JAL WINGS
キューデンヴォルテクス
6月2日(土)、12:00〜、リコーの砧グラウンドにて、JAL WINGSとの試合が行われました。
この試合、5名の新加入選手が出場。それを怪我から復帰した吉岡・三輪の両ベテランCTBが引っ張るラインアップ。しかし、前半はコンビネーション不足からか、自らのミスと反則でチャンスをものにできず、自分達の流れを呼び込めないキューデンヴォルテクス。 嫌な雰囲気が漂う中、前半開始20分にJALは、連続攻撃から外国人選手が抜け出し、トライを決めます。ゴール成功で、0対7。 22分には、キューデンヴォルテクスのバックスラインがコンビネーション不足からパスミスを犯します。そのミスボールを拾ったJALの快速WTBに70mの独走トライを決められ0対14と引き離されます。 このピンチを脱するプレーをするのは、やはり経験豊富なベテランの面々、29分、ゴール前の連続攻撃から左へ展開し、12番三輪選手がうまくJALのラインをブレイクして、6番進藤選手へ渡ったボールは、11番前田選手へと繋がれ、ゴール左隅にそのままトライを決めます。5対14。 34分にも、敵陣ゴール前のスクラムでFW8人が一気に相手スクラムを押し込み、ボールを奪い返すと、9番竹山選手から12番三輪選手へパスが渡り、三輪選手がそのまま走り込みトライを決めます。ゴールは、怪我から復帰のゴールデンブーツ吉岡選手。ゴールを決め、12対14とします。 これから逆転トライを決める意気込みのキューデンヴォルテクスでしたが、JALの粘り強いタックルと外国人選手のハードなコンタクトに、なかなか攻撃が続かず、逆に、37分にトライを決められ、リードされ前半終了を迎えます。12対19。
ハーフタイムにトップソンHCは、「相手に取られたトライは、全て自分たちのミスが原因だ!後半は必ず集中していこう!FWは、動いていない。動けないのではなく、動いていない。すべてにおいて反応が遅い!」と檄を飛ばしました。
後半に入ると、トンプソンHCの檄に目覚めたキューデンヴォルテクスが自分たちのリズムを掴み、流れ引き寄せます。ベテラン選手の活躍に刺激され、LO(この日はFLで出場)吉浦選手が確実なラインアウトキャッチを見せると、突貫小僧No.8大山選手が度々相手を弾き飛ばしながらラインブレイクするなど、ヤングヴォルテクスも勢いに乗ります。 7分、ゴール左前のラックから、LO中園選手がサイドを突き、トライを決めます。ゴールは失敗し、17対19。 10分には、連続攻撃から左へ展開し、10番瓜生選手から22番末次選手へとパスが渡ると、末次選手は勢い良く走り込んで、春から取組んだウェイトトレーニングの成果を首脳陣にアピールするかのごとく、相手ディフェンダー二人を引きずりながら逆転のトライを決めます。ゴールは失敗して22対19となります。 37分、今度は連続攻撃を右に展開し、10番瓜生選手から15番森田選手がパスを受け、そのままトライ。これが決め手のトライとなり、後半、JALをノートライに抑えたキューデンヴォルテクスは、29対19と逆転勝利を収め、試合を終えました。
―試合を振り返って― 「チームの攻撃パターンとうまく合い、良い形でボールをもらえるところでプレー出来た点は良かったと思います。しかし、相手の激しいタックルを受けた時に、ボールコントロールを失ってしまいました。トップリーグの試合では、常に今日以上の激しいタックルを受けることになるので、常にボールコントロールをきちんとしていきたいと思います。」 ―良いアタックが多く見られたのでは?― 「自分の中では、まだまだです。リコー戦で両チームのプレーを見て、なおさら今の自分のプレーでは満足できないと思いました。」
前半波に乗れないキューデンヴォルテクスでしたが、後半風上の状況の中、選手が意識を高く持ち、逆転へ繋げられたことは、若手の選手に良い経験となった試合でした。まだまだ続くサバイバルマッチ、Aチームの選手を脅かす選手が何人出てくるか?次週の試合も応援をよろしくお願いします。
最後になりますが、急な試合変更で相手をして頂いたJALWINGSの皆さまに、改めて御礼申し上げます。