1月5日(土)、博多の森球技場にて、日本IBMビッグブルーとの試合が行われました。 キューデンヴォルテクスは、現時点で11位。コカ・コーラウエストレッドスパークスに勝ったものの、いまだに厳しい状況で、このIBM戦での勝ち負けが今後のリーグ順位にどれだけの影響を与えるのか、誰もがわかっていました… 。
キューデンヴォルテクスのキックオフ直後、IBMに連続攻撃からノーホイッスルトライを奪われます。あまりに一瞬の出来事に、なすすべもなく奪われたトライは、キューデンヴォルテクスに嫌な雰囲気を漂わせます。 先制点を奪われ、IBMの流れで進む試合の中、18分、ヴォルテクスは、敵陣22mラインアウトからFL松本選手が勢いよく切り込み大きくゲインすると、そこに絶妙のタイミングで走り込んできたアトキンソン選手にボールが渡り、そのままトライを奪います。このゴールを吉岡選手が成功させ、同点とします。7対7。 振り出しに戻したキューデンヴォルテクスは、ここから反撃に転じようと試みます。しかし、この日は何かいつものヴォルテクスと違います。33分にディフェンスラインをあっさりラインブレイクされ、IBMのWTB勝俣選手に20mあまり走られトライを奪われます。36分にも連続攻撃からトライを奪われると、7対19と点差を広げられ、キューデンヴォルテクスらしさが出すこともないまま前半を終了します。
気持ちを切り替えて挑んだ後半開始7分、相手のペナルティでゴールを選択したヴォルテクス。ゴールデンブーツ吉岡選手がきっちりと成功させ、10対19とその差を縮めます。 しかし、9分、連続攻撃から展開され再びトライを奪われます。その後、チャンスは何度か巡ってきますが、自分たちのミスからゴールラインを割ることはできず、29分、39分にもトライを奪われ、終わってみれば10対36。自滅の試合展開に、選手は動揺を隠せないままノーサイドを迎えました。
この試合、いつものキューデンヴォルテクスでないことは明らかでした。前半からミスが多く、相手のNO.8フィリピーネ選手に幾度となくゲインされ続け、キューデンヴォルテクスの得意とするディフェンスがいつもの如く機能しない。後半に気持ちを切り替えて臨んだはずでしたが、ヴォルテクスは最後までヴォルテクスらしさを発揮することのないまま、試合を終えるという悔しい結果となりました。この試合結果を真摯に受け止め、トップリーグに残留するためにも、残り4試合を全力で戦い抜いていかなければなりません。