10月14日(日)、さわやかスポーツ広場にて、宿敵コカ・コーラウエストレッドスパークスとの香椎ダービーが行われました。 試合は、公式戦さながらに、九州ではお馴染みの隈部氏による実況に加え、九州のラグビー界では初の試み、スタジアムDJに信川竜太氏(アビスパ福岡スタジアムDJ)を迎え、会場はキックオフ前からヒートアップ!10月11日に新ジャージを発表、「トップリーグロゴ」が入るジャージに初めて袖を通し、両雄のプライドをかけた熱い戦いの火ぶたが切られました。
トップリーグ開幕前、最後の力試しとなるこの試合、キューデンヴォルテクスは前半風下からのスタート。しかし、なかなかリズムに乗り切れず、攻めても肝心なところでハンドリングミスを犯すなど得点を奪えません。反面、自陣でのプレーを強いられた時は、しぶとく激しいディフェンスを繰り返し相手の攻撃を食い止め、コカ・コーラにも得点を与えず緊迫した時間が過ぎます。
試合が動いたのは、前半29分。コカ・コーラにラックから展開されトライを奪われます。0対5。
先制トライを奪われたキューデンヴォルテクスは、33分、敵陣に攻め込みゴール前で相手の反則によりクイックスタート。FL松本選手からSO久木元選手へと繋ぎ、最後はFLの吉上選手がトライを決めます。そしてゴールデンブーツCTB吉岡選手が確実に決め、7対5と逆転します。 しかし、42分、キューデンヴォルテクスの連続攻撃の中で不用意なパスを相手に奪われ、そのまま一気に50m以上走られ7対10と逆転のトライを奪われ前半を終了します。
ハーフタイム、トンプソンコーチは、「トップリーグに入ると前半の40分間のように厳しい状況が起きてくる。この状況からいかにして勝利に持っていくかが大切だ。この試合は、楽しみ、そしてアグレッシブにプレーをしてほしい。もっとコミュニケーションをとっていこう。」と冷静に戦況を分析して選手たちを励ましました。
後半は、キックオフからリズムに乗りたいキューデンヴォルテクス。8分に、敵陣ラインアウトから左に展開し、後半出場のSO斉藤選手からCTBグレイ選手へと繋ぎ、そのままグレイ選手が強引にゴールラインに飛び込み逆転のトライを決めます。
この試合、前半から簡単なミスが多く、ラインを突破しても、肝心な場面でのミスが続きなかなか得点に結びつきません。 波に乗れないキューデンヴォルテクスのミスにつけ込みコカ・コーラは、20分、ミスも見逃さずトライを奪い、トップリーグ先輩としての貫禄を見せます。再び14対17と勝ち越されます。
トライの奪い合いとなり、キューデンヴォルテクスは24分に得点を追加しますが、再びコカ・コーラにトライを奪われ、21対22と1点リードされます。
残り10分、キューデンヴォルテクスは、トライラインを目指し無我夢中で攻め続けますが、その頑張りも虚しく、21対22のままノーサイドを迎えました。
「トップリーグは甘くない。」 まさに、そのような言葉を突き付けられたような試合でした。 ミスの多さで自滅した試合でもありましたが、その一瞬の隙を見逃さないコカ・コーラウェストレッドスパークスに、トップリーグの厳しさを教えられた一戦でした。
最後となりましたが、共催としてご協力いただきましたコカ・コーラウエストレッドスパークスの皆さまをはじめ、開幕プレマッチのためにご協力いただきました皆さま、ご声援いただきましたファンの皆さまに厚く御礼を申し上げます。