6/13(土) 14:00 東芝ブレイブルーパス(九州電力香椎競技場)

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キューデンヴォルテクス 東芝ブレイブルーパス
19   43

チーム名   T G PG DG 小計 合計
キューデンヴォルテクス 前半 2 2 0 0 14 19
後半 1 0 0 0 5
東芝ブレイブルーパス 前半 4 2 0 0 24 43
後半 3 2 0 0 19



前半得点経過  前半Kick off : 九州電力キューデンヴォルテクス

前半 チーム 選手 種類 得点
13分 東芝ブレイブルーパス   T 0 - 5
13分 東芝ブレイブルーパス   0 - 5
17分 東芝ブレイブルーパス   T 0 - 10
17分 東芝ブレイブルーパス   0 - 10
22分 東芝ブレイブルーパス   T 0 - 15
22分 東芝ブレイブルーパス   G 0 - 17
26分 九州電力キューデンヴォルテクス ティム アトキンソン T 5 - 17
26分 九州電力キューデンヴォルテクス ジョシュ マンレー G 7 - 17
29分 東芝ブレイブルーパス   T 7 - 22
29分 東芝ブレイブルーパス   G 7 - 24
40分 九州電力キューデンヴォルテクス 松本  允 T 12 - 24
40分 九州電力キューデンヴォルテクス ジョシュ マンレー G 14 - 24

後半得点経過  後半Kick off : 東芝ブレイブルーパス

後半 チーム 選手 種類 得点
11分 東芝ブレイブルーパス   T 14 - 29
11分 東芝ブレイブルーパス   G 14 - 31
14分 東芝ブレイブルーパス   T 14 - 36
14分 東芝ブレイブルーパス   G 14 - 38
18分 九州電力キューデンヴォルテクス 浦川 伸太郎 T 19 - 38
18分 九州電力キューデンヴォルテクス ジョシュ マンレー 19 - 38
34分 東芝ブレイブルーパス   T 19 - 43
34分 東芝ブレイブルーパス   19 - 43

出場選手
1 中村 嘉宏 9 村上 龍寛
2 ジョシュ マンレー 10 齊藤 玄樹
3 田尻 亮 11 久保 章太
4 吉上 耕平 12 ティム アトキンソン → ナイサン グレイ (後半3分)
5 浦川 伸太郎 13 山口 雄一 → 大坪 弘明 (後半23分)
6 松本  允 14 吉永 将宏
7 川嵜 拓生 15 今村 圭吾 → 吉田 克也 (後半23分)
8 トム マクベリー → ルーク ドハティ (後半0分)    

レポート

王者東芝に善戦するも、ミスによる失点が響き敗北

 6月13日(土)、香椎グラウンドにて、毎年定期戦として実施している東芝ブレイブルーパスとの試合が行われました。



 一昨年の定期戦では接戦に競り勝ち、見事16年ぶりの勝利を手にしたヴォルテクスですが、その試合以来、トップリーグも含め、白星を勝ち取ることができていません。王者相手に勝利を狙うとともに、リコーブラックラムズ戦に続き、内容に満足できる試合を80分間貫くためにも、春季シーズンの集大成として力の限り挑みました。



 少し湿度が高いものの、快晴に恵まれた香椎グラウンド。試合開始直後から互いに堅いディフェンスで一歩も譲らず、白熱した攻防が繰り返されます。
 得点が動いたのは、13分、ヴォルテクスが反則を犯してピンチを招くと、自陣左5mラインアウトからモールで押し込まれます。モールから右に展開後、内に返され、WTBの選手に先制トライを許します。続く17分も、ヴォルテクスの反則からクイックスタートを仕掛けられ、トライ。そして、22分にも追加のトライを許し、0対17となります。
 ミスからの失点によりリードを許したヴォルテクスですが、コンタクトの部分では負けておらず、26分、今度はヴォルテクスがトライのチャンスを得ます。敵陣まで攻め込んだヴォルテクスは、左ゴール前10m付近から右に展開、WTB久保選手がラックを形成すると、そこからSO齊藤選手、CTBアトキンソン選手へと繋ぎ、アトキンソン選手がディフェンスラインを勢いよく突破し、トライを奪います。




