10/4(土) 14:00 三菱重工相模原ダイナボアーズ(九州電力香椎競技場)

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キューデンヴォルテクス 三菱重工相模原ダイナボアーズ
34   21

チーム名   T G PG DG 小計 合計
キューデンヴォルテクス 前半 3 0 0 0 15 34
後半 3 2 0 0 19
三菱重工相模原ダイナボアーズ 前半 2 2 0 0 14 21
後半 1 1 0 0 7



出場選手
1 有馬 昌宏 → 田中 宗法(後半27分) 9 松尾 匡祐 → 寺田(後半16分)
2 濱田 修一 10 久木元 孝成
3 小野田 寛文 11 山田 和弘
4 山元 宗一郎 12 森田 啓介
5 川嵜 耕大 → 吉浦 利浩(後半16分) 13 吉田 克也
6 河原崎 峻 14 久保 章太
7 進藤 猛 → 平野 勉(後半29分) 15 前田 健介
8 山本 英児 → 大山 貴弘(後半16分)    

レポート

諦めない気持ちで得た次に繋がる勝利。

 10月4日(土)、香椎グラウンドにて、サテライトリーグ第2戦、三菱重工相模原ダイナボアーズとの試合が行われました。



 前回、クボタスピアーズ相手に悔いの残る試合展開を繰り広げてしまったヴォルテクス。 来週から再開するトップリーグを目の前に、キューデンヴォルテクスにとっては是が非でも手にしたい勝利です。この試合に勝ち、チームの勢いが増すことで、全体的なチーム力アップ、そして、トップリーグでの勝利に繋がります。
 試合メンバーは、課題である前半40分の集中力、気持ちを前面に出すことを意識し、試合に挑みました。




 じりじりと照りつける日差しの強さにより暑さを感じる香椎グラウンド。試合開始からヴォルテクスの気迫溢れるプレーでダイナボアーズ陣へ攻め込みます。
 6分、ヴォルテクスは敵陣22m付近右サイドのラックから、SO久木元選手が蹴ったボールをFB前田選手が拾い上げ、そのまま勢いよく走り込み先制トライを決めます。
 ダイナボアーズも負けてはおらず、14分、ゴール前まで攻め込まれると、ラックからSH西舘選手に持ち出され、そのままディフェンスの隙を突かれてトライを奪われます。
 ここで引き下がるわけにはいかないヴォルテクスは、28分にWTB山田選手がトライを決めると、続く30分にも自陣で相手ボールをターンオーバーし、2次攻撃のラックからSH松尾選手、SO久木元選手、CTB吉田選手、WTB山田選手と展開し、そのまま走りきった山田選手が2連続となるトライを決め、15対7とリードします。
 しかし、35分に再びダイナボアーズのトライを許し、15対14と1点差に詰め寄られると、追加点を奪えぬまま前半を終えます。




 トンプソンHCはハーフタイム中に、「クボタ戦と比べると、非常に良くなっている。決して前半40分で満足せず、80分間意識し続けよう。ただし、ミスが起きた時の集中力が欠けているときがある。ミスが起きた時にこそ、集中力を高め、精度の高いプレーをしていこう!」と選手に呼びかけました。



 後半も終始リードしゲームを支配し続けたいヴォルテクスですが、開始から互いに激しい攻防が続き、チャンスは巡ってくるもののトライまで結びつけることができません。
試合が動いたのは、22分。自陣22m付近でラックから出たボールをSO久木元選手が蹴り上げると、それをFB前田選手がキャッチし、相手のディフェンスをするするとすり抜けるようにゴールラインまで勢いよく駆け抜け、トライを奪います。
 20対14とし、このままの勢いでリードを広げようと攻め続けますが、31分にヴォルテクスのディフェンスラインが崩れたところを抜かれトライを奪われてしまいます。ゴールも決められ、20対21と逆転を許し、リードし続けてきたヴォルテクスに嫌な雰囲気が流れます。
 残り10分での反撃で再び逆転したいヴォルテクスは、果敢な攻めでゴールライン付近までボールを運び、ダイナボアーズのディフェンスを幾度となく脅かしますが、最後の詰めが甘く、ミスをしてトライを奪うことができません。
試合時間は残りわずか。1点差に泣く結末をどれだけの人が創造したでしょうか。グラウンドに立つフィフティーンは それでも攻め続けることを諦めず、そのわずかな時間に全てを賭け、立ち向かいます。



 グラウンドの時計の針が40分を差した頃、敵陣22m付近で相手ボールのスクラムからボールを取り返し、途中出場のNO.8大山選手が持ち出すと、ディフェンスを数人撥ね退け執念のトライを奪います。ノーサイド直前の逆転劇に、観客の方々はもちろん、ヴォルテクスの選手・スタッフも大喜びのトライです。
 ヴォルテクスのリズムでロスタイムは続き、直後の41分にも駄目押しのトライをCTB森田選手がインゴールに飛び込んで決め、終わってみれば34対21で勝利を勝ち取ることができました。ロスタイム数分間の逆転試合は、劣勢の立場から自分たちの力で奪い取った非常に価値のある内容でした。




 最後の最後まで諦めなかったからこそ得ることのできた勝利は、必ずやこれからのヴォルテクスの勢いに繋がっていくことでしょう。久しぶりに、ヴォルテクスの選手・スタッフの笑顔を見ることができた試合でした。

 最後になりましたが、香椎グラウンドにお越しくださいましたファンの皆さまをはじめ、遠路はるばるお越しくださいました三菱重工相模原ダイナボアーズの選手・関係者の皆さまに厚く御礼申し上げます。
 サテライトリーグ最終戦は、10月12日(日)、セコムラグビーフィールド(埼玉県狭山市)にて行われますセコムラガッツとの一戦です。引き続き、ご声援のほど、よろしくお願いいたします。


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