1/11(日) 13:00 ヤマハ発動機ジュビロ(ヤマハスタジアム)

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キューデンヴォルテクス ヤマハ発動機ジュビロ
19   31

チーム名   T G PG DG 小計 合計
キューデンヴォルテクス 前半 1 1 0 0 7 19
後半 2 1 0 0 12
ヤマハ発動機ジュビロ 前半 2 2 1 0 17 31
後半 2 2 0 0 14



出場選手
1 中村 嘉宏 9 村上 龍寛 → 松尾 匡祐(後半32分)
2 佐藤 孝樹 10 齊藤 玄樹
3 田尻  亮 11 山口 雄一
4 吉上 耕平 12 ナイサン グレイ →ピーター ミラー(後半24分)
5 浦 真人 13 ティム アトキンソン
6 松本 允 14 吉永 将宏
7 川嵜 拓生 15 今村 圭吾
8 トム マクベリー → ルーク ドハティ(後半20分)    

レポート

あと一歩…。それが実力なだけに、悔しさの募る敗北。

 1月11日(日)、ヤマハスタジアム(静岡県磐田市)にて、トップリーグ第12節、ヤマハ発動機ジュビロとの試合が行われました。トップリーグも残すところ2試合。窮地に立たされる厳しい状況の中、ヴォルテクスは、勝たなければならないというプレッシャーと戦いながら、相手がどのようなチームであれ、残留への切符を獲得するために全力で挑みます。

 ヴォルテクスのキックオフで開始された試合は、開始2分にペナルティゴールのチャンスが巡ってきますが、距離がわずかに届かずゴール失敗。出だしからキックミス、ハンドリングミスでチャンスを失い、いまひとつ波に乗れずにいるところを、7分、今度はヤマハにペナルティゴールのチャンスを与えてしまい、先制点を許します。
 さらに10分、自陣ゴール前のスクラムから出たボールをヤマハのCTBマレ・サウ選手に空いたスペースを突かれ、トライを奪われます。
 ペナルティゴールを決められて3分という短時間での攻撃だけに、ヴォルテクスに一瞬、嫌な雰囲気が漂いますが、18分、ゴール前中央のスクラムからNo.8マクベリー 選手が持ち出し、SH村上選手へ繋ぐと、トライライン目前で内側にいたSO齊藤選手へオフロードパスを繋ぎトライを奪います。ゴールも成功し、7対10と3点差まで詰め寄ります。





 このトライで一気に流れを持ち込んだヴォルテクス。その後も良い形でヤマハのディフェンスラインを脅かし、トライチャンスを狙っていきますが、もう一歩のところでミスやヤマハの堅いディフェンスに阻まれ得点に繋がりません。一方のヤマハも、隙あらばと攻め込んできますが、同じようにミスでチャンスを失います。
 互いに一歩も譲らない激しい攻防が20分近く繰り返され、再び試合が動いたのは38分。
 前試合の近鉄戦を思い出させるかのような終了間際での痛恨のトライを許し、再びリードを広げられたまま、7対17で前半を折り返します。





 後半、1ゴールでも1トライでも先制し、ヤマハを追い詰めたいヴォルテクスですが、16分、ハーフウェイライン付近でアタックを仕掛けようとSO齊藤選手が蹴ったチップキックを相手がキャッチし、そのまま右に展開されると、後半10分から途中出場しているグラント・マッコイド選手に走り抜かれトライを決められます。
 さらに23分にもトライを許し、7対31と点差を一気に開けられます。後半、ここまでの試合展開から、ヴォルテクスの反撃の可能性は低く、このままずるずると点差を広げられていくのではないのかと失速の気配を感じさせたヴォルテクスでしたが、24分にFBミラー選手に交代すると、アタックにリズムが出始め、良い流れを持ち込みます。
 27分、ゴール前ラインアウトからFWが縦に押し込み、ラックを形成すると、SH村上選手、SO齊藤選手、CTBアトキンソン選手、FBミラー選手と左に展開し、最後はWTB今村選手が勢いよく走り込んでトライを決めます。
 そして、35分にも連続攻撃からのトライを再びWTB今村選手が決め、19対31と点差を縮めます。





 試合時間は残り5分、1トライを奪えば、ボーナスポイント2を獲得、さらに1トライ奪えば逆転に成功するという中、焦りが出始めたヤマハに対し、ヴォルテクスは果敢に15人全員で攻め続けます。時間は刻々と過ぎ、せめて1トライを奪いたいという一心で攻め込むヴォルテクス。試合終了を告げるホーンが鳴った後も、ヤマハ反則によるペナルティを得て、ひたすらボールを繋ぎ続けます。しかし、ヴォルテクスメンバーの体力は限界に差しかかり、連続攻撃でボールを繋ぎ続けることでしか挑み続けることができず、無情にもその1トライの願いも届かぬまま、19対31でノーサイドを迎える悔しい結果となりました。





 試合終了後の記者会見。神田監督は、「今日の試合は、何としても勝ちたい試合でした。内容としては、ヤマハさんの堅いディフェンスにトライを奪うことができませんでした。最後の最後まで一生懸命にプレーし続けた選手たちのひたむきな姿勢がヴォルテクスの良さでもありますので、その姿勢が最終戦に繋がると信じています」と試合を振り返り、中村主将は、「遠い九州からこの試合のためにお越しいただいたファンの方々の存在が心強かったです。残る最終戦、そこに全力をかけて戦いたいです」と残る1戦にかける思いを伝えました。



 最後になりましたが、遠路はるばる福岡を含む九州、そして全国各地から会場にお越しくださいました多くのファンの皆さまをはじめ、OBを中心とする応援団の皆さま、中部電力関係者の皆さまに厚く御礼申し上げます。ありがとうございました。

 最終節は、1月18日(日)レベルファイブスタジアムにて行われます、横河武蔵野アトラスターズ戦です。是が非でも勝って、残留したい思いは両チーム同じです。その中で、80分間集中し、全てにおいて勝ったチームが残留へ望みを繋げます。ヴォルテクスは、必ずや結果を残してくれると信じています。引き続きご声援の程よろしくお願いいたします。

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