 その直後の29分に東芝に追加点を許し、7対24と再びリードを広げられますが、40分、相手の反則が続き、一気に敵陣までエリアを広げると、中央付近のゴール前ペナルティーからFL松本選手がクイックスタートし、切れ込んでトライを決めます。
 このトライで前半を終了し、ヴォルテクスは、14対24と10点差まで詰め寄り、後半へ望みを繋げます。

 ハーフタイム中、「素晴らしい力をこの試合に注ぎ込んでいる。このような試合ができて当然。前半のパフォーマンスに満足することなく、後半も攻めていこう!強い気持ちを忘れずに臨もう!」とトンプソンHCがメンバーを評価しつつも、後半へ向けてメンバーを励ましました。




 後半で逆転を試みるヴォルテクスは、出だしから強い気持ちを忘れず、果敢に攻め込みます。ナイスディフェンスから相手のミスを誘い、そこから仕掛けるアタックで良い形で敵陣まで幾度となく攻め込んでいきます。しかし、さすがはトップリーグ王者。ヴォルテクスの小さなミスを見落とすことなく、確実に得点へと繋げます。11分には、ヴォルテクスの甘いパスをインターセプトし、トライを決めると、14分にもトライを奪います。ディフェンスやコンタクトで踏ん張り、相手に勝っていても、1つの小さなミスから奪われる得点はヴォルテクスに打撃を与えます。



 この時点で14対38と大きくリードを広げられたヴォルテクス。このまま東芝の怒涛のトライに飲み込まれるのではないかと、グラウンドに嫌な雰囲気が流れます。
 しかし、その不穏な空気を払拭してくれたのが、グラウンドに立つ15人。絶対諦めないという気持ちを前面に出し、連続攻撃で敵陣に攻め込むと、18分、相手の反則から、ゴール前ラインアウトでモールを押し込みます。そのままFWメンバーがジリジリとゴールラインまで近づくと、この試合の注目選手である新人のLO浦川選手が持ち出し、トライを奪います。



 このトライで一気に息を吹き返したヴォルテクスは、その後もナイスディフェンスを連発し、東芝の勢いに乗った猛攻を阻止します。
 34分、惜しくも東芝に追加のトライを許し、ヴォルテクスは追加点を奪えぬままノーサイドを迎えます。19対43と点差をつけられての敗北にはなりましたが、諦めない姿勢と強い気持ちを貫くことができ、堅いディフェンスは非常に評価できる内容でした。ただし、まだまだ課題を克服するまでには至ってないこと、そして、上位を争えるだけのチームになるにはもっと努力が必要であることは、選手・スタッフにとって、現実であるということを感じました。
 トップリーグ開幕の9月までにどこまで進化を遂げられるのか、ヴォルテクスの挑戦はこれからも続きます。

 試合終了後、トンプソンHCは次のように話しました。「この2試合(リコー戦、東芝戦)で見せた頑張りができるのなら、トップリーグでも良いシーズンを送ることができる。その全ては、個々の頑張りにかかっている。」




 最後になりますが、遠路はるばる福岡までお越しいただきました東芝ブレイブルーパスの関係者の皆様をはじめ、グラウンドでご声援いただきましたファンの皆さまに心から御礼申し上げます。また、春シーズンを通して、ご声援を送り続けてくださいましたファンの皆さまにも感謝申し上げます。ありがとうございました。
 これから行われる夏合宿や夏季の練習試合も含め、今よりも良いヴォルテクス・強いヴォルテクスとなって皆さまの前に立つことができるよう、チーム全員で精進してまいります。
 今後も、ご声援の程、よろしくおねがいいたします。





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