アップ前、初のトップリーグに挑む選手達へ眞部社長から「いよいよトップリーグの第一試合目が始まります。私も皆さんの活躍を楽しみにしています。単に勝つだけではなく、是非、内容のある試合を期待しています。全国のラグビーファンに感動を与えられるような試合をしてください!」と熱い激励を頂き、選手達もより一層気合が入りました。
気温23℃、湿度45%という最高のコンディションの中、精神的支柱ナイサン・グレイのキックオフでキューデンヴォルテクスの歴史が始まりました。 今年度トップリーグデビューを果たす両チームの戦いは、お互い是が非でも負けられない大事な一戦であり、選手はスタートから120%の気力で臨んだキューデンヴォルテクス、逆に気合が空回りしたのか前半開始5分、タンオーバーからパスを繋がれ、ダイナボアーズに先制トライを許し、0対7とされ嫌な雰囲気が場内を漂います。 しかし、これで本来の力を取り戻したキューデンヴォルテクスは、13分連続攻撃から、SH村上選手、FL松本選手、最後はFB今村選手へとボールを繋ぎ、今村選手が相手ディフェンダーの隙間を縫ってそのまま持ち込み、キューデンヴォルテクストップリーグ初のトライを決めます。CTB吉岡選手のゴールキックは、惜しくも外れ5対7とまだまだダイナボアーズのリードは続きます。
その後も敵陣で攻め続けるも、ダイナボアーズも激しいディフェンスで応酬して、なかなかトライへ結びつかないキューデンヴォルテクスですが、21分にラインアウトからモールを形成、FWのパワー溢れる攻撃でモールを押し込みFL吉上選手が逆転のトライを決めます。このゴールキックはCTB吉岡選手が確実に決め12対7とします。
その後28分にもCTB吉岡選手がペナルティゴールを決め15対7とリードを続けると、34分には縁の下の力持ち、スクラムの屋台骨PR田尻選手がゴール前で相手のスクラムハーフのキックに激しいチャージをすると、そのキックされたボールが田尻選手の胸に収まり、そのままゴールラインへ飛び込みトライを奪い22対7とダイナボアーズを突き放します。 しかし終了間際の40分、ダイナボアーズにペナルティゴールを決められ、前半を22対10と折り返します
後半開始早々の2分、相手ボールを奪うとキューデンヴォルテクスは連続攻撃を仕掛け、最後はWTBの吉永選手がディフェンスをターンしながら巧みに交わし、勢いよくトライを決めます。吉岡選手のゴールも成功し、29対10とリードを広げます。 しかし、ここからダイナボアーズも捨て身の反撃に転じ、ディフェンスの反則が続くキューデンヴォルテクスの隙を突き執念のトライを奪われ、29対15となります。
その後もキューデンヴォルテクスは、自陣に攻め込まれピンチに立たされますが、我慢し続けたディフェンスからリズムを取り戻し、23分には、ゴールデンブーツCTB吉岡選手にペナルティゴールを託します。この期待に応えた吉岡選手は、きっちりとゴールを決め、点差を32対15とします。 26分、キューデンヴォルテクスはミラー選手の突破から、最後はWTB今村選手がライン際を劇走して最後のダメ押しトライを右隅に決め37対15となり、その後はダイナボアーズの反撃を無得点に押さえノーサイドを迎えました。 キューデンヴォルテクスの記念すべきトップリーグ初戦は、勝ち点5を取得する完勝で飾ることが出来ました。
試合終了後、川嵜主将は、「開幕戦という記念すべき試合での勝利なので素直に嬉しいです。部員全員で準備してきたものが発揮できて良かったと思います。トップリーグは始まったばかりで、これから厳しい試合が続くと思いますが、これからも全国へ向けて頑張りたいと思います。」と勝利の喜びを観客の皆さまに伝えました。
神田監督は、「トップリーグ初戦で緊張もあったと思いますが、普段どおりのことをしてくれました。ポイント(勝ち点5)も取れ、最高の結果だと思います。」と試合を振り返りました。
最後になりましたが、会場にお越しくださいました多くのファンの皆さまをはじめ、OBを中心とする応援団の皆さま、社員、グループ会社、お取引先の皆さま、熱いご声援をありがとうございました。 第2節は、11月4日(日)西京極陸上競技場で行われる神戸製鋼コベルコスティーラーズ戦です。引き続き、ご声援の程、よろしくお願いいたします。