2/3(日)12:00 クボタスピアーズ(近鉄花園ラグビー場(大阪)) 試合結果一覧へ


キューデンヴォルテクス クボタスピアーズ
20   27

チーム名   T G PG DG 小計 合計
キューデンヴォルテクス 前半 2 1 0 0 12 20
後半 1 0 1 0 8
クボタスピアーズ 前半 1 0 0 0 5 27
後半 4 1 0 0 22



出場選手
1 中村 9 村上
2 谷口 10 齊藤
3 田尻 11 山口 → 前田(後半 36分)
4 吉上 12 グレイ
5 13 アトキンソン
6 松本 14 吉永
7 端迫 15 今村
8 山本    

レポート

 クボタスピアーズに惜敗するも、貴重な勝ち点1を奪いトップリーグ残留決定!!

 2月3日(日)、花園ラグビー場にて、トップリーグ最終節、クボタスピアーズとの一戦が行われました。

 トップリーグ残留をかけ挑む最終節。この試合での勝利の意味は、無条件での残留を意味し、両チームにとって譲れない一戦となります。
 リコーに勝利したことで、今シーズンの目標としていた5勝、そして自力でのトップリーグ残留を達成しようとキューデンヴォルテクス一丸となって戦いに臨みました。

 試合前日から雨交じりで厳しい冷え込み。試合の天気が気になりつつも、選手は試合に向け早めの就寝。朝、目が覚めるとホテルの外は雪化粧、予想以上の悪天候に少し戸惑いを隠せませんでした。


 キックオフはクボタ。無風の中、試合は開始されました。ここ最近の数試合、立ち上がりが悪いキューデンヴォルテクスは、この試合でも開始直後からディフェンス中心の試合展開を強いられます。
 この状況から抜け出したのは、11分。グレイ選手の蹴ったボールをクボタの選手がキャッチします。そのままキックを蹴ろうとするも、LO吉上選手は闘志溢れるプレッシャーをかけ、思いっきりよくキックチャージします。そのままこぼれ球を拾い吉上選手が先制トライを奪います。


 トライの喜びも束の間。クボタは波状攻撃で九電陣内に攻め込みます。しかし幾度となくヴォルテクス選手の低く激しいタックルで相手のアタックを仕留めます。
 しかし、19分。ヴォルテクスがファンブルしたボールをドリブルでゴールラインまで持ち込まれ、5対5の同点とされます。
 これで目が覚めたキューデンヴォルテクスは、そこから徹底してアタック、セットプレーではヴォルテクス自慢の第一列がクボタの重量スクラムをめくり上げ、終始優位に試合を続けます。29分、中央スクラムからSO齊藤選手が裏に抜け出します。斉藤選手からCTBグレイ選手へパスを繋ぐと、グレイ選手からFB今村選手へ絶妙なパスが通り、今村選手がタックルされながらもゴールラインに飛び込みトライを決めます。ゴールキックをSO斉藤選手が成功させ、12対5とリードします。
 終了間際にはクボタの激しい攻撃を、ゴールライン寸前で何度も何度も激しいタックルで凌ぎ、前半を非常に良い形で折り返します。


 後半はヴォルテクスのキックオフ。開始直後から見事なトライを見せてくれました。3分、連続攻撃の後、敵陣5m付近のラックからSH村上選手が持ち出し右に展開。CTBグレイ選手へボールを繋ぐと、グレイ選手がクボタディフェンスラインの裏へチップキックします。これを、絶妙のタイミングで走り込んできた快速WTB吉永選手が押さえトライを奪います。17対5とその差を広げ、クボタを寄せ付けません。
 また14分には、ペナルティゴールをSO斉藤選手が成功させ、追加点を奪い、20対5と大きくリードします。
しかし前半から激しいディフェンスでクボタ重量FWと戦ったヴォルテクスに疲労感が漂い始め、自慢のディフェンスに綻びが見えてきました。
 19分、自陣5m付近まで攻め込まれると、ラックからSH茂木選手にパスダミーからもぐりこまれトライを奪われます。20対10。



 さらに21分にも追加のトライを決められ、20対15。5分間に2トライを奪われ、その差を縮められます。
 ヴォルテクスフィフティーンに嫌な雰囲気が流れ攻守ともにミスが目立ち、更にクボタスピアーズが勢いに乗ります。
前半のヴォルテクスの強さは何処へ行ってしまったのか…。この雰囲気を打破することができないまま時間は流れ、32分に逆転を許すと、34分にもトライを奪われ、終わってみれば27対20。非常に悔いの残る試合結果となりましたが、どうにか7点差以内に抑え、勝ち点1を獲得することができました。

 試合終了時点では、残留確定の絶対的根拠はなく、全ては2試合目の神戸製鋼コベルコスティーラーズvs日本IBMビッグブルーの結果次第で、残留、もしくは入れ替え戦の決定が委ねられることとなりました。
 その試合の結果、キューデンヴォルテクスはトップリーグ残留を確定させ、来シーズンもまた、このトップリーグの舞台で戦うことができるようになりました。

 最後になりましたが、悪天候にも関わらず、遠路はるばる大阪までお越しいただきましたファンの皆さまをはじめ、関西電力関係者の皆さまに深く感謝申し上げます。またどの試合におきましても欠かすことのできなかった心強い応援団の皆さま、並びにご声援を頂いた皆さまに改めましてヴォルテクス一同お礼申し上げます。

  今シーズンを振り返り感じることは、ファンの皆さま無しではここまで戦い抜くことができなかったということです。毎試合会場に響き渡るヴォルテクスコールは、戦う選手の士気を高め、背中を押していただきました。トップリーグで得た4勝全て、ファンの皆さまとともに勝ちとった勝利だと実感しております。
 10月28日から約4ヵ月間、熱いご声援本当にありがとうございました。

 来シーズンも日本ラグビー界最高峰の舞台で戦う選手に対しまして、引き続きご声援の程よろしくお願い申し上げます。

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