12/15(土)14:00 秩父宮ラグビー場(東京) 試合結果一覧へ


キューデンヴォルテクス ヤマハ発動機ジュビロ
22   47

チーム名   T G PG DG 小計 合計
キューデンヴォルテクス 前半 1 0 0 0 5 22
後半 3 1 0 0 17
ヤマハ発動機ジュビロ 前半 3 3 0 0 21 47
後半 4 3 0 0 26



出場選手
1 小柳 → 松尾(後半 0分) 9 村上
2 谷口 → 佐藤(後半 14分) 10 齊藤 → 松添(後半 33分)
3 田尻 11 山口 → ピーター(後半 0分)
4 吉上 → 端迫(後半 33分) 12 ナイサン
5 浦 → 山元(後半 33分) 13 ティム → 吉岡(後半 0分)
6 松本 14 吉永
7 山本 15 今村
8 川嵜    

レポート


 12月15日(土)、秩父宮ラグビー場にて、ヤマハ発動機ジュビロ戦が行われました。この試合を終えれば、折り返し地点を過ぎたことになり、2勝5敗で折り返すのか、1勝6敗で折り返すのか、キューデンヴォルテクスにとって大事な一戦となりました。

  キューデンヴォルテクスのキックオフで始まったこの試合、試合開始早々の3分、キューデンヴォルテクスのディフェンスラインをヤマハCTB三角選手に破られ、ヤマハに先制トライを許します。
8分、今度はキューデンヴォルテクスが連続攻撃からラックを形成。SH村上選手がボールを出し、LO浦選手へ繋ぐと、そのまま豪快に突進しトライ!5対7とします。
 16分、キューデンヴォルテクスはオフサイドの反則で、ヤマハに絶好のチャンスを与えてしまいます。このチャンスをヤマハは、ラインアウトから手堅くモールで押し込みトライを奪います。
 九電も再三ヤマハ陣内に攻め込みSOの齊藤選手がサイドラインぎりぎりの所を走り抜けトライを奪いに行きます。観客の誰もがトライを確信した直後、ヤマハの身を挺したタックルにサイドラインを割り幻のトライとなります。
  35分には、再びヤマハにトライを奪われ、5対21。キューデンヴォルテクスに嫌な空気が漂います。ヤマハに押され気味の試合展開。キューデンヴォルテクスは得意とするディフェンスから展開しようと何度かチャンスを得るものの、ゴールラインを割ることができず、流れはヤマハのまま前半を終了します。



 後半、キューデンヴォルテクスはメンバーを3名交代し、試合の流れを呼び込もうとしますが、またも開始早々の3分にヤマハのトライを奪われ、5対28と差を広げられます。
 前回のサントリー戦のような悪夢が一瞬頭をよぎりますが、このトライを奪われてから約15分間、キューデンヴォルテクスは全員で力の限り守り尽くし、ヤマハの激しいアタックの波状攻撃を何度も受けて立ち、ピンチから脱出します。
 その堅くしぶといディフェンスの甲斐あってか、17分、ヴォルテクスにようやくチャンスが巡ってきます。ゴール前左ラインアウトから、ヴォルテクスFW陣はモールを形成。勢いよく押し込み、最後はFL松本選手がトライを決めます。このゴールを、ゴールデンブーツ吉岡選手が確実に決め、12対28と反撃の兆しを見せます。
 しかし、さすがはトップリーグ上位チームのヤマハ発動機ジュビロ。攻撃の手を緩めることなく、その後も22分、32分とトライを奪われ、完全に突き放されます。12対42。
 窮地に立たされたキューデンヴォルテクスは、試合の残り時間から、可能性として挙げられる1試合4トライでのボーナスポイント1の争奪に賭けます。36分、ラックからFL山本英児が持ち出し大きくゲインすると、WTB今村選手へ繋ぎトライを決めます。この時点で、3トライ。



 今までのキューデンヴォルテクスであれば、このまま試合終了を迎えるところですが、今日のヴォルテクスは最後まで諦めない執念を見せてくれました。今シーズンから導入されたタイムキーパー制度により、試合終了を知らせる合図が会場に響き渡ります。ボールはキューデンヴォルテクスが保持。このボールを繋ぎ続けるしか方法はなく、全員で必死のアタック。連続攻撃でボールを繋ぐと、ヤマハの反則でもうワンプレーのチャンス。SH村上選手がクイックスタートでCTBグレイ選手へパス。グレイ選手がゲインしチップキック。絶妙なポジションに落ち、WTB吉永選手がキャッチ、選手の思いを繋ぐボールはFBミラー選手へ繋がれ、そのままゴール右隅にキューデンヴォルテクス4トライ目のトライを奪います!終わってみれば、22対47。点差はつき、敗戦したものの、今後のキューデンヴォルテクスを大きく左右するボーナスポイント1を得ることができました。




 試合終了後、神田監督、川嵜主将は次のように試合を振り返りました。
 神田監督:「出だしの部分で所々綻びがあり、自分たちで苦しくしていました。ただし、ボーナスポイントを取れたことは大きかったです。反省すべき部分は修正(ディフェンスの乱れ、集中力等)し、良かった部分(得点に繋がるセットプレーからのアタック等)は伸ばしていこうと思います。」

 川嵜主将:「自陣でのミスが相手の得点につながる結果となりました。後半、セットプレーの修正ができたところおいては、非常に良かったと思います。これから厳しい戦いが続く中で、あと1歩、“精度”というところによりこだわっていかなければならないと思います。」

 

 最後になりましたが、最後の最後までご声援を頂きましたファンの皆さまをはじめ、福岡からお越し頂いた応援団の皆さま、東京電力・電源開発関係者の皆さまならびに、東京支店の皆さまに厚く御礼申し上げます。
  次回は、開幕戦以来の博多の森球技場で14時より、ライバルの中のライバル、コカ・コーラウエストレッドスパークスとの香椎ダービーです。絶対負けられません。一人でも多くのファンの方々に会場にお越しいただき、熱いご声援をよろしくお願いいたします。
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