12/7(日) 13:00 クボタスピアーズ(九州石油ドーム)

試合結果一覧へ


キューデンヴォルテクス クボタスピアーズ
36   45

チーム名   T G PG DG 小計 合計
キューデンヴォルテクス 前半 2 2 1 0 17 36
後半 3 2 0 0 19
クボタスピアーズ 前半 3 3 0 0 21 45
後半 3 3 0 1 24



出場選手
1 中村 嘉宏 9 村上 龍寛 → 松添 健吉(後半32分)
2 佐藤 孝樹 → 谷口 大督(後半32分) 10 齊藤 玄樹
3 田尻  亮 → 松尾 健一(後半32分) 11 前田 健介
4 吉上 耕平 → 進藤  猛(後半32分) 12 ティム アトキンソン
5 ルーク ドハティ 13 黒木 孝太 → ナイサン グレイ(後半15分)
6 松本  允 14 吉永 将宏 → 山田 和弘(後半32分)
7 トム マクベリー → 山本 英児(後半15分) 15 今村 圭吾
8 川嵜 拓生    

レポート

ボーナスポイント1を獲得するも、敗北の結果に落胆のヴォルテクス

 12月7日(日)、大分スポーツ公園九州石油ドーム(大分県)にて、トップリーグ第8節、クボタスピアーズとの試合が行われました。
 ここまで1勝6敗と苦しい道のりを歩んでいるヴォルテクス。今まで培ってきたものを全面に出し、ヴォルテクスらしく、フィールドにいる15人だけでなく、リザーブメンバーを含む他の選手たち、スタッフ、そしてファンの皆さまとともに一つになり、気迫のあるプレーで挑みます。





 前半、ヴォルテクスのキックオフで始まった試合は、クボタのトライで動き始めます。
 4分、自陣ゴール前まで攻め込まれると、ラックから左に展開され先制点を奪われます。
 先制でスタートを切りたかったヴォルテクスですが、9分に自陣ラインアウトからSH村上選手がハイパントキックで高く蹴り上げたボールをWTB前田選手がタップし、こぼれ球を再び村上選手が拾い上げ右に展開します。SO齊藤選手、CTBアトキンソン選手へボールを繋ぎそのままトライを奪って同点とします。
 振り出しに戻すものの、20分、クボタに自陣のスクラムからサインプレーを仕掛けられ、見事にディフェンスを振り切られトライを決められます。




 このトライで勢いづいたクボタは、22分、ヴォルテクスのNO.8川嵜選手がゴール前の反則でシンビンをもらい14人になった直後、ディフェンスのセットが遅れるヴォルテクスに対し、クイックスタートを切ってそのままトライを奪います。7対21と2トライ差をつけられ、会場に嫌な雰囲気が流れます。
 ところが、ヴォルテクスはこの雰囲気を払拭するプレーを見せてくれます。29分、連続攻撃で敵陣に攻め込むと、SO齊藤選手、FLマクベリー選手、FB今村選手へボールが渡ると、今村選手は2人がかりのタックルを勢いよく振り切ってトライを奪います。
 36分には、敵陣10m付近でクボタのペナルティ。ここでヴォルテクスはペナルティゴールを選択し、40mほどの距離をSO齊藤選手が確実に成功させ、17対21と4点差まで詰め寄り、前半を折り返します。




 後半、早い時間帯での流れを掴むため先制点で逆転を狙いにいくヴォルテクスは、4分、クボタのレイトチャージの反則により敵陣でのチャンスを得ると、連続攻撃を展開し、ゴール前のラックからPR田尻選手が持ち出し今季初のトライを決め逆転に成功します。
 しかし、喜んだのも束の間。この試合いま一つディフェンスに激しさが見られないヴォルテクスは、11分にクボタのアタックを阻止することができずにトライを決められ再逆転を許すと、18分にはキックチェイスのプレッシャーが甘く、反応しきれないヴォルテクスディフェンスの動きを瞬時に見極められ、クボタのキーマンSOシェーン・ドゥラーム選手に鮮やかなドロップゴールを決められてしまいます。その後1トライを追加され、得点は一気に22対38に。




 しかし、勝利の神様はヴォルテクスを見捨てず、27分にチャンスを与えてくれます。自陣で相手のミスからこぼれ落ちたボールをCTBティム選手がキックで転がし、途中出場のCTBグレイ選手が拾って40mの独走トライを奪います。
 “まだいける!反撃できる!”という思いを胸に全員が気を引き締め直し挑みかけた29分。自陣でのアタック中にまさかのパスミスでクボタにインターセプトされ、そのままトライを許してしまいます。それでも諦めないヴォルテクスは、37分、1トライを返し、猛攻で反撃の兆しを見せますが、時はすでに遅く、ノーサイドの笛は、無情に鳴り響き、終わってみれば36対45。4トライ以上で獲得できる貴重なボーナスポイント1を得たものの、負けという文字が積み重なる現状に落胆の表情を隠すことはできませんでした。




 試合終了後の記者会見で、神田監督は、「リードし続ける展開に持ち込みたかったのですが、後手後手にまわってしまい、反則やゴール前でのディフェンスの甘さが敗因となりました。」と反省点を振り返りました。一方、中村主将は、「大勢のファンの皆さまに駆けつけていただきましたが、勝利できなかったことが非常に残念です。」と話し、ファンの方々の前で勝利を飾ることができずにいる状況を悔いる思いが滲み出ていました。

 最後になりましたが、長崎での試合に続き、ここ大分でも大変多くの方々にお越しいただきました。ファンの皆さまをはじめ、九電大分支店を中心とする九電グループ関係者の皆さま、お取引関係各社の皆さま、OBを中心とする応援団の皆さまに厚く御礼申し上げます。選手、スタッフ共々、勝つことができないヴォルテクスに苦しみもがきながらも、目の前の試合に気持ちを切り替えて挑み続けています。
 勝利の喜びを再び分かち合うためにも、残る5試合のご支援をよろしくお願いいたします。

 次節は、12月14日(日)鹿児島県立鴨池陸上競技場(鹿児島県)にて行われます、NECグリーンロケッツ戦です。引き続き、ご声援のほどよろしくお願い申し上げます。

このページの先頭へ