東芝 ブレイブルーパス
キューデンヴォルテクス
第20回東芝・九州電力ラグビー定期戦は、6月9日(土)、14時から「平成19年度北九州ラグビー祭」のメインゲームとして開催されました。春から体力強化に時間を費やし、進化したキューデンヴォルテクスは、ラグビー祭のメインイベントで、トップリーグ三連覇を果たした王者「東芝ブレイブルーパス」に挑戦しました。
晴れ間が見え隠れする爽やかな天候のもと、強い風下に陣地を選択した前半、まずは東芝のスピード溢れる攻撃に後手をとります。しかし5分、一瞬の隙を見逃さず相手ボールをターンオーバーすると一気に攻撃へ転じ、SH村上選手の素早いパスアウトからSO齊藤選手、FB今村選手へとボールを繋ぎ大きく東芝陣地へ攻め込み、最後は今村選手がディフェンスを引きつけたところ、フリーで走りこんできたWTB吉永選手へ絶妙のパス、そのまま走り込み先制トライを決めます。5対0。
ところが10分、自陣ゴール前。キューデンヴォルテクスボールのラインアウトからボールを奪われ、そのまま東芝の代名詞とも言える強力ドライビングモールを押し込まれトライを奪われます。5対5、同点となります。 その後、13分にお返しとばかりにドライビングモールを押し込みトライを奪いますが、東芝も1トライを加え、ゴールを成功させた東芝ブレイブルーパスに10対12と逆転されます。 しかし、このまま黙っているわけにはいかないキューデンヴォルテクス、30分に相手のノックオンからターンオーバーしたボールを素早く展開し、No.8川嵜選手がウェイトトレーニングの成果を発揮して、選手のタックルを弾き飛ばしCTB黒木選手へボールを渡すと、そのまま大きくゲインラインを突破、ゴール前で東芝の激しいタックルを受けながらも、サポートしていた川嵜選手へ絶妙なリターンパス、そのままゴール真下へ走りこみトライ。ゴール成功し、17対12と勝ち越して前半を折り返します。
ハーフタイム中、トンプソンコーチは「前半、良い試合だとは言えないが、1、2年前におけるヴォルテクスだと満足するレベルだ。(しかし今年は我々もトップリーガーであるので)ここで満足せず、勝ちに行こう!!」と選手に指示を与えました。 後半は、風上。この風上を上手く利用してリズムに乗りたいキューデンヴォルテクスですが、トップリーグ公式戦を髣髴とさせるほど、しぶとく、そして強固なディフェンスのしのぎ合い、更にはエキサイトする場面が何度もあるほど、王者と挑戦者のプライドをかけたハイレベルな戦いが繰り広げられ、互いに追加点を奪えません。 試合が動いたのは、25分。右に展開したボールを、途中出場のミラー選手が東芝ディフェンスを強引に突破して持ち込みトライを決めます。ゴールを成功させ、24対12となります。 31分、41分と東芝ブレイブルーパスの新主将・廣瀬選手にトライを決められますが、大事な場面でペナルティゴールを成功させていたことが功を奏し、逆転を許さなかったキューデンヴォルテクスが、見事、昨年10月のヤマハ戦以降、公式戦・オープン戦含め12連勝中である東芝ブレーブルーパスに、18年振りの勝利を飾りました。
最後になりますが、遠路はるばるお越しいただいた東芝ブレイブルーパスの皆さま、試合開催のためにご尽力をいただいた北九州ラグビーフットボール協会関係者の皆さま、お休みのところご声援に来ていただいた北九州支店をはじめとする関係者の皆さま、そして東芝ブレーブルーパス戦の前に行われた、全北九州選抜関係者の皆さまには、感謝申し上げますとともに、東芝・九電双方のチームに、ご声援をいただいた3000人を超すファンの皆さまに厚くお礼申し上げます。