9/20(土) 17:00 東芝ブレイブルーパス(秩父宮ラグビー場)

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キューデンヴォルテクス 東芝ブレイブルーパス
15   29

チーム名   T G PG DG 小計 合計
キューデンヴォルテクス 前半 0 0 1 0 3 15
後半 2 1 0 0 12
東芝ブレイブルーパス 前半 1 1 1 0 10 29
後半 3 2 0 0 19



出場選手
1 中村 嘉宏 9 村上 龍寛
2 谷口 大督 10 齊藤 玄樹
3 田尻 亮 → 松尾 健一(後半32分) 11 山口 雄一
4 吉上 耕平 12 ティム アトキンソン
5 浦 真人 → 松本 允(後半11分) 13 黒木 孝太
6 トム マクベリー → 山本 英児(後半17分) 14 吉永 将宏 → ナイサン グレイ(後半17分)
7 端迫 雅俊 15 ピーター・ミラー
8 川嵜 拓生    

レポート

強豪ブレイブルーパスに善戦!鉄壁のディフェンスが称賛を呼ぶ。

 9月20日(土)、秩父宮ラグビー場(東京)にて、東芝ブレイブルーパスとの試合が行われました。前日まで西日本を不安で取り巻いた台風13号。関東地方にも激しい雨風が心配されましたが、試合当日は台風一過となり、チーム全員が集中して試合に臨むことができました。

 風の動きが定まらない中、東芝のキックオフで試合開始。開始早々の4分にヴォルテクスの反則からペナルティゴールを決められ、0対3と先制点を決められてしまいます。
 これをきっかけに東芝のリズムにさせまいと、ヴォルテクスは東芝の固いディフェンスの前に攻め込みます。
 7分、SO齊藤からCTB黒木へのスピードに乗ったナイスパスが繋がりポイントを作ると、焦った東芝ディフェンスがオフサイドの反則。3点を取り戻すために、ペナルティゴールを狙います。これをFBミラー選手が確実に決め、3対3の同点とします。
 11分にヴォルテクスの反則から東芝がペナルティゴールのチャンスを得ますが、ゴールは失敗し、失点の危機を逃れます。
 互いに点を奪えぬまま、激しい攻防が続いた28分、東芝にハーフウェイラインからの連続攻撃で攻め込まれると、精度の高いパスが繋がれて初のトライを許します。36分には、ヴォルテクスにペナルティゴールのチャンスが巡ってきますが、惜しくも外れてしまいます。


 自陣でのプレーが多くなってきたヴォルテクスに追い打ちをかけるように、38分、最大のピンチが訪れます。ヴォルテクスの反則後、ペナルティキックからゴール前ラインアウト。トライを奪われる可能性は大きかったものの、ナイスディフェンスで相手ノックオンを誘いゴールライン寸前で回避。このピンチを抑えたディフェンスは後半への接戦に繋がります。
 ヴォルテクスは、スピードとパワーを備えた東芝のアタックにナイスタックル、ナイスディフェンスで立ち向かい、3対10と7点差で、前半を折り返します。




 後半、1ゴールでも、1トライでも先制し勢いに乗りたいヴォルテクスですが、開始から東芝のリズムで試合が展開されます。1分には、反則からペナルティゴールを狙われますが、ゴール失敗に終わり追加点を免れるものの、3分、連続攻撃で自陣に攻め込まれると、ラックから息の合った巧妙なパスを繋がれてゴール中央付近にトライを奪われます。3対17とリードが広がり、ヴォルテクス陣に嫌な雰囲気が流れます。




 しかし、このトライに目が覚めたヴォルテクスは、流れを一気にヴォルテクスへと持ち込み、8分には、CTBアトキンソン選手とFBミラー選手によるコンビプレーでチャンスを作り出します。惜しくも、ゴール前でターンオーバーされてしまいますが、まだまだヴォルテクスのチャンスは続きます。10分、再び敵陣に攻め込み、ゴール前左ラインアウトから、SH村上選手がキャッチし、LO浦選手へ。浦選手が縦に突き進みポイントを作ると、SO齊藤選手からWTB吉永選手へボールが渡り、そのままゴール右隅に走りこんでヴォルテクスが初トライを奪います。




 8対17と食らいつきますが、15分に再びトライを奪われ、10対22。勝利の2文字が一瞬遠のきかけますが、22分、15人全員で果敢に攻め込むヴォルテクスは、ラックからSH村上選手、SO齊藤選手、途中出場のCTBグレイ選手と順目に繋ぎ、執念のトライを奪います。15対22と再び7点差とし、同点、逆転への兆しが見えてきます。
 流れは完全にヴォルテクスペース。残る力を振り絞り攻め続けますが、東芝もこれ以上のトライを奪わせまいと必死のディフェンスでゴールを守り抜きます。もう一歩という所でトライまで行きつかず、同点のトライを奪えないまま、結局、32分に東芝に止めのトライを許し、29対15でノーサイドを迎えました。惜敗の上に、ボーナスポイントが取れず、悔しい結果となりましたが、東芝のアタックを食い止めるディフェンスには称賛の声が多く、ヴォルテクスにとって、次に繋げる自信とすることができました。

 試合終了後の記者会見で神田監督は、「前節のサントリー戦で不甲斐ない試合をしたので、この試合ではその雪辱を晴らしたいと思って挑みました。ディフェンスは非常に良かったのですが、アタックの精度の点で負けてしまいました。」と試合を振り返り、中村主将は、「台風の中、九州から沢山のファンの方々が来てくださったのですが、負けてしまい非常に残念です。後半20分からの集中力が劣っていました。この20分の集中力次第では、この試合を勝ち取っていたかもしれません。」と接戦を落とした悔しさを言葉にしていました。

 最後になりましたが、台風により交通機関が乱れる中、遠路はるばる福岡を含む九州から会場にお越しくださいました多くのファンの皆さまをはじめ、OBを中心とする応援団の皆さま、東京支社関係者の皆さま、東京電力関係者の皆さまに厚く御礼申し上げます。ありがとうございました。

 第4節は、10月11日(土)熊谷ラグビー場(埼玉)にて行われます、三洋電機ワイルドナイツ戦です。今シーズンの優勝候補である最強チームとの戦いとなります。80分間集中し、ヴォルテクスの戦いをご披露できるよう頑張りますので、引き続きご声援の程よろしくお願いいたします。


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