1/20(日)13:00 サニックスグローバルアリーナ(福岡) 試合結果一覧へ


キューデンヴォルテクス 福岡サニックスブルース
13   5

チーム名   T G PG DG 小計 合計
キューデンヴォルテクス 前半 0 0 1 0 3 13
後半 1 1 1 0 10
福岡サニックスブルース 前半 1 0 0 0 5 5
後半 0 0 0 0 0



出場選手
1 松尾 9 村上
2 谷口 10 齊藤
3 田尻 11 今村
4 吉上 12 ナイサン
5 13 ティム → ピーター(後半 0分)
6 松本 14 吉永
7 山本 15 黒木
8 川嵜 → 端迫(後半 39分)    

レポート

トップリーグ3勝目!ファンと共につかんだ貴重な一勝
 1月20日(日)、グローバルアリーナ(福岡県宗像市)にて、トップリーグ第11節、福岡サニックスブルースとの試合が行われました。

 現時点で勝ち点12、暫定12位につけるキューデンヴォルテクスは、トップリーグ残留に向け鬼気迫るものがあり、残り3試合に全てをかける思いで挑まなければなりません。
 週初めに行われた全体ミーティングでトンプソンコーチは、残りの試合の重要性と、トンプソンコーチ自身が感じることを熱く語りました。今までどのような思いでトップリーグ昇格に挑んで来たのか…、残り3試合が今後のキューデンヴォルテクスの未来にどのような影響を与えるのか…。選手・スタッフ共々、改めて自分たちの軌跡と未来を深く考えてこの試合に臨むこととなりました。




 この福岡ダービーを制することがどれだけ重要なことか… 長年苦杯をなめてきた相手、九州一の座をかけた戦い、キューデンヴォルテクスは「福岡サニックスブルース」に背水の陣で臨みました。

 朝から無情にも冷たい雨が降り続き、グラウンドコンディションは最悪とも言えるほどの状態。気温は6℃。厳しい寒さと雨の中グラウンドの出てきた選手を出迎えたのは・・・
敵地をホームに変えるほどの1,000名を越える大応援団!
最悪の天候の中、九州各地から駆けつけたサポーターに、ヴォルテクスフィフテーンの“九州魂”に火がつきます。



 キューデンヴォルテクスは序盤から敵陣に攻め込みますが、サニックスの固いディフェンスを崩せません。逆に17分、サニックスに攻め込まれ、自陣22m付近のラックからCTB松尾選手、FB古賀選手と展開され、最後はWTB菅選手へ繋がり先制トライを奪われます。
 反撃に出たいキューデンヴォルテクスですが、チャンスを得るも、雨の影響でミスが起こり、なかなか得点に結びつきません。しかし終了間際の40分、サニックスの反則によりペナルティゴールを狙います。蹴るのはSO齊藤選手。「このキックは、雨と寒さによる身体の冷えと決めなければいけないというプレッシャーから緊張しました。」と試合後に振り返るほど緊張した場面でしたが、慎重にこの大事なゴールを成功し、5対3で前半を折り返します。




 後半も止む気配のない雨。風上をうまく利用し攻め込みたいキューデンヴォルテクスは、開始直後の2分、敵陣22m手前スクラムから左に展開し、後半から出場のミラー選手が持ち込み大きくゲインします。ゴール前5m付近での連続攻撃から、じりじりとゴールライン間際まで攻め込むと、ラックからLO吉上選手がサイドアタックで持ち込みゴール左隅にトライ!FBミラー選手は、難しい位置でのゴールを成功させ、5対10と逆転します。
 そこからお互い激しい攻防戦が続きます。プレーが途切れる度に、チーム一声を張り上げ、15人をまとめあげたのはLO吉上選手。フィールドに、幾度となく吉上選手の声が響き渡ります。しかし、25分、33分と、自分たちのミスでサニックスに攻め込まれます。
 絶体絶命と思われたゴール間際での攻撃を、低く突き刺さるようなタックルでサニックスに立ち向かい最大のピンチをしのぎます。
 39分、敵陣22m中央付近でサニックスに反則。残された時間と状況からペナルティゴールを選択します。このゴールをミラー選手がしっかりと決め、5対13。サニックスを突き放します。
 残る時間は1分、しかしそれ以上に長く感じる時間を全員で守りきり、キューデンヴォルテクスにとって大きな大きな一勝を手にしました。


 試合終了後、神田監督、川嵜主将、吉上選手は試合を次のように振り返りました。

神田監督:今日の試合前に、九州チャンピオンをとろうと選手たちに話をしました。サニックスのアタック、ディフェンスともに良かったと思います。しかし、ヴォルテクスの勝利に対する気迫が上回り、気持ちの面でも負けず、勝利を得ることができました。また、多くのファンの方に応援に来ていただいたことも嬉しく思います。今日の一勝は、大変重みのある一勝です。

川嵜主将:グラウンド状況が悪く、ミスが多い中、ディフェンスにおける集中力が途切れなかったのが勝因です。BKに関しては、雨なりの攻め方があったのではないかと思い、今後、アタックの整備が必要となってくると思います。この試合の勝利により、(10位以内の)可能性が残されたので、残り2試合も頑張って戦い抜きます。

吉上選手:グラウンドに立つ選手全員が80分間集中するということを考えて挑みました。雨の中、ミスは必ず起こりうるという点から、80分集中することで結果が伴ったと思います。





 今日の勝利は、降り続く雨、厳しい寒さの中にも関わらず最後まで声援を送り続けてくださいましたサポーターの皆さまとともにつかんだ勝利です。本当にありがとうございました。雨にも風にも負けずファンの方々をまとめあげた応援団の皆さま、ならびに、バス5台で駆けつけてくださいました北九州支店をはじめとする関係者の皆さまに厚く御礼申し上げます。
 ファンの皆さまとともに勝ち取った非常に重みのある一勝に満足することなく、今日以上の気迫で残る二試合に臨みますので、最後までご声援の程、よろしくお願いいたします。


 次節は、1月26日(土)に行われます、リコーブラックラムズとの一戦です。
引き続き、熱いご声援をよろしくお願い申し上げます。


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