12/21(日) 14:00 福岡サニックスブルース(レベルファイブスタジアム)

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キューデンヴォルテクス 福岡サニックスブルース
36   3

チーム名   T G PG DG 小計 合計
キューデンヴォルテクス 前半 2 1 1 0 15 36
後半 3 3 0 0 21
福岡サニックスブルース 前半 0 0 1 0 3 3
後半 0 0 0 0 0



出場選手
1 中村 嘉宏 9 村上 龍寛 → 松尾 匡祐(後半27分)
2 佐藤 孝樹 10 齊藤 玄樹
3 田尻  亮 11 黒木 孝太
4 吉上 耕平 → 進藤  猛(後半31分) 12 ナイサン グレイ → ピーター ミラー(後半31分)
5 浦  真人 13 ティム アトキンソン
6 松本  允 14 吉永 将宏
7 端迫 雅俊 15 今村 圭吾
8 トム マクベリー    

レポート

ヴォルテクス80分間の集中力で終始リード。懇願の2勝目を勝ち取る!!

 12月21日(日)、レベルファイブスタジアムにて、福岡サニックスブルースとの試合が行われました。
 トップリーグも残すところ4試合。窮地に立たされたヴォルテクスは、後半戦で良い戦いを繰り広げるものの、あと一歩のところで勝利に届かない苦しい試合が続いています。
 今試合は、同じ福岡を本拠地とする福岡サニックスブルースとの対戦。ファンの方々も印象深いであろう昨シーズンの試合は、極寒の雨の中で接戦を制し、残留へ望みを繋げました。この福岡ダービーを制し、残り3試合へ繋げるためにも是が非でも勝ちたい試合です。
 崖っぷちの今こそ、15人全員が満身の力を込め、80分間死に物狂いで戦い抜くことを誓い、この試合に挑みました。




 この日の福岡は、昨シーズンを思い起こさせるように朝から雨が降っていました。この雨が恵みの雨となることを願い、サニックスのキックオフで試合は開始されます。
 先制点を奪いたいヴォルテクスは、5分、敵陣に攻め込み、相手の反則からペナルティゴールのチャンスを得ます。ここで得点し勢い付けたいところでしたが、ボールはゴールポストからわずかに反れてしまいます。
 チャンスを逃した後も良い形で攻め込みますが、雨の影響からノックオンのミスが目立ちなかなか得点へ結び付けることができません。

 17分、今度は自陣でヴォルテクスの反則により、サニックスがペナルティゴールを得ます。これをSO小野選手に決められ、先制点を許します。
 先制点は奪われたものの、この日のヴォルテクスには勢いがあり、キックオフからサニックスディフェンスを脅かす猛攻が続きます。
 22分、敵陣22m付近でのラインアウトから、SH村上選手、CTBグレイ選手と繋ぎます。ラックからLO浦選手が縦に突き、再びラックを形成すると、そこからSH村上選手、SO齊藤選手、WTB吉永選手へボールが渡ります。吉永選手は、相手ディフェンスのスペースをすり抜けるように走り抜き、ゴール中央に逆転となるトライを奪います。

  これでさらに勢いづいたヴォルテクスは、36分にゴール前スクラムからスクラムをそのまま押し込み、ゴールライン間際まで持ち込んだところをSH村上選手が持ち出しトライを決めます。また、前半終了間際の39分には、SO齊藤選手が2度の失敗は無用と言わんばかりの完璧なゴールキックでペナルティゴールを成功させ、15対3とリードし前半を折り返します。

 前半勢いに乗って得点を重ねたヴォルテクスですが、ここ最近の試合を振り返ると、前半リードしていても後半に逆転されて勝利を逃しています。同じ轍を踏まぬように、後半も開始から闘志満々で臨みます。
 8分、ヴォルテクスは敵陣に大きく攻め込みます。ヴォルテクスのキックチャージによって転がったボールを相手が拾い、パスを繋げようとしたその瞬間、FL松本選手がインターセプトし、そのまま走り込んでトライ。22対3とその差を広げます。




  闘志みなぎるフィフティーンの猛攻は止まることを知らず、19分、ラインアウトからSH村上選手、CTBグレイ選手と繋ぎ、グレイ選手はタックルを受けながらも絶妙なオフロードパスをCTBアトキンソン選手へ繋いで本日4つ目となる貴重なトライを奪います。 残るは20分。ここまで圧倒し続けたヴォルテクスペースを最後の最後まで維持し続けようと、15人の激しいタックルそして、コミュニケーションのとれたナイスディフェンスでゴールラインを守り続けます。





 30分にNO.8マクベリー選手がダメ押しのトライで追加点を奪い、さらにリードを広げたヴォルテクスは、15人の結束力と集中力を最後まで切らすことなく戦い抜き、終わってみれば36対3。勝ち点5を獲得し、ファンの皆さまも待ちに待った懇願の2勝目を果たしました。



 試合終了後の記者会見。久しぶりの笑顔で出席した神田監督は、「この試合は、選手たちがゲームプラン通りに遂行してくれました。セットプレーでリードし続けたこと、そして80分間ヴォルテクスペースで試合運びができたことが勝利に繋がりました。次節に向け、この良い勢いを繋げたいと思います。」と話し、この試合のマン・オブ・ザ・マッチに選ばれた中村主将は、「“我慢”を合言葉に80分間集中してプレーできました。」と自信に満ち溢れた表情を見せました。

 そして、2人共に「多くのファンの方々の前で勝つことができ、また、勝利を分かち合えたことが非常に嬉しいです。」といつも応援していただいているファンの皆さまにやっと恩返しができた喜びを伝えました。

 最後になりましたが、雨模様にも関わらず、大変多くのファンの皆さまをはじめ、OBを中心とする応援団の皆さま、九電グループ関係者の皆さま、また九電商友会をはじめとするお取引関係各社の皆さま、会場までお越しいただきありがとうございました。
 皆さまの熱いご声援に背中を押されながら勝利を勝ちとることができました。心から御礼申し上げます。

 トップリーグは、第10節で2008年を締めくくり、2009年1月4日から3週間 連続で、残り3試合が開催されます。
 第11節は、1月4日(日)レベルファイブスタジアムにて行われる近鉄ライナーズ戦です。今日の勝利は非常に嬉しいことですが、ヴォルテクスに油断は禁物です。いまだ厳しい状況は続いています。
 試合後、トンプソンコーチは「今日の試合を通じて、ヴォルテクスの行うべきことを着実に遂行すれば結果が伴うということが証明できた。しかし、油断せず、次の試合までの2週間でしっかりと準備をしよう。残り3試合の結果次第では、最悪の状態にもなりかねない。全力を尽くして得た今日の勝利を無駄にしないでほしい。」と選手に向けて話をしました。
 トンプソンコーチの言葉通り、今日の試合の勝ちを無駄にすることなく、良い形で次へ繋げられることを願います。
 再びレベルファイブスタジアムで勝利の雄叫びをあげられるよう、引き続き、ご声援よろしくお願いいたします。


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