9月22日(土)、NTTドコモ関西の南港グラウンド(大阪府)にて、トップウェストの強豪NTTドコモ関西と試合を行いました。9月末にも関わらず気温は35℃を超え、立っていても汗ばむほど暑く、更に海が近い南港グラウンドは、浜風が強く、この日福岡から移動してきた選手には大変なコンディションの中での試合になりました。
前半は、風下からの攻撃。この日ゲームリーダーを務めたLO山元選手は、NTTドコモ関西を攻守に圧倒する気持ちで試合に臨みました。しかし前半試合の主導権を握ったのはNTTドコモ関西。8分、九電ゴール前ラインアウトモールから左へ展開、ラックからSH柳田選手に持ち込まれ先制トライを決められ0対5となります。 続く13分、23分にもNTTドコモ関西の連続攻撃にディフェンスラインが綻び連続トライを奪われ、0対19と圧倒されます。キューデンヴォルテクスは、アタック、ディフェンスのどちらをとってもミスが続発し、連携が上手くいかず、フラストレーションが溜まる試合運びでトライを奪うことができません。 32分、再び先制トライと同じパターンでトライを奪われ、0対24、キューデンヴォルテクスは手も足も出ないまま前半を終えます。
ハーフタイム、「前半の40分間、九電は相手チームがラグビーをしているのを、ただ見ていただけだ! 何を言っていいか言葉を失っている。後半40分間で何もしなければ、ラグビーをできるのは最後だと思え!」 とトンプソンコーチが激しく激をとばしました。
悪天候に併せての移動疲れ、それを言い訳に手ぬるい試合をしていたヴォルテクス、 トップリーガーとしての「プライド」をかけた後半が始まりました。トンプソンコーチの喝が効いたのか、 開始5分、敵陣ゴール前のラインアウトから展開しラックを形成、SH松尾選手からLO竹内選手へとパスを繋ぎ、 そのまま持ち込みトライを決めます。 ゴール成功し、7対24とします。
反撃を開始したキューデンヴォルテクスは、13分にトライを奪うと、 25分には敵陣22mラックからSH竹山選手が持ち出したところに、WTB山村選手が、 相手のディフェンスラインの隙間めがけて走り込み、絶妙のタイミングで竹山選手からパスを受けトライを奪います。 これで21対24とヴォルテクスは一気に逆転圏内へ。 前半とは打って変わって波に乗ったキューデンヴォルテクスは30分、敵陣22mのラインアウトから順目に連続攻撃、最後はSH竹山選手からSO久木元選手へボールが渡り、そのまま持ち込み逆転トライを奪います。怪我から復帰の吉岡選手がゴールをきっちりと決め、28対24と逆転に成功! 後半目覚めたヴォルテクスは、そのまま終盤まで再逆転へ意欲を燃やすNTTドコモ関西の波状攻撃を、身を挺したタックルで防ぎ、後半完封しての勝利となりました!
北見合宿から東京遠征、残暑厳しい天候や試合当日の移動、確かに選手にはハードな条件でしたが、 開幕まで一ヶ月余りとなり最終仕上げと位置づけた関西遠征。トンプソンコーチの激が効いたか、後半は選手一人一人、 トップリーガーとしての「プライド」をかけたプレーが随所に見られましたが、 常にどんなコンディションでも変わらぬ力を発揮すること、その重要性を再認識した課題多き試合となりました。 熱い中ご声援を頂いた皆さま、お世話をして頂きましたNTTドコモ関西の皆さまにお礼申し上げます。