり、是が非でも勝利を獲得し福岡に帰ろうと意気込んで試合に臨みました。




 ヴォルテクスのキックオフで始まった試合。開始直後から、15人の勝利への思いが大きく現れます。
 1分、敵陣でのラインアウトからPR有馬選手、LO吉上選手とボールが渡ると、そこにCTBアトキンソン選手が、良い角度、そしてトップスピードで走り込んできます。吉上選手から絶妙なパスが渡り、いきなりの先制トライです。
 続く10分には、ゴール前相手ペナルティから、HOマンレー選手がペナルティゴールを決め、10対0とリードを広げ、流れを掴みます。




 15分、リコーにトライを許しますが、20分には、連続攻撃で相手陣内に攻め入ると、ラックからSO久木元選手、CTBアトキンソン選手、FL川嵜選手と繋ぎ、華麗なアタックでトライし、追加点を奪います。この時点で17対7。いつも以上に攻めていたヴォルテクスに、“今日はやってくれるのではないか”という期待をしてしまいそうな雰囲気があるほどに、良い流れを掴んでいました。




 歯車が狂い始めたのは、25分。自陣22m付近でのヴォルテクスの反則により、ペナルティゴールを決められると、28分には、黒木選手がシンビンを受け、そのままペナルティゴールを狙われ、3点を追加されます。
 17対13と点差を縮められ、勢いがなくなったヴォルテクスは、その焦りからコミュニケーションが不足し始め、さらに14人という一人少ない苦境にディフェンスが機能しなくなり始めます。
 34分に、ターンオーバーから連続攻撃でトライを許すと、前半終了間際の40分にも追加点を奪われてしまいます。
 前半のラスト20分間で25点を失うという厳しい状況で、前半を折り返します。




 この状況を脱するためにも、後半出直し、攻守ともに受身ではなく、前に出ようと15人で励まし合い、気持ちを入れ替えて臨んだはずでした。しかし、開始直後の2分、リコーのアタックをあっさりと受け入れ、ディフェンスをすることなくトライを奪われてしまいます。どうにかして追いつこうと必死のアタックで攻め続けるヴォルテクスは、チャンスで敵陣に攻め込むものの、折角の敵陣でのチャンスもミスで潰してしまい、なかなか得点に繋げることができません。




 20分には、自陣での相手ボールラインアウトをターンオーバーし、ピンチを脱したかに思われた次の瞬間、再びボールはリコーのものとなり、守る間もなくトライを許します。
 前半のリコーの追い上げを考えると、残り20分での逆転は不可能ではありませんでした。
 しかしながら、その状況を覆すだけの、追い上げるだけの力がヴォルテクスにはなく、攻めても2次、3次へと展開できるだけの体力も残っていませんでした。時間だけがむなしく過ぎ、結局、ヴォルテクスは後半1点も得点を奪えぬまま、17対41でノーサイドを迎えました。


 トップリーグ3年目にして初めて経験する7連敗。内容も、想像以上に悪かっただけに、選手・スタッフを含め、試合終了後のロッカールームは静まりかえっていました。
 ここ数試合で見せたヴォルテクスの良さはどこへ行ってしまったのか、ヴォルテクスの強みとは何なのか…。

 ここから1カ月間、他のチーム同様に普通に練習を重ねても、ヴォルテクスが進化することは難しいでしょう。並々ならぬ勝利への気持ちを持続させ、ハードな練習を重ね、どんなに厳しい状況にも屈さない精神力と体力を備えるだけの覚悟を全員が持ち、全員が望み、全員で耐え抜いてこそ、得られる大きな勝利だと思います。ただ、我がヴォルテクスは、勝利を獲得できるだけの底力のあるチームであると確信しています。


 試合終了後に行われる記者会見の場で、郷田監督は、「ウインドウマンス前に何としても最後に勝ちたかったのですが、前半の出だしは良かったものの、結果的には悔しい敗北となりました。」と振り返るに止まり、吉永副将は言葉少なに、「沢山のファンの方々に申し訳ないです。ただただ悔しいです。」と、負けた現実に愕然としている様子で話しました。

 最後になりましたが、遠路はるばる、応援ツアー等を含め、九州のみならず全国各地から会場にお越しいただき、最後までご声援を送り続けてくださったファンの皆さまをはじめ、OBを中心とする応援団の皆さま、東京支社関係者の皆さま、ありがとうございました。心から御礼申し上げます。

 第8節は、11月29日(日)鹿児島県立鴨池陸上競技場にて行われます、ホンダヒート戦です。後半戦は、全て九州での試合となります。
 引き続き、変わらぬご声援をよろしくお願いいたします。

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