10/19(日) 13:00 日本IBMビッグブルー(ニッパツ三ツ沢球技場)

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キューデンヴォルテクス 日本IBMビッグブルー
24   56

チーム名   T G PG DG 小計 合計
キューデンヴォルテクス 前半 1 1 0 0 7 24
後半 2 2 1 0 17
日本IBMビッグブルー 前半 3 3 3 0 30 56
後半 2 2 3 1 26



出場選手
1 中村 嘉宏 9 村上 龍寛
2 谷口 大督 → 佐藤 孝樹(後半37分) 10 齊藤 玄樹
3 田尻  亮 11 今村 圭吾
4 吉上 耕平 12 ナイサン グレイ
5 浦 真人 13 ティム アトキンソン
6 松本 允 → 端迫 雅俊(後半2分) 14 吉永 将宏
7 トム マクベリー → 進藤 猛(後半32分) 15 黒木 孝太 → ピーター・ミラー(後半32分)
8 川嵜 拓生    

レポート

痛恨の5連敗…。

 10月19日(日)、ニッパツ三ツ沢公園球技場(神奈川県)にて、日本IBMビッグブルーとの試合が行われました。
 開幕から4連敗を喫し、いまだ白星のないヴォルテクス。しかし、対戦するIBMも同じ条件の中、互いにこの試合にかける思いは計り知れないものがあります。この試合に勝って波に乗るのか、この試合に負けて窮地に立たされるのか…。必勝を信じ、ヴォルテクスは昨シーズンの雪辱を晴らすため、この一戦に集中して挑みます。

 試合前から強い風が吹くフィールド内。前半は風下という不利な状況からゴールラインを目指します。IBMのキックオフで開始された試合は、開始2分、自陣におけるヴォルテクスのオフサイドからペナルティゴールを決められ先制点を奪われます。その後の7分にも、IBMに自陣での反則によりペナルティゴールを与えてしまい、0対6となります。
 このままリードされるわけにはいかないヴォルテクスは、14分に敵陣でのラックからSH村上選手、CTBグレイ選手と繋ぐと、グレイ選手が空いたスペースに切れ込んで抜け出します。そこに絶妙のタイミングで走り込んできたHO谷口選手がボールを受け、そのままゴール中央にトライを奪います。SO齊藤選手がゴールを決め、7対6と逆転します。
 振り出しに戻し勢いを付けたいヴォルテクスですが、アタックで良いチャンスを作り出すも風下の影響でキックが乱れ、敵陣でのプレーが思うように持続できません。





 前半強いられるアタックでの苦悩に加え、ディフェンスではタックルミスが響き、19分に連続攻撃からのトライをIBMに奪われ、再び逆転されてしまいます。
 この風上を上手く利用し波に乗るIBMに対し、ヴォルテクスはリードされている焦りからか肝心な場面での反則が多くなってきます。24分、34分に2本のペナルティゴールを狙われ、そのうち1本のゴールを決められてしまい、その差は7対16と広がります。
 IBMの猛攻は留まらず、ヴォルテクス陣地にどんどん攻め込んできます。これ以上の追加点を与えまいとヴォルテクスも必死のディフェンスでIBMのアタックを止めようとしますが、35分にラインアウトから左に展開されるとNO.8のパリンガタイ選手にディフェンスの隙を突かれ、ゴール中央にトライを許します。そして、その直後の37分にもトライを奪われ、前半を7対30と大きくリードされる予想外の状況を生み出してしまい、ヴォルテクスは残る40分間の後半に全てをかけることとなります。





 後半は風上。気持ちを切り替え、キックを有効に使い、アタックし続ければ十分に勝てる可能性のある状況です。
 開始1分でした。IBMのハイパントキックを自陣でキャッチしたWTB今村選手が相手ディフェンスの隙をついて抜け出しFLマクベリー選手へ繋ぐと、CTBグレイ選手がサポートで走り込み2対1の絶好のチャンスが巡ってきます。マクベリー選手は相手をうまく引きつけ、グレイ選手にボールを渡し、そのまま中央にトライ。後半、最高の形でスタートを切ります。
 やはり風上の与える影響は大きく、8分には相手の反則からペナルティゴールを狙い、SO齊藤選手が確実に決めます。
 後半にしてやっと巡ってきたヴォルテクスの良い流れ。このチャンスを活かしてトライを奪いに全員が攻め込んでいきます。12分、IBMにドロップゴールを決められますが、17対33とまだまだチャンスは十分に残っています。




 18分、IBMのフリーキックをグレイ選手がキャッチしハイパントキックを蹴りあげ敵陣での相手ボールとなりますが、グレイ選手がそのままタックルに入り、ラックを形成します。次の瞬間、ラックでボールを奪い取ったヴォルテクスが右に展開し、LO吉上選手が抜け出しトライかと思われましたが、ゴール寸前でラックになります。ラックからFB黒木選手が出したボールは、SO齊藤選手へ渡り、そのまま走り込んでトライを奪います。
 24対33と9点差まで追いつき、逆転勝利に向けてここから巻き返しを図りたいヴォルテクスでしたが、その後絶好のトライチャンスを逃すと、アタックでの歯車が狂い始め、あと一歩のところでゴールラインが遠のき始めます。
 21分、トライを奪えずにもがき苦しむヴォルテクスは、これ以上与えたくない追加点を自らのペナルティで与えてしまいます。IBMがゴールを決め、24対36。残る20分、2トライ2ゴールの差ですが、逆転の可能性はまだ残っていました。
 しかし、26分、35分にペナルティゴールを奪われると、そこまでどうにかして繋いでいた集中力の糸が切れたかのようにアタック、ディフェンス共に崩れ、試合終了間際には、立て続けに2本のトライを奪われてしまいます。
 終わってみれば24対56と大差をつけられての無念の敗北。開幕から痛恨の5連敗を喫してしまいました。




 試合終了後の記者会見。神田監督は、「今日のゲームでは、点数に繋がる肝心な部分での反則が多すぎました。 前半のタックルの甘さもあり、流れを最後までつかめませんでした。九州から来ていただいた応援に応えることができなくて残念です。」と話し、中村主将は、「是非勝ちたい試合でしたが、勝つことができなかったこと、また自分自身のプレーにも反省しているところです。」と落胆の表情を浮かべながら思いを口にしました。

 最後になりましたが、遠路九州を含む全国各地から会場にお越しくださいましたファンの皆さまをはじめ、最後まで止むことなく続いた声援の軸となったOBを中心とする応援団の皆さま、いつもと変わらないご声援をありがとうございました。勝利することができずに悔しさは増すばかりですが、毎試合の熱いご声援に心から御礼申し上げます。

 第6節は、10月26日(日)レベルファイブスタジアムにて行われます、トヨタ自動車ヴェルブリッツ戦です。ここからは背水の陣で挑むしかありません。ご声援いただくばかりで心苦しいですが、引き続き温かいご声援をよろしくお願いいたします。


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